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ポンプの性能
吐出圧力=楊程として話をいたします。 一般的なポンプの流量、圧力、回転数の関係はQ∝N、P∝N^2ですよね。ここでP∝N^2のNにQ∝NのQを代入するとP∝Q^2になると思います。圧力=楊程ならばQの二乗に比例するはずですが、ポンプの性能曲線では楊程と流量は反比例の関係にあります。なぜでしょうか?
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一般的なポンプ(遠心力を利用したポンプ)の特性で説明します。 流量:Q、圧力:H、回転速度:N、軸動力:P とします。 (注)圧力をPとしますと動力Pと間違いやすいので変更します。j Q∝N H∝N^2 一般的なポンプの特性は、上の式の他に重要な特性に軸動力Pの式があります。 P∝Q×H です。 比例定数=K1 としますと P=K1×Q×H となります。 質問の如くH∝Q^2を代入しますと P=K1×Q×Q^2 P=K1×Q^3 となります。 この式からポンプの流量Qを大きくするためには軸動力の大きなポンプを用意 する必要があります。 つまり、羽車部分(サイズ)の大きいポンプと出力(W)の大きいモータを用意 して交換する必要があります。 また、 Q∝N P=K1×N^3 となります。サイズを変更せずに、そのままポンプを使用する場合は、回転速度N を高くしても可能です。 ただし、モータ出力は軸動力に見合った大きなモータを用意する必要があります。 もし、ポンプサイズもモータ出力も変更しない場合は P=一定 P=K2 となります。 前述の式に定数K2を代入しますと P=K1×Q×H K2=K1×Q×H となります。 式を変形しますと H=K2/(K1×Q) H=K3/Q K3=K2/K1とします。 または Q=K3/H となり[HはQに反比例する]ことが判ります。 また、この逆もなりたちます。
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- anachronism
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> ポンプの性能曲線では楊程と流量は反比例の関係にあります。なぜでしょうか? ポンプの性能曲線とは、「回転速度一定での」QとHとの関係を示したものです。ですが、Q∝N、P∝N^2は、Nが変数、すなわち、「回転速度が変化した場合」です。ですから、双方が矛盾するように見えるわけです。 代入によりNを消しても、Nが変化した場合の、という元の数式の意味が消えるわけではない(Nは「媒介変数」として存在している)のですが、Nが無関係であるような錯覚を起こしてしまうことが、誤解の原因です。
お礼
難しいですね。ありがとうございました。
お礼
大変参考になりました。ポンプは奥が深いですね。ありがとうございました。