<回答1>
おそらく質問者はDNSサーバーとDNSキャッシュサーバーの事を言っているのではないかと思う。DNS自体はわかっているという前提で、
管理用DNSサーバー:DNSサーバーの事だろう。これは、例えばokwave.jpというドメインを管理する人が「okwave.jp」というDNS名が何というIPアドレスに変換されるかを管理する人が設定し、よそから「okwave.jpのIPアドレスって何?」って聞かれた時に答えるためのサーバー(サービス)だ。
参照用DNSサーバー:DNSキャッシュサーバーと言った方が技術者には通りやすいだろうね。DNSキャッシュサーバーというのは、簡単に言えばあなたがWindowsのTCP/IPの設定をする時にIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイと共に設定するDNSサーバーの事だ。これは、自分自身はDNS名とIPアドレスのマッピングを管理せず、よそのDNSサーバーに問い合わせてその結果をパソコンに返すものだ。
次のシナリオを考えてみよう。あなたのパソコンが「okwave.jpのIPアドレスが知りたい!」と唸ったとする。すると、あなたのパソコンはあなたのパソコンに設定されている参照用DNSサーバーに「okwave.jpのIPアドレス教えれ」と言う。参照用DNSサーバーはokwave.jpの管理用DNSサーバーをインターネットから探しだして(※)「okwave.jpのIPアドレスはなんじゃらほい?」と問い合わせる。okwave.jpの管理用DNSサーバーは「xxx.yyy.zzz.001だよ。」と返事する。あなたのパソコンに設定されている参照用DNSサーバーはあなたのパソコンにあたかも最初から自分が知ってたかぐらいの態度で「ふふ、okwave.jpのIPアドレスはね。xxx.yyy.zzz.001なんだよ。分かったかい。ぼうや。」と返事をするわけだ。この時、次に聞かれた時にすぐ答えられるように、ある一定の期間「okwave.jpはxxx.yyy.zzz.001だ」という事を覚えて(キャッシュして)おく。だからDNSキャッシュサーバーという。
※:じゃあ参照用DNSサーバーは、どうやってokwave.jpの管理用DNSサーバーを探し当てるのか? okwave.jpの管理用DNSサーバーの場所を知っているのは、「jpというドメインの管理用DNSサーバー」だ。で、jpというドメインの管理用DNSサーバーの場所を知っているのは「.というドメインの管理用DNSサーバー(世界に13個ある)」で、参照用DNSサーバーは全員がこの13台の場所を最初から知っている。このようにDNS名の一番右側から順に尋ねていっているのだね。
<回答2>
あなたが、ある固定IPアドレスでWebサーバーを構築した時、そこを指すDNS名(仮にwww.qwert41.tldとする。tldとしたのは、co.jpやcomだと実際に存在したら困るから。)を管理する管理用DNSサーバーの構築も必要になるのだが、管理用DNSサーバーはかなり安く管理してくれるとこがいくらでもあるのでそちらを使えば良い。もちろん、自分で管理してもよい。自分で管理する場合、(Webサーバーを構築するのと同じで)自分で管理用DNSサーバーを構築し、さらに親(例で言えば「tldというDNS名の管理用DNSサーバー」)にそいつを登録して貰う事になる。この登録作業をレジストと言い、この作業を(年間いくらかで)あなたに代わってやってくれる業者をレジストラーと言う。日本ではほとんどのISP(インターネットサービスプロバイダー)がレジストラー業もやっているので固定IPを貰ったプロバイダーにレジストもやってもらうのが一般的だろう。
Webサーバー(HTTPサーバー)はApacheソフトウェア財団のApacheやTomcat、MicrosoftのIISなどが有名だが、管理用DNSサーバー(参照用DNSサーバーとしても使えるけど)はBIND、MicrosoftのMicrosoft DNSサーバーなどがある。
ちなみに今回の説明では管理用DNSサーバーと参照用DNSサーバーは完全に別物として説明したが、BINDもMSDNSもどっちも行う事ができる。同時に行う事もできる(これが混乱の元にもなってると思うけどな)。これはちょうどApache HTTP ServerがHTTPサーバーもHTTPプロキシーサーバーも同時に行う事ができるのと同じ事と言えなくもないだろう。
お礼
すごくわかりやすくご回答いただいたのに お礼が遅くなってしまい大変申し訳ありませんでした。