いま社会人で、両方にOBの友人がいます。が「結局は個人差」です。
これは重々、肝に銘じておいてください。
・設備・・・両大学ともしょぼい。国公立に多いが、設備にお金を使うという気持ちが薄いようだ。夏はクーラーが作動せず暑い。立地は京大は京都市内でいいが、阪大は吹田市なので良いとは言えない。
・就職・・・当然、京大の方がいい。しかし阪大でも有名企業へ進める。銀行や、マスコミ、外資では阪大はちょっと損。阪大は関西系企業やメーカーに強い。
・全国的な知名度・・・京大は関東でも強い(東‘‘京‘‘と言うので彼らには親近感があるのと、ノーベル賞効果だろう。阪大は関西を出ると弱くなる。)
・社会評価・・・上記
・京大の自由さと阪大の厳しさ・・・阪大は男子比率、オタク系、ニート系が多い。友人がいたからこそあえて言うのだが孤島のガラパゴスのようになってる気がする。
留年、中退率が日本一の国立大学なのに大学側はずっと手を打って来なかった。例の親殺しが出てから初めて動き出した感じで遅すぎる。
友人はともかく、学生を見てると大阪なのに非大阪的な似非エリート(要はオタク)が多かった。あまり勉強もせず、社会や学校の文句ばかり言ってる。ネットばかりやって単位を取りこぼす学生、それを放置する大学側・・・と言う感じ。
いまの学長(哲学者)になってずいぶん改革が進んでいるので今が正念場だと思う。
京大・・・この20年間でずっと偏差値は下がり続けているのに、学生のプライドは上がり続けている感じがする。
いわゆる「京大」に憧れて麻布高校などからわざわざ やって来た連中も早々に麻布の同級の内輪ノリに収まってたりしていた。いまはそういう古代的京大生と、新京大生が3:7ぐらいになってきてる。
新京大生は地方の進学校や都市部の中堅私立高校から「頑張って京大に来た」人たちで、能力としては1,5流で自由とは程遠いようなマジメ。京大の伝統である奇抜な寮文化や、卒業式の仮装などに冷ややかな目で見ている。部活には所属せず、軽くサークルなどを楽しむ。
地方の国立学生の典型例だが、猛烈に勉強することもなく、遊びまわることもないので余り人間的な成長は感じられない。
就職先なども1流を目指して1、5流くらいに落ち着くことが多い。
サークルなどの活動・・・サークルは国立では東大と京大が有名。私立では早稲田。阪大は立地もあるので面白いサークルは京大に多いだろう。
京大はちょっと残念な感じ。
本来は多数派である1流高校の東大寺や灘、洛南生の動向を見ていると、どんどん比率を減らしている。彼らは京大でなく東大や海外大、医大へのシフトが進んでいる。一方で地元公立進学校生の比率が増えてニッチな大学になりつつある。
かつては東大=京大だったがいまは東大>>京大になっている。
工学部に関しては、阪大も京大も1流だが(入学したと仮定して)サボらず一生懸命にやった方がいいと思う。
この辺のOBでも、中退してしまった人や、思うような進路につけなかった人を何人も知ってる。驕りから来る努力不足もあるし、実力不足もある。
毎年数万人の帝大卒が発生している。日本にはこれだけの人材を受け入れる力は既に無い。頼れるのは学歴でなく個人だと思うべき。
僕ならば、阪大を選ぶと思う。京大もいいと思うけど、京大に行けるぐらいなら東大を受けると思う(工学部も含め、東大の方がずっと可能性は広くなってる)。阪大はどことは言わないが、専攻によってはとても入り易いし、工学部なら教授かメーカーが規定路線だから、京阪の差はさほど無いと思うからだ。