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シフトをしかれた際の打者の対応について
プロ野球やMLBにおいて、特定の方向に打球を飛ばす傾向が多い選手に対して、守備側がアウトをとれる確率を上げるためにシフトをしくことがあるのですがその時における打者の対応について質問です。 例えば、オリックスバファローズのローズ選手やソフトバンクホークスの松中選手が打席にたっている時などに内野陣は極端に右方向にシフトをしいていますよね。 その時の守備陣形をみて思ったのですが、三遊間がぽっかり空いているのを見てそこに弱い打球でも狙い打てば簡単にヒットを打てるのではないかと思ったのですがしていないように見えます。 特に松中選手は3割を6度も打ったことがある選手でただ三遊間に打つだけであれば決してそこに狙い打つ技術がないとは思えません。それとも相手がプロであれば難しいのでしょうか? 私がシフトをしかれた際に狙いうたない理由は以下の理由ではないかと考えています。あたっているのでしょうか? 1 シフトを意識して打撃をしていると打撃を崩す可能性があるからしていない 2 シフトをしかれても自分の打撃をしたほうがいい成績が残るから 毎度毎度、お馬鹿な質問申し訳ないのですがどなたか教えてください
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シフトを敷かれるような選手の特徴を考えてみると分かりやすいです。 ・左右一方に極端に偏った打撃(引っ張り専門) ・偏りがあるにもかかわらず打率が良い ・ホームランバッター ・鈍足(少なくとも俊足ではない) ホームランバッターですから打撃を崩すことは基本的にはしません。 その場でスタイルを崩してヒット1本という結果を得るより、フォームを崩してホームランが打てなくなる可能性の方が大きなデメリットですから。 偏りのある打撃でも率が残せる力のある選手ですから、尚更バッティングを崩す理由がない。 また、シフトが敷かれるのは足が遅いタイプが多いですから、流し打ちでシングルヒットで出塁したところで、後続が連打するか長打でも打たなければ意味がありません。 そのバッターに求められているのは長打を打つこと、打点をあげることです。 打率や出塁の為にバッティングスタイルを崩すことは、求められている役割にも合致しません。 守備側からすれば、 ・打撃を崩すことが主眼 ・打撃を崩さなかった場合はシフトを敷いたほうがアウトをとりやすい ・ランナーとしては怖くないので単打なら已む無し と思ってシフトを敷きます。 スタイルを崩して流し打ちのヒットを打たれたのなら、むしろ喜ぶくらいの話でしょう。 失点機会が一つ減ったということですし、スタイルを崩せばその日に限らず、長期的に影響が出ることも考えられますから。 スタイルを崩すにいたらないまでも、意識させられたらそれだけでも儲けものです。 打率だけにフォーカスすれば広角に打てた方が成績は上がります。 内側の球は引っ張り外側の球は流すというように、「逆らわない」打撃、「さばく」打撃をしたほうが打率は高い。 ただし、このバッティングはミートポイントが比較的前になります。 当ててヒットゾーンに飛ばすことが主眼にありますので、ミートポイントを広く構えている。 色んなコース・球種に対応するバッティングのため、ボールを「線」で捉えて打つバッティング。 究極系はイチローですね。 これは、打球の飛ぶ方向をコントロールすることはできますが、ハードヒットはできません。 対して、王・ローズ・松中、メジャーで言えばジェイソン・ジアンビなどは持ち前のパワーとスイングスピードを活かして、可能な限りボールをひきつけて叩くタイプ。 重心を後ろに残し、コースと変化をギリギリまで見極め、ボールの少し下をバットの芯で強く叩くことを狙う、ボールを点で捉えて打つバッティング。 この2つのバッティングスタイルは想像以上にかけ離れた技術です。 バッティングの主要素の一つである、タイミングの取り方が違いますから。 中々両立できるものではありません。
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- 猫田 にゃん吉(@popps)
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広島カープが巨人・王選手に対して極端な右寄りの守備陣形を 敷いた王シフトが始まりだと聞いたことがあります。 当時の強打者、王・長嶋に対して、王シフトがあって長嶋シフトは無い。 長嶋さんは顔はレフトスタンド、打球はライトスタンドと何処へ打つか 分からないからシフトの敷きようが無かったが、王さんは引っ張り専門で 打球の方向が絞り易かったからでしょう。で、ローズ、松中選手が流し打ちしないのは事情は知りませんが、王さんにこんな話があります。 ある中日戦、ピッチャー星野。王シフトに対し王さんは流し打ちをしました。塁上の王選手に星野投手が鬼の形相で「王さんひどいじゃないか」 「いや~すまんすまん、もうやらないよ」。今の野球なら「そんなもん知るか」でしょうが、昔は男のプライドをかけての勝負、小細工なしが正道 だったのでしょう。どんなシフトを敷こうがホームランなら捕れまい。 これが王さんの答えでした。ローズ、松中かくあるか。
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回答ありがとうございます。 >広島カープが巨人・王選手に対して極端な右寄りの守備陣形を 敷いた王シフトが始まりだと聞いたことがあります。 自分もドキュメントでその話・映像を見たことがあります。 確かその時は王さんは見事、ライトに打ち込んだと思います。 >ある中日戦、ピッチャー星野。王シフトに対し王さんは流し打ちをしました。塁上の王選手に星野投手が鬼の形相で「王さんひどいじゃないか」「いや~すまんすまん、もうやらないよ」。今の野球なら「そんなもん知るか」でしょうが、昔は男のプライドをかけての勝負、小細工なしが正道だったのでしょう。 面白い話をありがとうございます。 確かに今の時代ならそんなの知るかですね(笑) >どんなシフトを敷こうがホームランなら捕れまい やはりホームラン打者にはこういったプライドがあるのかもしねませんね。
- marife
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まず守備側からすると極端なシフトを敷くのはアウトの確率を上げる為ではなく、長打を防ぐ為に敷くのです。基本はアウトコースに厳しい球を投げておき、インコース側の守備を固めておく。これにより流し打たれてヒットになってもシングル止まり、うまくすればアウトに出来る訳で、絶対アウトにならないフォアボールよりもお得な戦術なのです。これに易々と乗ってシングルヒットを打ったとしてもチームとしてのメリットはほとんど無いので、(たとえノーアウトからでもローズや松中がファーストにいるとチームとしてはただ打つしかなくなるから)バッターとしては普通に勝負に徹するしかないのですね。
お礼
回答ありがとうございます。 >守備側からすると極端なシフトを敷くのはアウトの確率を上げる為ではなく、長打を防ぐ為に敷くのです。基本はアウトコースに厳しい球を投げておき、インコース側の守備を固めておく。これにより流し打たれてヒットになってもシングル止まり 他の回答者さんの回答とmarifeさんの回答でこのことはよくわかりました。 >絶対アウトにならないフォアボールよりもお得な戦術なのです。 確かにフォアボールよりお得でですね。 気づきませんでした。 勉強になりました。よく覚えておきます。
- lions-123
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>シフトをしかれた際の打者の対応について 私がシフトをしかれた際に狙いうたない理由は以下の理由ではないかと考えています。あたっているのでしょうか? 1 シフトを意識して打撃をしていると打撃を崩す可能性があるからしていない 2 シフトをしかれても自分の打撃をしたほうがいい成績が残るから ↓ その通りだと思いますが、それ以外にも類似理由ですが・・・ 3 フェンスの向こうには外野手はいない。 <ホームランバッターには、プライドとロマンがあり、信念・求道にもなっている> 4 シフトで打撃を変えれば、シフトもまた変わる。 <シフトに惑わされるのは嫌だし、変える打者ならシフトも敷かない> 5 王シフトが有名ですが、シフト以外にも変則投法や敬遠策、外野手が深く守る、守備側も智恵を絞り、打撃フォームを狂わそうと工夫している→知恵比べ、自分らしさが無くなる、何か変化を考えさせバッターボックスでの集中力を削ぐ事に懸命なのだから、その駆け引き&術中に嵌りたくない。 と言った心理と、その様な境地・レベルに達していると認められた選手にしか、あえて変則シフトは敷かないのだと思います。 シフトを敷くのは、確率論と心理作戦【考えさせる、迷わせる、集中心の幻惑)が目的であり、その効果効用を巡る高いレベルでの攻防が有ってこそ、○○シフト、△△シフトのように→冠シフトとなって、・固有名称が付けられ、話題を集め、語り継がれるのでは・・・
お礼
回答ありがとうございます。 >3 フェンスの向こうには外野手はいない。 <ホームランバッターには、プライドとロマンがあり、信念・求道にもなっている> 確かにプロ野球選手にはプライドや信念もありシフトと反対方向に打たないのかもしれませんね。 >シフトで打撃を変えれば、シフトもまた変わる。 <シフトに惑わされるのは嫌だし、変える打者ならシフトも敷かない> 確かにシフトのたびによって打撃を変えても相手がシフトを変えたら堂々巡りでむしろ打者がそのうちフォームをくずしいいこことないですね。また、打者の性格も読み確かにシフトを変えているのかもしれませんね。 >シフト以外にも変則投法や敬遠策、外野手が深く守る、守備側も智恵を絞り、打撃フォームを狂わそうと工夫している→知恵比べ、自分らしさが無くなる、何か変化を考えさせバッターボックスでの集中力を削ぐ事に懸命なのだから、その駆け引き&術中に嵌りたくない。 シフトを敷くのは、確率論と心理作戦【考えさせる、迷わせる、集中心の幻惑)が目的 今回はほんとに勉強になりました。 よく覚えておきます。 ありがとうございます。
お礼
回答ありがとうございます。 >・左右一方に極端に偏った打撃(引っ張り専門) ・偏りがあるにもかかわらず打率が良い ・ホームランバッター ・鈍足(少なくとも俊足ではない) 確かにそういった傾向がありますね。 勉強になりました。よく覚えておきます >偏りのある打撃でも率が残せる力のある選手ですから、尚更バッティングを崩す理由がない。 確かに偏りのある状態で率が残せるので崩す必要はありませんね。 >守備側からすれば、 ・打撃を崩すことが主眼 ・打撃を崩さなかった場合はシフトを敷いたほうがアウトをとりやすい ・ランナーとしては怖くないので単打なら已む無し 目的は何段構えにもしてありいくつもあるんですね。 よく覚えておきます。 >この2つのバッティングスタイルは想像以上にかけ離れた技術です。 バッティングの主要素の一つである、タイミングの取り方が違いますから。中々両立できるものではありません。 難しい技術解説をありがとうございます。 松中・ローズ選手が行っている技術と打球の飛ぶ方向をコントロールしやすい技術は全く別もの何ですね。