順を追って説明いたします。
【企業情報】
週刊経済誌でA企業が危ないという情報が書かれます。
株価は50円付近でもみ合っています。
するとまず、大量の株を持っている銀行、企業が持ち株を売ってきます。
セミプロ、機関投資家が空売りを仕掛けます。
株価は急落ですね。20円です。
【倒産】
A企業は否定しますが、更に売られます。
A企業は銀行は貸しませんので、本当に資金難に陥り、
不渡り手形を出します。
倒産ですね。
【整理ポスト】
東証は整理ポストにA企業を移します。
やっと、2円,3円で商いが成立します。
大量の株を持っている会社は2円、3円でもいいから売ります。手数料を引いたらあまり残りませんが売ります。
再建が成功すれば上がるという人は2円で10万株を20万円で買います。
【カラ売りの手仕舞い】
50円付近でカラ売りした人は、2円,3円で買戻しが出来ます。
50円で1万株カラ売りした人は、2円で買戻しをしますと、約45万円手に入ることになります。
【インサイダー情報】
A企業が危ないという情報が、A企業に勤めている人から流れ、それを知った人が株を処分したり、
カラ売りをしたりするとインサイダー取引で処罰されます。
しかし、多くの場合は巧妙な手口で処分しますので、
表面には出ません。
【東洋建設の例】
昨年の大型連休の前、東洋建設が連休中に倒産するかもしれないというニュースが流れました。
50円付近でもみ合いでしたが、一気に30円ほどに売りこまれました。
多くの投資家はカラ売りを仕掛けました。
倒産だと皆、判断しました。
しかし、連休中の倒産はなく、デマだとわかりました。
株価は50円付近まで戻しましたので、
30円付近でカラ売りした人は結局、
50円付近で買い戻しをしなければならず、損失でした。
参考になさってください。
お礼
大変参考になりました。 ありがとうございます。よくわかりました