こんにちは.
>『クコって・・』
>前から疑問でサーチしてみるも よくわかりません。
>クコの木なんですが、我が家のクコは実が生ったことがありません。
>(長年です)
>しかし一昨年、空川沿いに見つけたクコの枝を切って挿し木してみたら
>こちらは実が生ってます。
>母に言わせると、どうも雌雄があるような気がすると。
>ただし雌雄そろっていないと実が生らないというわけでもなさそうな。
分類:ナス科 クコ属
和名:クコ
学名:Lycium chinense
この『クコ』と言う植物は,
耐寒性に強く,随分昔になりますが,
一時は「滋養強壮に優れた薬効がある」と,
各地で庭や垣根に植栽されていました.
この研究室の隣の庭にも植栽が見られますが,
植えっぱなしのうえ,ピラカンサスの日陰になり,
下草刈りで雑草と一緒に刈られており,
今年も枝を伸ばすことが出来ずに上手く育っていません.
隣のクコも同じように23年来実が成った事はありません.
ところで回答に必要な下記状況説明が不足しています.
「花が付いたが実が育たない」のでしょうか?
「花も付かない」のでしょうか?
何年間育ててどの程度の株まで成長しているのか?
この条件を排除して考えられる事を簡略に説明します.
まず「株の老熟による樹勢が落ちた事」が原因ではないでしょうか.
または「肥料のやり過ぎ」,窒素分の多い肥料は開花を妨げます.
ちなみにクコ栽培における注意点として,
「クコは,施肥は控える」が常識として認知されています.
栽培場所の条件は,
「日当たりが良く」「乾燥を嫌い適度な湿度が必要」
「水はけの好い場所を好む」
この上記条件が揃った栽培地であれば,
クコは非常に生命力の強い植物のために,
栽培を放置していても一定の大きさまで育てば,
夏~秋には必ずと言って好いほど実がつくはずです.
昔,住んでいた庭に生垣として植栽されたクコがあったために
当時から滋養強壮に好いと聞き及んでいましたので,
実を沢山採集し,生の実はまずくて食べられませんから…
数日砂糖漬けにして食した記憶があります.
振り返ると,若い私は「実を食す」と言うより,
「砂糖を舐めている」感覚がいまも蘇ります.
その頃のクコは毎年6~7月のころ沢山の花を咲かせ,
夏から秋には真っ赤な実が鈴なりでした.
ちなみにクコの場合,花期は6月頃と9月頃ですが,
9月咲きの花には多くの場合実が付き難いそうです.
ちなみにクコの雌雄について,
私も知識が無かった事から,福岡市植物園に問い合わせましたが,
「検索した文献では雌雄についての記載がない」と言う事でした.
この事からは,「クコは雌雄異株ではない」と推察されます.
今回のご質問で,老齢になって視力が落ちた私も,
滋養強壮の薬効を信じ,クコを栽培してみようと思い立ちました.
ご質問者さまのお役に立てばと,
仕事の合間を見つけ少しずつ記述を重ねました.
時間的に更に読み直す暇がありません.
重複や誤字脱字が含まれている可能性がありますが,
その場合は既知にてご判断くださり,
下手な文章をご理解いただき,軽微な誤りはご笑納ください.
この回答がご質問者さまの疑問解消の一助になれば幸いです.
お礼
株は大きく、40年くらい。しかし刈ることもあり、 だんだん広がってきてるので若い部分も多いです。 コレが二箇所に植わっておりますが、花も実もみたことがありません。 日当たりもあるんですが壁際で条件が悪いのでしょうか。 肥料は与えたことはありません。 水はけは良くなさそうなのでソレかな? 一度刈り込んでもすぐに盛り返してワサワサしてます。 川沿いから挿し枝を貰ってきたほうは鉢植えにしており、 確か夏に一度刈り込んだにもかかわらず 実が沢山なっています。 6月と9月・・たぶん9月に花が咲くような。。 雌雄が無ければ、やはり条件なのでしょうね 調べていただいて申し訳ないです。 ちなみにウチでは実は食べないんです(笑)見るだけ。 母が「おひたし」が好きなんで・・春先の若い芽をゆでるんです。 ちなみに栽培なさるのなら 土手とかから枝を貰って挿すと すぐ根付きます。また、やたらウドンコに弱いので時々刈って 風通しよくしておくと良いとのことです。 ありがとうございました。