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コンビネーションはファーストジャンプの結果次第?
- ファーストジャンプが成功したらコンビネーションを入れることができますが、体勢が悪くなった場合は無理に入れずにやめるべきです。
- NHK杯のフリーで安藤選手はファーストジャンプで体勢を崩し、コンビネーションを入れることができませんでした。
- コンビネーションは常に入れるつもりで準備し、ファーストジャンプが上手くいったら入れるが、体勢が崩れた場合はやめるようにするべきです。
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えーとですね、では、もうちょっと突っ込んでジャンプだけでなく、プログラム全体の事を考えてお話ししましょう。 フィギュアスケートは、プログラム中に行わなくてはならないエレメンツは、ジャンプだけではなく、ステップ、スピン、女子はスパイラルがあります。 そのジャンプ以外のエレメンツも、レベルを取るためには色々決まりがあります。 スピンもポジションチェンジやチェンジエッジをしますが、それぞれ2回転で認定されるもの、3回転で認定されるもの、6回転、8回転必要なものとありますし、スパイラルも1つのポジションを3秒以上キープしないとレベルが認定されませんから、スピンの回転数やスパイラルの秒数もカウントしなければなりません。 ジャンプの規定違反に引っかからないようにジャンプを組み立てながら、その他のエレメンツをこなすのは容易な事ではありません。 また、プログラムの振り付けにおいて、単独のジャンプの前にはGOEでの加点をもらえるように、ステップを入れたり、イーグルやイナバウアーを入れたりとジャンプの入り方の工夫をしています。 それぞれのジャンプの性質から、必要な助走の距離も多少違ってくると思います。 1度目のLzがコンビネーションにならなかった為、2度目のLzにコンビネーションを付けるくらいでしたら、問題もありませんが、ジャンプ自体を組み替えてしまっては、振り付けが滅茶苦茶になってしまいます。 ですから、ほとんどの選手がコンビネーションをミスしたら、次の同じ種類のジャンプをコンビネーションにするというようなリカバリー方法しか使わないのです。 前回の回答で書いた織田選手は、ジャンプミスを想定して、色々なリカバリー方法を考えているそうですが、そのせいかどうかは分かりませんが、他の選手に比べてジャンプのカウントミスが多いです。 昨シーズンの織田選手の世界選手権でのジャンプは、 実際跳んだジャンプ 予定していただろう構成 1、4T+3T 1、4T 2、3A 2、3A+3T 3、3S+3T 3、3S+3T 4、3A(+SEQ) 4、3A 5、3Lo 5、3Lo 6、3F+2T+2Lo 6、3F+2T+2Lo 7、3Lz 7、3Lz 8、2A 8、2A エレメンツシートが公開さなかったので、予定していただろう構成は、予想ですが、実際の構成と前後の大会の構成などを考えると、こんな感じだったと思います。 予定では、3T2回と3A2回コンビネーション3回でした。 実際の大会での滑りは、1の4Tがあまりにも綺麗に決まったので、とっさに3Tを付けてコンビネーションにしてしまったんだと思います。 そして、2の3Aの着氷が乱れてコンビネーションを付けられませんでした。 3の3Sに予定通りコンビネーションを付けてしまったので、後半に3Aをもう一度予定していたため、この段階で2回跳べる3回転と3度のコンビネーションを使い切ったも同じでした。 織田選手は、2の3Aの着氷に失敗してコンビネーションに出来なかった場合も、後半の3Aを無理にコンビネーションにしないで単独で跳んで加点を稼ぐというリカバリー方法を持っていました。(’08年のNHK杯など) その為か、この時もそのリカバリー方法でいったのだと思います。 しかし、6のジャンプも予定通りコンビネーションにしてしまった為、採点では、6のジャンプがキックアウトされて0点でした。 多分、織田選手も6のジャンプを跳ぶ前に、コンビネーションは何回跳んだか、2回跳べる3回転を跳んでいるか考えたと思うのです。 実際跳んでいたコンビネーションは2回だった為、大丈夫と考えてしまったんだと思います。 でも、4の3Aがシークエンス扱いになるので、ダメだったんですよね…。 織田選手がたまたま、カウントミスが多いので、ザヤックルールに弱いと言われる事もありますが、織田選手なりにミスをなるべくリカバリーして、少しでも高い得点を狙っただけなんですが、あまりジャンプをいじり過ぎると、このように損をするんです。 他の選手だって、ジャンプを組み替えながら滑っていたら、ザヤックルールに引っかかって、コンビネーションをキックアウトされる選手が多く出ると思います。 ただ、そこまでの危険を冒しても、かえって基礎点を下げてしまったり、ザヤックルールに引っかかる可能性が高くなるし、プログラム中には他に気を使わなければならない事もあり、そのような手段を取らないだけなのだと思います。
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- komakiti29
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なかなかそういう風には出来ないんですよね…。 まず、フリーのジャンプのルールの説明からしますね。 フリーでは、ジャンプは男子が8つまで、女子が7つまで跳ぶ事ができます。 そのうち、1つはアクセルジャンプを跳ぶこと、コンビネーション・シークエンスは3つまでと決められています。 そして、3つ跳べるコンビネーションは、そのうち1つを3つのジャンプで構成できます。他は2つのジャンプで構成します。 ここからが少しややこしくなりますが、3回転以上のジャンプは同じ種類を2度跳べるのは2回までで、同じ種類の3回転を2回跳んだ場合は、そのうちの1回をコンビネーションにしなければならないと決められています。 もし、同じ種類の3回転ジャンプを両方単独で行った場合は、2度目に跳んだジャンプがシークエンス扱いになり基礎点が下がってしまいます。(シークエンスは、ジャンプの基礎点の合計を0.8倍にしますので、基礎点が下がるのです。) フィギュアスケートの選手は、コンビネーションが入らなかったりすると、その後のジャンプをコンビネーションにしたりしてリカバリーを図りますが、このルールのために、ジャンプのカウントをミスして、最後のコンビネーションが無効扱いで0点になってしまう場合が時々あります。(昨シーズンの世界選手権フリーでの織田選手のように…しかも、織田選手は、2005年の全日本選手権、2007年の世界選手権という、ここぞという試合でカウントミスをしてしまっているんですよね…) このような、ややこしいルールがあるので、行き当たりばったりのジャンプは難しいんですよね。 質問者様も上げている、安藤選手のロシアとNHK杯でのフリーのジャンプ構成で見てみます。 ロシア NHK杯 1、3Lz+2Lo 1、3Lz 2、2A+3T 2、2A+2T 3、3Lo 3、3Lo 4、3S 4、3S 5、3Lz 5、3Lz(+SEQ) 6、3T+2Lo 6、3T+2Lo 7、2A 7、2A ロシア大会での構成で見てみると、1つめのジャンプと5つめのジャンプに3Lz、2つめのジャンプと6つめのジャンプに3Tがありますので、2回跳べる3回転ジャンプを2つ行っており、片方をコンビネーションで構成しています。 そして、コンビネーションは3つ行っています。 一方、NHK杯では、2回跳んだ3回転ジャンプは1つめと5つめの3Lzのみです。しかし、両方コンビネーションにする事が出来ませんでしたので、5の3Lzはシークエンス扱いになっています。 3Lzの基礎点は、6.0点ですが、5の3Lzは後半のジャンプで基礎点が1.1倍されますので、ロシア大会ではこの3Lzの基礎点は6.6点でしたが、NHK杯ではシークエンス扱いになり、ルッツの基礎点6.0点に0.8掛けで4.8点。この4.8点に1.1掛けで5.28点の基礎点になりました。 そして、3Lzにコンビネーションを付けられませんでしたので、コンビネーションは2つだけになりました。 ちなみに、このNHK杯で4つめの3Sにコンビネーションを付けて、6つめの3T+2Loも予定通り行うと、コンビネーション・シークエンス扱いのジャンプが合計4つになってしまい、6つめの3T+2Loが無効扱いになり0点で採点されません。 このように、ややこしいルールがあるので、ジャンプはなるべく予定通りに、コンビネーションが付けられないミスが出た場合は、同じ種類の後半のジャンプをコンビネーションにするようなリカバリー方法が一番混乱しないんですよね。 ジャンプ構成は、その選手の実力で、より高得点が狙えるように構成されていますので、ジャンプの出来でコンビネーションを組み立てながら演技するのは選手自身の負担にもなりますし、取れるはずの得点を逃す事や、ジャンプのカウントミスに繋がったりするので、あまり利点がないのではないかと思われます。
お礼
容易ではないことは想像できるのですが少し補足質問させて下さい。 煩雑になってしまうのでシークエンスも含めてコンビネーションのみの表記とします。 予定 1、3Lz+2Lo 2、2A+3T 3、3Lo 4、3S 5、3Lz 6、3T+2Lo 7、2A 素人の感覚だけの疑問です。 回答していただいたルールも考慮した上で 1、3Lz+2Lo(体勢崩、回避)3Lz 2、2A+2T (成功) 2A+2T 3、3Lo (1失敗→6交換成功)3T+2Lo (仮体勢崩、回避) 3T (6復活) 4、3S (2成功→7交換成功)2A or 3F 5、3Lz (1失敗→4+C成功)3S+2Lo 6、3T+2Lo (3成功)3Lo (3失敗→予定通)3T+2Lo 7、2A 3F or 3S 結果的には 1、3Lz 2、2A+2T 3、3T+2Lo 4、2A 5、3S+2Lo 6、3Lo 7、3S 若しくは 1、3Lz 2、2A+2T 3、3T 4、2A 5、3S+2Lo 6、3T+2Lo 7、3S というようにできないでしょうか? 最初の構成では高得点が狙えるようにプログラムをするのは分かりますが、 上手くいかなかったときその中での高得点と大幅な減点(無効)を無くすような準備ができないかと思います。 例えば3Lzにコンビネーションをつける予定ができなかったとき 再度3Lzを跳ぶと絶対にコンビネーションをつけなくてはいけなくなり、 コンビネーションが跳べなければ無効、無理に跳ぶと転倒などのリスクを負うより 得意なジャンプでコンビネーションの予定が入っていないもの(上の例ではサルコウ)に入れる判断をし もし1回目で入れられなくても「もう一度チャンスがある」という考え方にはならないのでしょうか? ご回答、ありがとうございました。
お礼
とても難しいことなんですね。 一度私が思っているようなリカバリーをする演技を見てみたいものです。 丁寧に回答して下さり、ありがとうございました。