まず勘違いしないで欲しいのが、
・4/4である曲
・4小節を1まとまりにしてその倍数でできている曲
というのは、必ずしも同じではありません。
一般的に、4Bars単位でできている曲は多いものの、そうでない曲はたくさん存在します。
その理由は、No.2の方もおっしゃるように、
・歌詞を優先する場合
・テクニカルな演奏を必要とする場合
など、この2つ(以外もあるかも)はどちらも作曲者の感性である要素です。
理論とはまったく関係のない要素です。
理論をいうのであれば、4/4は分母が拍の単位、分子が1小節内の拍数を示します。しかし、メロディは理論で縛られるわけではなく、作曲者の自由なんです。
ですからジャンルでいうとクラシックはもとより、プログレなんて聞いてみればわかりますが、11/8で3小節のテーマメロ、コーラスは3/4で5バース単位なんて一見めちゃくちゃに見えるような構成の曲も存在します。
>仮になにか4/4のメロディーを考えたとしてその曲が6小節で終わってたらなにかはがゆい、心残りな気がしますよね??
これは聞き方や作り方、いわゆる感性の問題です。別に作曲者がそれでいいならいいんです。まあ、日常的に変拍子に抵抗のない方なら聞いても普通のことです。
音楽には決まりごとなんてありません。理論というのは、先に曲があってそれを分析(アナリーゼといいます)して、自分なりにどう生かしていくかという知識を理解するための手段であって、絶対的な決まりごとではないんです。理論が先ではありません。
理論に縛られたガチガチのことをやってもそれはその範囲の中でしかなく、必ずそれを破る人もいるし、また、そうした試みができるからこそ音楽は面白いんです。
理論を勉強するなとは言いません(逆にもっと深く勉強して欲しいくらい)。しかし捕らえ方を間違えると偏ったことしかできなくなります。だってこの世に音楽が誕生したときから理論があったわけではないでしょう。いろいろな曲をいろいろな人が分析して、数々の共通点を見出していった結果が理論です(理論なんて確立したのは1900年代に入ってからです。宮廷音楽時代からあったものではありません)。だからミュージシャンの共通言語にもなるわけです(譜面の読み方や音をはずさないようにコード進行にのっとった音を演奏するとか)。
だから4バースが基本なんて考えは、間違いです。それは楽譜表記上見やすいとか、演奏時に数えやすいとか、演奏者にとっての別な意味合いであって、基本でも音楽理論的に正しいということでも何でもありません。ただ「多い」というだけの話です。
もっといろいろな音楽に触れることが大切だと思います。