決して美容師目線ではないですよ。
私は、若い頃に毎日美容室に行っていたのですが、3店舗を使い分けしていました。それは、一口に技術といってもその内容にかなり差があったからです。
一つの店舗は、和服用アップが抜群に優れていたんです。年齢も問わずオーソドックスなスタイルから流行のスタイルまででき、一晩寝ても崩れない。七五三の子供でも崩さない寝方や、着替えて崩した時のアドバイスまでしてくれるから、用済みで洋服に着替えても大丈夫でした。
二つ目の店舗は、洋服でのアップスタイルが抜群でした。何も言わなくても頭の形と顔の形、衣類と行き先(冠婚葬祭なのか記念パーティなのかなど)なども瞬時に判断してヘアデザインしてくれるので、安心して任せれました。
三つ目の店舗は、素の自分の為に行っていたところで、ここでは頭と顔の形、髪質、癖、髪の毛の生え方、本人の好みなど(日常で和服を着用するとか公式の場に出ることがあってセットもするという事情など)もしっかりと把握してくれているので、カットと言えば似合うスタイルをチョイスして写真を見せてもらえるので選ぶだけで、髪質や癖からここをこうしておくと自分でセットしやすいとか、こっちの写真のようにカットしてセットをこうすれば、この写真のような仕上がりに見えるとか、この部分を取り入れておけば洗いっぱなしでも大丈夫とか、的確なアドバイスがあるんですね。だから、どんなカットでもその技術性に信頼が持てるんです。
他の2店舗でも、きちんとカットがされているから、セットし易いと言われていました。
接客や店構えが良くても、技術が下手では例え千円でも払いたくないのです。友人や同僚なんかはシャンプーだけで帰ったとか、美容室を出た足でそのまま他店に飛び込んだということを聞いたことがあるし、後者のような若い人に遭遇したこともあります。
要は、技術と価格が見合っているかどうかが大きなキーポイントになると思いますよ。付加価値(ドリンクサービスやポイントサービスなど)が充実していると、逆にそれで技術の拙さを誤魔化されているように思います。