プリンタで何をするのでしょうね。
それが問題ですね。
基本的に、綺麗だからエプソンというのはやめた方が良いですよ。エプソンは顔料系プリンタと染料系プリンタに別れていますから、写真印刷なら染料、Web印刷、普通紙印刷、モノクロ印刷なら顔料系プリンタを使わないと、十二分に使い切れませんからね。
まず、プリンタの染料と顔料とはインクの種類のことです。染料系のインク(主素材に染料を用いた物)と顔料系のインク(主素材に顔料、油系のインクを用いた物)があります。
前者は、一般的なインクジェットプリンタの多くに採用され、EPSONでは、ほんと最近まで全機種がこの染料系でした。
利点は、浸透性が高く、用紙にインクがしみこんで発色する。色が混ざり易いため発色がよい。そのため、光沢紙への印刷や専用紙印刷に強いのが特徴。結果的に写真を売りにする印刷には強いです。
その反面、普通紙ではにじみが発生しやすく特に黒は純黒にならず、グレーに近い色となります。また、耐光性、耐ガス性、耐水性に弱く、外部空気から遮断した専用のケースに入れて、直射の当たらない場所に保存しないと20年プリントなどという文字は通じないのが特徴で、直射の元では数日持たないほど。
顔料系は、特にCANONやHPが黒インクのみに使ってきたインク。発色は地味で、色混ざりが悪いですが、用紙にそれほどしみこまず固まる顔料系の性質と、インク質が分解しにくいため、長期保存にきわめて強く(最高70~80年以上持つ)、純粋な原色を出せるのが特徴。光沢のある写真などには向きませんが、何の加工もない普通紙に強い印刷が可能。特に黒は綺麗。
というのがあります。
そのため、目的をまず明確にすることですね。特にEPSONのプリンタはその傾向が強い。逆にCANONの方(950i除く)が、目的が十分でない場合に向きます。
どうしてか、EPSONのプリンタは、2種類あり、写真を主とするする人向けのカラリオシリーズ(PM-xxxC)と、普通紙くっきりを目的としたカラリオ(PX-Vxxx)があります。
前者は型番の最後にCがつきます。
たとえば、PM-970Cは写真向けで、ほとんどの機種がこれです。写真画質は最高ですが、反面特に7色インクの機種はインクコストが高く、普通紙もにじみがち。使うインク数が多い物は、インクコストが数倍に跳ね上がりますから、6色より7色は1,3倍ぐらいコスト差があります。独立インクでもインク本数が多いと経済的とは限らない。その分、写真は強いので写真印刷主ならばっちりですね。コストも気にしない綺麗な写真を毎月でもなら最高です。どちらかというと、コスト重視で写真もというなら独立インクでなくとも6色以下のインクを使う物の方が安いかも・・・
ちなみに、インクの色数が多い機種ほど粒状感は少なくなります。また、インクドロップサイズ(1滴のインクのサイズ)が小さいほどきめ細かな印刷が可能です。EPSONは写真のために、このインクドロップを1,8plにし、尚かつ上位機ではコストが高くなる7色インクを採用しています。また、機能としてはロール紙への印刷への対応。ロール紙から写真に裁断するオートカット機能(オプション)への対応。CD-R印刷対応など写真印刷を中心としたホビー向けのプリントを重視する傾向があります。
後者は、PXの後にVが付き、PX-V700となり、普通紙はばっちりですが、光沢紙は弱い。これは、いわゆるオフィスワークに最適です。まあ、写真も印刷できますけどね。光沢紙には印刷できないので、ご注意を・・・
これは、上では重視しなかったものを埋めた機種ですね。
というのが、EPSON。用途が綺麗に別れているのが特徴で、この特定用途専門とするなら最強です。
全機種とも、使いやすいですが、970Cなどは筐体がA4プリンタでありながら、A3プリンタ並みの場所を取る。
930C以上は画質が上。
この間に挟まる機種を出すのはCANONとHPです。HPは高性能な複合機を安く買いたい場合は良いかもしれませんが・・・
CANONは、950iのみ全色染料を採用。残りの850i以下は頻繁に使う黒のみ顔料です。全色顔料でないため、写真印刷時には染料系の3色インクで印刷し、黒も3色の染料から作ります。普通紙等に黒を印刷するときには、顔料黒インクで高速に黒印刷をします。
いわゆる、何でも十分できるプリンタです。
うち、850iは4色で初の6色印刷並みの4色写真プリンタとなります。元々、インク数が多いほど粒状感が少なくなるというのは、中間の色合いがインクドロップサイズが大きいために、うまく再現できなかったためです。そこで、CANONは850iに可視限界となる2pl(シアン、マゼンタのみ)のインクを出すヘッドと5plの2種類ヘッドを混載し、6色インクで使うフォトシアン、フォトマゼンタ相当のインクを2plのヘッドから放つという方式を採用しています。同じシアンとマゼンタインクを使ってますから、4色のインクで印刷コストは6色の1/2~1/3となり、しかも全て独立インクですから、経済的になるのです。CD-Rレーベル印刷に対応と機能性はシンプル。ドライバの使い勝手はちょっと複雑ですが、難しくはない。コスト重視で、何でもやりたい人には最適。画質は中の上。総合トップのプリンタ。
これ以下は単なる4色でうち黒一色が顔料系のプリンタ。安い機種をというときに最適。
写真が中心、オフィス印刷が中心ならPX-V700もしくは画質重視ならEPSONが良いでしょう。これは絶対です。
しかし、コスト重視で両方のバランスが分からないなら画質を重視する場合はCANONで850iがよい。コスト重視なら550i以下がよいということになる。
お礼
ありがとうございます。今は目的、この先のことなどいろんなことを考えています。もうしばらく購入には時間がかかりそうです。