それはオースターですね。15年前どころではありません。最終型が確か‘83年で、その後何年間作られていたかは覚えていませんが、ほぼ20年前のクルマと言えるでしょう。
オースターを語るには、まずバイオレットについて述べなければなりません
‘70年代初頭、あの名車・510型ブルーバードが大型化、『ブルーバードU』(610型)にモデルチェンジしてしまい、その下のクラスを埋めるべく710型バイオレットが市場に投入されました。
このバイオレットの兄弟車として登場したのがA10型バイオレット・オースターです。
2代目オースターは直線基調のクリーンなデザインで510ブルーバードの再来とまで言われ、また、スタンザなどの派生車型を生み出すなど、かなり量販されました。故に、この時代のオースターは現在でも時々路上で見かけます。
尚、この頃までは、オースターに限らずニッサン車は、チェリー(後のパルサー)を除き、全てFR車でした。FRのオースターとは、この時代までのモノを指します。
さて、その後ニッサンの全社的FF化路線に則り、オースターもFWDになります。
最初のFFオースター『JX』は、後のアウディやオペル的なヌルッとした“超空力ボディ”風デザインで、かなり野心的なクルマでしたが人気はイマイチ、その次のフルモデルチェンジを最後に姿を消した、と記憶しています。
‘70年代末~‘80年代中頃までのニッサン車には、FFのオースターやスタンザの他、リベルタ、リベルタ・ビラ、ローレルスピリット、ラングレー、EXAなど、狙いとする市場がハッキリしない、或いは市場を食いあってしまう様な、明らかにコンセプトにムリがあるクルマが多く、今思うと‘90年代末のニッサンの衰退は、この頃既に始まっていたのかも、とゆぅ気もしてきます。
お礼
回答ありがとうございます。 正確な名前が分かってよかったです。