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『通院・在宅精神療法』の不正請求はどのくらい一般化しているのか?
診療に要した時間が5分を超えない場合や、実際には精神療法ではなく検査の説明や処方箋や診療情報提供書を書くのに要した時間(診察室で患者の目前で書く場合)でも、更に言えば、精神科の診察室に足を踏み入れ、精神科医と一言でも言葉を交わせば、それが挨拶でも、自動的に『通院・在宅精神療法』として保険点数が加算されるといったシステム(部外者から見れば、精神療法でも何でもなく、単なる診療報酬の不正請求に過ぎず、医師法にも違反しているとしか思えない。)は、単科の精神病院、大学病院、総合病院、クリニック等の、一般の精神科医療に於いてどのくらい頻繁に行われているもの、ルーティン化しているものなのでしょうか? それとも、私が精神科の部外者だから知らないだけで、日本で保険診療を行う大多数の精神科医にとっては、『診察室に患者を入れて、何らかの言葉を交わす事(症状によっては、交わさない事もある)=再診料+通院・在宅精神療法を加算する』といった認識の方が常識となっていて、『厳密に精神療法を施した時にのみ加算する』という精神科医の方が、寧ろ少数派なのでしょうか?
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- ryupapa2
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もし、あなたが、心療内科単科のクリニックを開業するとしましょう。ビルの小さな一室を借りるとして家賃は、最低でも50万かかります。受付の女の子を一人、雇うとして給与が25万、看護師を一人、雇うとして給与が35万(厚生年金等含む) 、光熱費が5万、雑誌、その他の雑費が5万かかるとすればこれだけで120万かかります。他にテレビを買ったり、ソファーを置いたりで200万かかるとすれば年間、1600万かかります。月に130万ですね。これを通院・在宅精神療法→330点を算定して、投薬料と再診料で468点になりますから4680円、患者一人から徴収できたとして130万÷4680=278人、診なければ原価を吸収できません。クリニックの営業日が22日/月として13人/日ですね。もし、あなたが2000万、収入を得たいと考えると2000万÷12か月÷22日=75758円/日、さらに稼がなければなりません。75758円÷4680円=16人分です。つまり、心療内科医が開業して2000万の収入を得たいと思ったら日に29~35人ぐらいをみないとペイしません。1日の診療時間を午前診3時間、午後診3時間の6時間とすると5~6人/1時間に診なければならない事になります。この間に30分かけて初診も診なければなりませんから実際に一人の患者にかけれる時間は5分が精一杯なのです。よって結論を申し上げるとほとんどのメンタルクリニックで5分も話さずに通院・在宅精神療法を算定しています。またそうしなければある一定以上の収入を得ることができないからです。5分、きちっと図って5分以下なら通院・在宅精神療法を算定しないという良心的な医者は、私は寡聞にして知りません。日本の医学の中で最も遅れている分野が精神科分野なのです。なぜならうつ病にしても統合失調症にしても病気を確定させる定量的な検査がありません。医師は問診して患者の答える様子から推し量るしかないのです。患者にうそを言われたり演技されればそれでおしまいです。そのうそを見破る検査方法がありません。全くないこともないのですが、保険適用になっていません。結局、精神科医は患者の言うままに抗精神薬を出すしかないのです。
大抵の精神科に受診している患者は、「医者は私の話を聞いてくれない」と訴えますが。顔色を見るだけでも、診察です。 大体、(患者一人当たりに対して)5分以上診察時間を掛けている、精神科の医者がどれぐらいいるかも怪しいと思いますが。大抵、5分以内ぐらいな感じがしますし。 大体、5分以上患者の話を聞いて、カウンセリングみたいな事をやっても、それで患者が良くなるかは分かりません。医者の出来る事といえば、薬の調整ぐらいなもの、と思った方が普通の考えだと思います。 統合失調症の治療の一環として、「SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)というものがありますが。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5%A4%B1%E8%AA%BF%E7%97%87それは、作業所やデイケア等の職員の仕事である、という感じでしょうね。 医者に過大な期待を掛けない方が良いと思います。「病院は、薬をもらいに行くだけ」と考えて、後の不安は、同じ病気の人とお話することで、落ち着かせましょう。
はじめまして。 他の先生のことは、よく分からないですが、わたしの担当の先生は、ちゃんと診察して下さいますし、どうしても病院へ行けない場合、お電話で症状をお話をしたら、投薬について、無償で教えて下さいますよ。 それで、後日来てください。ちゃんとお話聞きますから、と電話を切られます。 彼の小さなクリニックは、いつも予備の丸椅子とソファーが満席で、丸椅子まで、お年寄りや具合の悪い人に譲り合ったりする込み具合。 でも、先生は、ちゃんと見てくださいますよ。 先生のことは、大好きです。
補足
当方の質問の趣旨を完全に取り違えているので捕捉を。 質問では、日本の精神科に於いて、『通院・在宅精神療法』という名目の保険点数の不正請求がどのくらい常態化、ルーティン化されているのか?という事を問題にしているのであって、精神科医は時間をかけて患者の話を聞くべきだと言っているのでは全くないのです。 大体、1日70人とか80人とかの外来を抱えていて、1人1人丁寧に話しを聞く等という事は不可能でしょうし、それが治療効果を上げるとも限らず、症状によっては、寧ろあまり会話に余計な時間をかけない方がいい場合だってあるでしょう。 もし患者が、それを望むなら、それは自由診療の臨床心理士とカウンセラーの役割で、保険診療をする精神科医の役割ではないと思います。 『大体、5分以上患者の話を聞いて、カウンセリングみたいな事をやっても、それで患者が良くなるかは分かりません。医者の出来る事といえば、薬の調整ぐらいなもの、と思った方が普通の考えだと思います。』 全く同感で、私は殆どの精神障害は脳の物理的な不調が原因であるので、よほど特別な心理的、情緒的な問題がない限り、精神療法は不要と考えています。 その前に、そもそも、精神療法のトレーニングを受けた精神科医がどのくらいいるのでしょうか? それなら『通院・在宅精神療法』は加算しなければよいのではないでしょうか? 『再診料(または外来診療料)+処方料(薬剤の)』が正しい保険点数の請求で、そこにやってもいない『通院・在宅精神療法』の点数を加算するのは不正請求に該当するのではないか? つまり、日本の精神科医療に於いて、『通院・在宅精神療法』という名目で、どれだけ多くの不正請求が常態化しているのかと言う事を知りたかったのです。