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新型インフル・・・かかりやすい、かかりにくい人?
簡単なことなのですが どうしてもネット上で調べがつかなかったので質問させて下さい。 新型インフルエンザは 今年インフルエンザA型に罹った人にはうつりにくい・・・ などの事実はありますでしょうか? わたしは情けないことに、昨年末予防接種をしたくせに今年2月にインフルエンザに罹りました。 もしかしたら、最近罹ったばかりなので回避できるかもしれない と思い始めたらそんな気がしてきたのですが 冷静に考えて誰も免疫持ってない新型なので、今年罹かかったからとか、そんなの意味無いことのようにも思えてきます。 実際どうなのでしょうか?意見を伺いたいです。
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No.2のJagar39です。補足します。 A型インフルエンザは、現在H1N1(ソ連型)、H3N2(香港型)という2つの亜型が人類社会で流行していて、それに今年、新型(近い将来はメキシコ型とでも呼ばれるようになるのでしょうか)が加わった、ということです。この新型の亜型はH1N1です。 このHもNもウイルスを構成する蛋白質なのですが、感染や感染防御に大きく関わるのがH蛋白です。このH蛋白は現在16種類知られているのですが(つまりH1~H16の16亜型が存在する)、ヒトで流行しているウイルスはH1とH3だけということです。 スペイン風邪はH1N1でした。その後、アジア風邪(H2N2)が「新型インフルエンザ」として登場してパンデミックを起こした時、このスペイン風邪は消滅しています。 さらにその後、香港風邪(H3N2)がやはり「新型インフルエンザ」としてパンデミックを起こし、この時にアジア風邪は消えています。 つまり、新型インフルエンザはパンデミックを起こして世界的に大流行した後、そのまま人類社会に定着して季節性インフルエンザになる。そして次の新型が登場してパンデミックを起こした時に消える、というのが"基本的なパターン"です。 ただ、少しこの基本パターンから外れるのがソ連型で、これはH1N1亜型なのですが、香港風邪が出た後に唐突に再流行しました。理由がよく判らなくて「スペイン風邪のウイルスを保有していた研究所から漏れた」という説が出たくらいです。 この時以来、香港型(H3N2)とソ連型(H1N1)の2つの亜型がヒトの間で流行する、という状況が30年ほど続いて、今回の新型(これもH1N1)発生となったわけです。 このソ連型登場の時にも、当時は既にスペイン風邪は過去のウイルスとなっていたわけですが、スペイン風邪の流行を経験した世代の感染率が低かったという事実があります。ラボから漏れたという説が出ただけあって、スペイン風邪とソ連型はよく似たウイルスだったわけです。 で、今回の新型はH1N1でソ連型と同じなのですが、同じソ連型でもあまりにも抗原性が異なるので、ソ連型への感染抗体やワクチン抗体は判型の感染防御には役立たない、という状態になっています。 ・スペイン風邪とソ連型はよく似たウイルス ・新型とスペイン風邪もよく似たウイルス ・でも、新型とソ連型はまったく違うウイルス ということでキツネにつままれたような話だと思いますが、要するにソ連型がこの30年で変異を続け、当初とはかなり違うウイルスになった、ということなのでしょう。 ですから正確には、アジア風邪が流行する以前(アジア風邪の出現が1956年)に生きていた人は、スペイン型のH1N1に感染歴がある"かも"しれず、その人は新型に対しても感染防御が可能"かも"しれない、という話です。53~54歳以上の人がそれに該当します。 でも、統計的にそれ以上の年齢の人の感染率が低いのは確からしいですが(当然世界中のどこでも同じというわけにはいきませんが)、統計は個体を保証しないので、まあそれ以上の話にはなりません。 ウイルスが流行中も常に変異しているのは事実ですが、別に「性質が悪く」なるわけではありません。単に抗原性が変わるから再感染もするかも、というだけの話です。 また、上の話の繰り返しになりますが、人類社会ではA型のH1N1、H3N2、さらにB型の3つのインフルエンザが流行しています。 そのうちの1つに感染しても他の2つには免疫はまったく効きませんから、1シーズンに3回は罹ってもおかしくはないわけです。まあ不運だとは思いますが。 ですので、「ウイルスは変異するから1シーズンに何回も罹る」というわけでは必ずしもありません。同じソ連型に複数回罹ることもないことはないですが、どちらかといえばレアケースです。その場合も一度罹ったソ連型が変異してもう一度襲ってくる、というよりは、既にいろいろなバリエーションに分かれた複数のソ連型がそれぞれの場所で流行していて、たまたまそれらに続けて罹ってしまった、ということの方が遙かに多いでしょう。 いくらインフルエンザウイルスが変異速度が速いからといっても、1シーズンの間に感染抗体(ワクチン抗体とは比べものにならないほど高レベルでハイクオリティな免疫です)が効かなくなるほど変異するわけではありません。 インフルエンザのワクチンは人類で流行しているソ連型、香港型、B型の3つのウイルスを、それぞれ流行を予測して1株ずつウイルスの種株として選定して製造されています。この種株選定はWHOが推奨株を選定して、それぞれの国で最終決定しています。 そのワクチンの種株は5年くらいは続けて同じ株が選定されていたりするので、まあいくら変異が速いといってもその程度、ということです。 1シーズンの間に感染抗体が効かなくなるほど変異するのであれば、人類は2年に1回ほど「新型インフルエンザ」のパンデミックに襲われていますってば。
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- fedotov
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60歳以上なら可能性があります。 アメリカでは60歳以上の高齢者に発病者が少ないので、 ある種の免疫があるのではと言われていましたが、 今回の新型インフルエンザは、第一次大戦中に流行した スペイン風邪に近いと言われています。 スペイン風邪のウィルスが大流行(1918~1919) 以降も、(大きく変化していないウィルスが)残っていて、 感染して免疫がついたのだろうという事でした。 スペイン風邪に罹っていたら免疫があるというだけなので、 60歳以上の高齢者全員が免疫を持っている訳ではありません。
お礼
当方22歳で、周りに感染者はまだいないです。 高齢者で免疫をもっている可能性がある方もいらっしゃるのですね。 今回のインフルエンザも、症状が風邪程度で済む方もいるとのことですが お子さんや、病気を患っている方こそ、かかったら軽症にしてほしいと願うばかりです。 参考になりました。ありがとうございます。
- nyamomama
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予防接種を受けたのに2月に罹ったのですよね? それがすべてを物語ると思いますが。 新型は、A型の検査で検出できるだけで別物なのです。 なぜ、回避できると思われたのでしょう? 余談ですが、冬の流行期に始めのころに罹ったらそのシーズンは もう大丈夫だと思うのも間違いです。インフルエンザウイルスは 進化して形を変えていくのでより性質の悪いタイプになっていること があり、再度罹ってしまったりするのです。もちろんA 型以外の種類 にも罹りますし。 マスク、手洗い、うがいあるのみですよ。
お礼
ご回答をありがとうございます。 回避できるかもしれないと思ったのは 季節性インフルエンザのワクチンを毎年接種している=効能は1年以内? なので、もしかしたら2月に罹った分の免疫が・・・と思ったからですが 全く関係無いのですね・・・ いずれにしても、1年に2度も苦しい思いはしたくないので 仰るとおり、基本の予防に努めたいです。
獣医師でウイルスに専門知識を有します。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AB%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B6 これはWikiの「新型インフルエンザ」の項目です。 ここを読んでいただければお判りになると思うのですが、新型インフルエンザの"定義"が、「新たに人から人に伝染する能力を有することとなったウイルスを病原体とするインフルエンザであって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあると認められるもの」となっていることが判るでしょう。この定義は日本の感染症法での定義ですが。 この「一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していない」というのが、このご質問に対する回答になります。 つまり、過去にA型インフルエンザに罹っていようがワクチンを接種していようが、新型に対する免疫は獲得していないので、他の人と同じように普通に罹る、ということです。 要するに、質問者さんご自身の、 >冷静に考えて誰も免疫持ってない新型なので、今年罹かかったからとか、そんなの意味無いことのようにも思えてきます。 が正しい、ということです。 まあ、病原性は通常の季節性インフルエンザよりは幾分高いですが、それでも致死率が0.5%程度と推定されている程度なので、特に恐れる必要はありません(いつもの季節性インフルエンザの致死率は0.1%程度です) ただし、「さっさと感染して早めに免疫を付ける」とまで考えるのはあまり感心しません。 現在の厚労省の流行予測は、10月に流行のピークが来て、その時には1日に76万人の"新たな患者"が出る、というものです。つまり、今のままだと医療機関がパンクするのは必定だから、ピーク時までにはなんとか対応策を考えねば、ということなのです。 みんなが「さっさと感染した方が良い」という考えを持てば、そのピークが予測より早く来てしまうか流行規模が大きくなって患者数が増えてしまうか、ということになるでしょう。そうなれば医療機関がパンクして、本来なら軽症で済んだはずの人が重篤化したり犠牲になってしまったり、ということになりかねません。 それに感染せずに過ごせてワクチンを接種できれば、それがベストなのは明らかでしょう。 ですから、まあ気持ちとして「さっさと感染した方が良い」くらいに思っているのは、やたら恐れるよりは良いのですが、本気でそんなことを考えることは「浅はか」ということです。
お礼
申し訳ない気持ちでいっぱいです。 NO1さんの回答から順に拝見させていただいていますが、浅はかでした。 もっと自分のバックグラウンドを知るべきでした。 今後詳しい情報が出るのにあわせて こちらも個人で最善の予防に努めてまいります。 やはり、正しい知識をもつことは重要ですね。恐れ入ります。。。 wikiも拝見いたしました。詳しいご回答感謝いたします。
- tomban
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うーん、聞いたことがないですね。 正直「感染しない確実な方法」などというものは皆無だと思ってます。 とりあえず私が実行しようとしてるのは ・うがい、手洗い ・ベンザルコニウムなどの薬剤での殺菌 ・マスク ・人ごみは避ける ・咳してる人のそばに行かない ・漢方薬での免疫の増強 ・なるべく冷えたものをこれからの季節はとらない 最後に ・さっさと感染して、早めの免疫をつける!。 こんなところです。
お礼
>・さっさと感染して、早めの免疫をつける! これは、最終手段として考えている方法なので 同じ考えの方に出会えて少し嬉しい気もします。(できれば土日くらいに・・・) 9月の大型連休には私含め大勢の方が行かれる海外旅行も控えておりますので。 ただ、やはり基本的な予防法は必要なんですね。 国民で最大半数がかかる=半分はかからないということなので なんとか後者に入りたい一心でいます。 回答ありがとうございました!
お礼
詳しく解説していただいて、本当にありがとうございます。 頭では理解できましたが、なんとも文章に起し辛くて上手く書けませんが インフルエンザの種類・新型→季節性・変異がそんなに早いわけじゃないことなど とても参考になりました。 ただやはり一度の人生で、もしかしたら一度か二度しかない 『新型のウイルスが出来た年』に遭遇してしまい、わたしたち一般人が混乱してしまうのも 無理は無いかなと感じております。 そのためにも、回答者さんのような知識をメディアであれなんであれ 広く知らせてくれればいいのになって思います。 皆様ありがとうございました。