昨今のリフォーム業界は、いろいろな業種からの参入と、そして企業規模の極端な大小の差、これらがそのまま混然と入り乱れての大激戦、まさに群雄割拠の戦国時代の様相を呈しています。
そうした背景の中で、どうしても避けられないのが企業毎の宣伝費の金額の差。そして、しっかりした企業のCIに基づいて、優れたデザイナーがレイアウトし、しっかりしたコピーライターが適切に書いたコピーで作られた、コストのかかった大手のチラシはやはりひと味違う実力と豪華さがありますし、それだけ、実際に信頼度も高まります。
もし御社がこうした外部の広告代理店だとかクリエイティヴを起用できるなら、その方たちの専門家としての経験や意見を生かすこともベストな方法だとは思います。
(1) チラシを見るとき 細かく書いてあるほうがいいのか、すっきりしたものがいいのか・・・。
しかし、もし、そこまでのコストも手間も掛けられない、自社で考えて作りたいということであるなら、まずコピーはなるべく簡潔で短い方が一般的に効果的だと思います。一番いけないのはダラダラとした冗長なコピーですが、そうでなくても、いろいろ有益な企業情報を提供したくて、ついつい、あまりにも詳しく書き過ぎること、これもいけません。作る側でのこうした思い入れと努力は、消費者にはがっかりするほど伝わらないものですから。
ですから、一番伝えたいことに的を絞ること、そしてそこを分かりやすくズバリ書く、これだけに尽きるといっていいかと思います。ただ、問題は、一番伝えたいことが何かということ。これについては企業ごとに違いますが、この「ひとこと」がスッキリと書けない場合はある意味、大変危険なことと言えます。
企業が一般に一番伝えたいこと、それは企業の基本的な理念と、それに基づく営業的な利点など要点であるはずですから、本来、宣伝や営業に先立って、トップから一般社員にまですべからく社員一同が共通理念として、すでにしっかり共有されていなくてはならないはずのものだからです。
この会社はどういう会社なのか、この会社の一番のいいところはなにか、信用を得ているのはどういうところなのか、営業範囲はどこまでか、顧客にとってどういう点が利益になり、安心感を与えられるのか・・・、そうした要点を日頃から整理して共有していれば、宣伝コピーを書いても、そこに自ずとしっかりした会社の姿勢が書き込めるものです。
ここまではコピー、つまり文章のことについてですが、レイアウト面から見ると、無駄がなく読みやすければ、コピーだとか写真やイラストなどでわりビッシリと詰まっていていても、そんなに不快感はないものです。ただ、アイキャッチのマンガチックなイラストなどはあまり流行りませんね。
(2) 手作り感のあるチラシ どう思われますか
大手企業の美麗なものにはアピール度の上で勝てないとしても、手作り感のあるチラシが一概に効果が薄いとも思いません。しっかり考えて作られたレイアウトや、一般の消費者が一番知りたいことが適切に過不足なく書かれたコピー、こうしたものによって、たとえ手作りであっても、そこには企業の確かさ、姿勢と信用の厚さ、そうしたものが香るものです。
ただし、こうして作ったチラシをどう消費者の手元に届けるか、これが大変な難問であるはずです。こうした場合にすぐ思いつくのは各戸へのポスティング、つまり郵便受けへの投げ込みですが、よほどリフォームを考えているのに業者が見つからなくて困っている・・・といった一般消費者の手に渡るラッキーさに恵まれないかぎり、ポスティングでは枚数だけは多量に消費するわりには効果が薄いものです。
戸別訪問で手渡しするか、街角で配るのか、新聞に折り込むのか、それによって用紙も異なりますし、両面印刷かどうかも分かれ道になります。
(3) 紙の色:クリーム色はどう思われますか
たとえば既成の色つきー用紙などを想定した場合には、通常、薄いグリーン、薄いブルー、薄いピンク、薄いクリームなどがありますが、目に止りやすく、印字がはっきりして読みやすいという点ではクリーム色はいいと思います。ただ、コピー用紙などでは裏表の両面印刷をすると「ヌケ」という現象によって、裏側が透けて見えてしまい大変読みにくいものになってしまいます。両面刷りにしたいなら、それなりの上質紙を選ぶ必要があります。
(4) 金額:しっかり明示したほうがいいのか
施工に関する目安としての金額は大変参考になるものです。ですが、実際には施工費、材料費ともにケースバイケース、かならずしも参考例のようには行かないものですし、そのために、参考金額を明示すると、それなりの説明とともに、参考金額であることも明記しなくてはならなくなります。
また、昨今の一般消費者は、ただ安いからいい・・・といった短絡的な考え方はしないものです。彼らが本心から知りたいのは、我が家の改装について、その総額がはたして幾らであることがリーズナブルな線なのか・・・ということで、その意味から参考金額はひとつの目安であり希望を誘う役目は果たすものの、そのもの自体にはあまり信用を置かない傾向があります。
以上が、広報宣伝の部署に勤務していて日頃感じていることです。企業の業種が違いますから、100%の自信はありませんが、以上はよく話題に上ることとしてご回答しました。
お礼
いろいろと教えて頂きありがとうございます 予算の都合上自社で企画制作して印刷のみ依頼しています 専門家に依頼して制作すれば効果は上がると思いますが 費用負担が賄いきれません 対象が戸建て住宅の自己所有住宅ですのでぽスティング以外手段 がありません 抜けに関しては一度失敗して5000枚捨てたことがありますから 身にしみてわかっています 片面印刷の方法で何時もしているのでそのまますることにします 御回答アドバイスありがとうございました