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「カリフォルニア新幹線」の実現性はありますか?
日本には全国各地に特急列車が数多く存在します。 では、日本の25倍広いアメリカでは? アメリカの特急列車は、なんと1種類だけしかありません。 (本数が頻繁にある昼行便のみで考えると) この特急列車「アセラ」は「ボストン-ニューヨーク-フィラデルフィア- ワシントンDC」を結ぶ路線ですが、運行開始は2000年の事。 割と最近ですね。 アメリカは車と飛行機がメインの国とは言え、日本との交通事情が こんなにも異なるのは意外に思います。 ちなみに、「アメリカ西海岸に特急列車があってもいいのでは?」と 思いましたが、ロサンゼルスからサンフランシスコまでの距離って、 東京-青森間ぐらいあるそうで、実はすごく遠いです。 「サンフランシスコ-サンノゼ-ロサンゼルス-サンディエゴ」の 都市間を走る高速列車が出来れば、人は乗りそうだと思いますが、 どうでしょう? 日本の鉄道技術でそれが建設され、「California Shinkansen」 なんて名前になったら面白いと思います。
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今回のカリフォルニアの高速新線計画は有望だと思います。 理由は色々あるのですが、 ・景気対策として連邦が多額の補助金を支出している。 ・貨物路線の立体交差化をはかり、貨物列車が長時間踏切をふさぐ問題をあわせて解決しようとしている。 ・ロサンゼルス、サンフランシスコ都市圏の通勤鉄道を兼ねている。 という点が大きいでしょう。 ロサンゼルス~サンフランシスコ間だと、ロサンゼルスの空港が飽和状態なので、それなりに利用される乗り物になるかとは思いますが、おそらく6~8両の列車が毎時2~3本走れば賄える需要。 これで採算を取るのは日本の感覚では難しいということになりますが、アメリカでは都市公共交通に運賃収入の数倍の補助金を投入する事が当たり前となっており、この高速鉄道に関しても、路線の建設に関しては多額の支援が行われ(空港や高速道路にこれ以上の補助金を投じるよりは効率的という考えから行われる)、運営事業者は、実際の運営費用のみを運賃収入で賄えばよい、というような状況になることが想定されます。 また、ロサンゼルス都市圏の通勤輸送の主役は自家用車ですが、朝夕の高速道路は飽和状態、通勤列車サービスの充実は常に求められていますし、長さ数キロの貨物列車が市街地の踏切をふさぐのに、両都市近郊の住民は辟易しているようなので、高速列車用の軌道敷設にあわせて行われる貨物線の立体交差化や高速新線を使った通勤列車運行(高速新線を使った通勤列車では運行コストが高くなりますが、ここにも補助金が投じられる)も、この計画を後押しする要因といえるかな、と思います。 こうした目的を兼ねている為に、都市部では(既存の並行路線に並行するかたちですが)立体交差の新線が建設され、既存の線路をそのまま使っているため平均速度120~130km/hに留まっている東部のアセラとは異なり、平均200~250km/h程度の高速運転を行う事が計画されているようです。 ちなみに、 >日本の鉄道技術でそれが建設され、「California Shinkansen」 >なんて名前になったら面白いと思います。 なんですが、すでに地味ながら日本の技術の導入は進んでいて、その延長線上で日本企業の参入が行われるのは確実とみていいでしょう。 例えば、写真のアセラが走行している線路、1970年代の高速運転実施時にあまりにも問題が多いという事で、アメリカ政府の要請で日本の国鉄の技術者が招聘され、徹底的な改良が行われたというエピソードがあります。 http://www.jcaw.org/news/story/2005/200505/nishimoto.html 走っている車両に関しても、アセラは北米製ですが、同じ線路を走っている通勤列車用の車両の一部は日本製で、多客期に高速列車運用に入ることを想定して時速200km/h対応だったりします。 http://www.khi.co.jp/sharyo/pro_final/pro_merry.html 逆に言うと、施設や車両の技術に日本のものがかなり入っても、デザインや列車の運用は日本の新幹線とは全く別物になってしまい、趣味的には余り面白くない、という事になるのかもしれませんが(現段階のイメージ映像にはTGVに混ざって700系がカリフォルニアを走行するシーンがありますが)。
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- FEX2053
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他国を見てもそうなんですが、高速鉄道が成立する条件としては、 1.相互の所要時間が3時間以内 2.経由地に一定の人口集積がある(両端の都市だけ、ではない) 3.可能な限りの専用線を確保できる この3点が必要なようです。アメリカだと、1,2の条件が成立しない ので(都市の間隔が広く、都市間の人口集積度が低い)高速鉄道として はかなり不利な条件になるうえ、1,2条件が成立しないことが分かって いるために、インフラコストを削減せざるを得なくなり、3条件を満たせ ないという悪循環が起き、結果としてあまり上手く行ってないのです。 実際、1,2,3の全条件が満たされている台湾でも、建設の経緯から負債が 大きいらしく、経営的にはイマイチの状態らしいですよ。
- ultraCS
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東海岸には1960年代後期にAmTrackが運行たメトロライナーという電車特急がありました。この列車は新幹線の登場にしげきされて登場したもので、登場当時はアメリカでも鉄道復権かと騒がれたのです。 その後、満足なメンテナンスをしなかったのか、故障が頻発して電車が使えなくなり、機関車けん引列車になった経緯があります。この列車もアセラの登場後、しばらくして引退しました。問題は、高速列車を高密度で運行システムが作れなかったことです。線路設備、架線、保線、車両管理、運行管理すべてが新幹線のレベルには達していませんでした。アセラはこの反省の上に走らせていますから、ある程度は使えるでしょう。踏み切りのある線路を200Km運転ですから、日本ではあり得ないことです。アメリカでは今でも踏切事故は珍しくありませんからそういうものと考えているかも知れません。少なくとも、日本の新幹線の運行システムが使える基盤ではないです。 カリフォルニアで導入したとしても、航空機とは勝負にならないし、自動車(ハイウェイ無料)との勝負も厳しいでしょうね。需要としては一時間に一本程度じゃないでしょうか。 車両はともかく、カリフォルニアの鉄道基盤にシステムとしての新幹線を導入するのは不可能(というより、不経済)です。
- x530
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> アメリカは車と飛行機がメインの国とは言え、日本との交通事情が > こんなにも異なるのは意外に思います。 ・アメリカは、車社会であり、今、大騒ぎのGM、クライスラー、フォードなどの会社、労働組合が属議員を多く上院、下院へ送り込んだため、鉄道は普及しなかった歴史があります。 > 「サンフランシスコ-サンノゼ-ロサンゼルス-サンディエゴ」の > 都市間を走る高速列車が出来れば、人は乗りそうだと思いますが、 > どうでしょう? ・飛行機や車が普及した背景に、自国で石油が産出し、安価に湯水のごとく消費できる点があります。 CO2問題にもアメリカは産業界よりの後ろ向きな発言が連呼されていますが、このままではすまない事は、アメリカ政府が一番理解しています。 世界一、安全で、正確なダイアで運行できる実績のある「新幹線」が仏TGVや独ICEよりも採用される可能性が高いと思います。
- 風車の 弥七(@t87300)
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あったら乗りたいですね。 以外と乗車率が良いかもしれないです。 でも現実問題として、カリフォルニアには大きな活断層が走っている為、ちょっと無理かも知れません。 カリフォルニア新幹線が走行中に地震でもあったら相当な被害になるはずです。