<参考までに>
これだけあちこち開発されているが、日本列島には数万年前より古い人骨は発掘されていないし、1万年前から数千年日本に住み着いていた縄文人と現在の日本人とのDNAはかなり関係が薄い。
つまり弥生時代にどこからか大勢の人が日本列島に移住してきたはずだが、その原住地が分からない。日本人と同じような遺伝子を持つ民族集団が日本周辺にはない。
結局、日本人という民族そのものが、在来の縄文人、ポリネシア・台湾などの南方系、福建や山東の中国系、渤海やアムールなどの北方系、そして最も人数が多かったと思われる朝鮮半島、特にその南部の人々が、何百年にも渡って混血してできたと言うのが一番有力になっている。
中国だって漢民族というが、四川語・上海語・福建語・広東語というように、発音そのものが違う。漢民族の半分以上が漢民族化された異民族と言われている。
ローマ帝国や唐、現在のアメリカなど強国と言われる国は、優秀な人材であれば、異民族であってもどんどん同化して、自国民化・同一民族化していくことで、大国となっていった。
都市国家だったローマなど、それなくして地中海沿岸全域を支配することは不可能だった。
日本だって、150年前は、会津人とか薩摩人・長州人とか言って、互いに毛嫌いしていた。明治政府が廃藩置県他、日本を一つにするという意識改革政策を行い、同胞であると言う意識を植え付けることで、国民国家となり、第一次世界大戦後はアジアの1等国として存在できた。
日本の国土で日本語で生まれ育てば、日本人以外の血を引いていても、発想は日本人とほとんど同じになる。日本人よりも日本人らしい混血児はいくらでも居る。
中国・東南アジアで海外生活が長かったが、生まれ育った教育環境・生活環境で違いのある人は多く居たが、民族による違いはなかった。
どの民族であろうと優秀な人・誠実な人もいれば、駄目な人間も居る。
優秀な人・誠実な人であれば、どんな民族であろうと、仲間として受け入れる。歴史を見れば、過去の人々はそうやって日本と言う国を作ってきた。
現在の日本は、『いいものは外部のものであっても、受け入れる』という先祖からの積み重ねの上に出来ている。
経済・交通が発達すれば、個人一人一人の活動範囲が広くなって、人的交流が深まり、狭い地域から広い地域にまとまっていく。これは歴史の必然。
ヨーロッパでは、多くの国に分かれていたドイツが統一によって強国となり、今は、ユーロ経済圏のメンバーのひとつとなっている。
ユーロが出来たとき、1ユーロ=80円だったが、今は1ユーロ=130円。(金融危機前は、1ユーロ=165円程度だった)
多くの人がまとまれば、国は豊かになる。
団塊の世代では、一年間に200万人以上が生まれていたのに、いまや半分以下の100万人程度の出生数。このままではいずれ日本人口は半分以下になる。1億人の人間が努力して維持してきた豊かな国を、その半分数の人間で維持が可能となるだろうか。
貧しくなっていく歴史を歩みたくなければ、社会の繁栄を維持したければ、オバマ大統領を選んだアメリカのように、混血であろうとなかろうと、その国の国民であると言う自覚のある優秀な人材は、大切にするしかない。
優秀な人材は、「国の宝」。
お礼
回答ありがとうございます。