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おくりびと、内容的には奥深いけど
映画見ました。題材としてはすっごくいいと思いました(皆が目をそむけるものに正面からたちすすむ、とか、貧富の差、人種を越えて誰にでも平等にやってくるもの、とか)。 けど、映画そのものの進行がすっごくすっごくゆっくりで、そういう面ってアカデミー賞をとるのに関係ないのかしら。 映画そのものとして、何が秀でたのか、ストーリー以外で、意見をください。 よろしくおねがいします。
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あのテンポが魅力なんじゃないでしょうかねえ。アカデミー賞って、米国のアカデミー賞のことでしょうか。でしたら、1980年の作品賞『普通の人々』や1999年の作品賞『アメリカン・ビューティー』のほうが、よほど「ゆっくり」なような。『ミリオンダラー・ベイビー』だって、飽きさせないけれど「ゆっくり」だし。 そもそも『おくりびと』の題材も「死」にとどまらず、夫婦関係、親子関係、就職活動、故郷との折り合いなど、普遍的なテーマを持っているから国際市場で受け入れられたのだと思うんです。加えて言うと、あの映画を日本公開時に観て何が感動したかというと、言葉の壁を越えられるよう工夫された脚本です。 ウェブデザイナーという国際的に意味が通じる職業の収入と比較することで、円建ての金額に頼らずに主人公の収入の量を示すセリフ。日本特有の食べ物の食感や味までをも映像で伝えてしまうワザ。日本人にすらなじみの薄い風習で重みやエキゾチズムを出しておきながら、あらゆる世代と国に通用する笑い所をポイントポイントに据えた筋書き。そういうのが私には面白かったし、欧米の映画人に受けたゆえんだと感じましたけどね。
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- sugarp
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個人的な意見ですが、まず外国語映画賞ですからね、日本の納棺前の あの一連の儀式的な行為を珍しがったところが大きいんじゃないでしょうか。 納棺前に(言い方が悪ですが)仰々しくあんなことをするのは日本くらいな ものでしょう。 題材の勝利、といったところではないでしょうか。 私も見ましたが、最後の終わり方があっさりとしていたところ以外がそんなに のんびりとしていたとは思いませんでした。話の展開的には。 前半で結構笑わせてくれるところも良かったと思います。 でも基本的に日本人が見る映画でしょう、あれは。 どうも外国人から見て、題材自体を面白がって賞にした気がしてなりません。 あくまで個人的な意見です。失礼いたしました。
お礼
やっぱ、題材の勝利、これが一番大きいのかなあ。 あの儀式はめずらしいのですね。というか私たちだって初めて知った人が多いと思います。 最後の終わり方は好きでしたよ、ずっと離れたまま会っていなかったけどやっぱ自分のお父さんで、その地域の人の形式的なやり方にたまらなくなって自分で自分の父親に対して綺麗にしてあげたでしょ、すっごく涙がでました。 途中途中の笑わせてくれるところも好きでした。しかし、笑いの種類、全世界共通じゃないのに、同じところで笑ってくれたのかな? やっぱ、いい映画でした。アカデミー賞、とるにふさわしかった。よかった。 どうもありがとうございました。
お礼
ですね、そういえばゆっくりの映画、多いですね。同じクリントイーストウッドでMystic Riverなんてもっとゆっくりに感じたくらいです >言葉の壁を越えられるよう工夫された脚本 そこまで考えて作られていたとは考えもしませんでした。やっぱり監督とかそういう人たちはすごいんですね。 演技が特に光るわけでもなかったしと思ったのですが、もとの発送は彼だということですし。着眼点からよかったのかも。 >日本人にすらなじみの薄い風習で重みやエキゾチズムを出しておきながら、あらゆる世代と国に通用する笑い所をポイントポイントに据えた筋書き。 すごい、洞察力が奥深くてびっくりします。あらためて、感激しなおしました。 大変ありがとうございました。