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モンベルのストームジャケットというのはこれですよね。 http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1102377 モンベルでもストームクルーザーとか紛らわしい名前のモデルがいくつかありますし、他メーカーでもストームなんたらという名前のモデルは多いので、一応確認しておきます。 で、このストームジャケットは、防水透湿素材にゴアテックスではなくモンベルオリジナルのスーパーハイドロブリーズ(SHDBR)という素材を用いて価格を抑えているモデルです。 中綿については、シンサレートを極薄に入れて保温性を若干向上させている、というところです。 で、類似製品ですが、実は冬山用途の極薄中綿シェルというのはモンベル以外ではほとんどありません。 登山のレイヤリング(重ね着)の基本を書きますと、アンダー、ミドルレイヤー(中間着)、アウターの3枚の重ね着が基本なのですが、その中で保温性は中間着が担当します。冬山のような寒い時期だとアンダーも重要ですが。 アウターは防風と防水が役割で、保温性は期待しないのが基本です。 何故かというと、例え気温が-20℃でも、荷物担いで歩くとかなり暑くなったりします。止まれば寒いですが。 そんなとき、アウターは行動中は基本的に脱ぐことはできないので(よほど穏やかな天候の時や森林限界以下では脱げる時もある)、保温性の高すぎるアウターは体温調節が非常に難しいからです。 そんなわけで、他メーカーでも見かける「中綿アウター」は、たいていスキーやスノーボード用です。 山岳用に中綿アウターを出しているのはモンベルくらいです。 モンベルの「山岳用中綿アウター」は、このストームジャケットとシャルモパーカ、ミディパーカとドロワットパーカの4モデルあります。ストームジャケットは一応スキーorスノーボード用ということになっていますが、仕様は限りなく山岳用と同じですので、ここでは登山用に入れてしまいます。 これらは、「中綿入り」といってもシンサレートを極薄に、しかも腕周りを避けてベスト状に入れているので、保温性があるといっても体温調節の邪魔をしない程度の最小限に留めています。 http://webshop.montbell.jp/goods/list.php?category=142000 上記URLがモンベルの「中綿入りアウター」ですが、この中でパウダーライトパーカはエクセロフトという、もっと厚い中綿を使っているので、少なくとも登山やハイキングにはちょっと向かない・・といったところです。 この中ではストームジャケットとシャルモパーカが防水透湿性素材にSHDBRを使った「廉価版」という位置づけで、ミディパーカはゴアテックスを使う替わりに伸縮性生地の使用をやめた「ゴアテックス製の廉価版」という位置づけです。なので「フルスペック」はドロワットパーカ、ということになります。価格はストームジャケットの倍以上しますが。 で、この中でと言うことになると、私もストームジャケットが一番良いな、と思います。厳冬期の3000m級の山ででもない限り、SHDBRでは通用しない(ゴアテックスでないと・・)という場面はないでしょう。 ストームジャケットで、冬の北八ヶ岳あまりまでなら十分通用するでしょう。 ただ、山に馴れてくると判ってくるのですが、例えシンサレートのような薄綿中綿であっても、保温性をプラスアルファしたアウターはちょっと使いづらいです。アウターはシンプルな3レイヤー地の保温性はゼロのものが最も汎用性があって使いやすいです。 例えば、このストームジャケットだと、春になったらもう暑くて使えなくなるでしょう。夏は別途レインウエアをアウターにするにしても、春先とか秋にはウエア選択で悩むことになりそうです。 3レイヤーのシンプルなウエアだと、中間着を調節するだけで1年中使えるので、使い勝手はこちらの方が断然良いです。 まあ、真冬にはシンサレート中綿は利点があるので、そのあたりの整理さえできているのでしたら、ストームジャケットはなかなか良い選択だと思いますが。
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Jagar39です。 >裏が灰(とか白)色っぽい、雨合羽(?)風のタイプの物のことでしょうか? 3レイヤー地の裏はグレーのものが多いです。裏地が白なのは、SHDBRなどのコーティング系素材の2レイヤーの場合が多いかな。 3レイヤーとか2レイヤーの意味を説明しておきます。 水を遮断しつつ水蒸気は通過させるといういわゆる防水透湿性は、ゴアテックスなどでは1枚の膜(メンブレン)が、その機能を持っています。SHDBRなどはコーティング系の素材で、この場合はそのコーティング面が防水透湿機能を持っているわけです。 このメンブレンやコーティング面は弱く、肌や生地同士で擦れ合ったりするとすぐ機能が失われるので、保護する必要があります。 で、裏側にもトリコットなどの生地を貼り合わせたものを「3レイヤー」と言います。1枚の薄い生地のように見えても、表地とメンブレン、さらに裏地の3層構造になっているからです。 一方、2レイヤーは表地とメンブレンの2層構造です。 このままだとメンブレンが剥き出しになって傷むので、別に独立した裏地を付けるのが普通です。裏地はナイロンタフタなどの滑りの良い生地やメッシュ地などが多用されます。 また、基本的に2レイヤーなのだけど、メンブレンの保護のために無数のドットをメンブレン面に付けた形状のものがあります。そのドットによって肌とメンブレンが直接触れるのを防止しているわけです。 このようなものを2.5レイヤーと言ったりします。 ただ、ゴアテックスの場合は、「ゴアテックス・パックライト」と言いますし、モンベルオリジナル素材のドライテックの2.5レイヤーは「ドライライトテック」という独自の呼称があります。 廉価版のコーティング系素材のウエアやシュラフカバー、テントなどでは2レイヤーの製品もけっこうあります。廉価版ウエアの場合は、耐久性を犠牲にして価格を下げているわけですが、シュラフカバーやテントの場合は軽量化がその目的です。 一般的に、最も軽量な構造は2レイヤーまたは2.5レイヤーで、次に3レイヤーが軽く、最も重いのが裏地付きの2レイヤーということになります。まあこれはどんな生地を組み合わせるかで決まるので、2.5レイヤーよりも軽量な3レイヤーというのも存在します。 この中で、最も汎用性が高いのは3レイヤーです。軽量なアウターを買えば、それは夏のレインウエアとしても十分使用可能ですし、逆にやや厚手のレインウエアを買えば、低山でしたら冬用のアウターとしても使えます。 2.5レイヤーは耐久性はやはり3レイヤーより落ちるので、少なくとも3レイヤー製品よりうんと軽くなければ存在価値はない、と私は思っています。重い2.5レイヤー、たくさんありますけどね。 裏地付き2レイヤーは、袖にナイロンタフタなどの滑りの良い生地を使っている製品が多く、ミドラーにフリースなどを着ていても引っかかりにくいので、冬山用のアウターでは好む人が多い形態です。 でも、これは昔のゴアテックスが「ゴワテックス」と言われていたほどゴワゴワ、カサカサして着心地が悪かった時代に、ナイロンタフタの裏地を付けた2レイヤーが非常にしなやかで着心地が良くたいへんウケた、と言う話ではないかと思ってます。モンベルのドリューパーカやドロワットパーカ、ノースフェイスのマウンテンジャケットなど、超ロングセラーな人気モデルにこの形式が多いです。 ま、今のは3レイヤーでもかなりゴワゴワ感はなくなりましたから、そうなると裏地付き2レイヤーの存在価値って・・・という感じです。 あ、それと昔は3レイヤー地の裏にウインドスカートなどを付けるのは技術的に難しかったのも裏地付き2レイヤーがメジャーだった理由なのですが、今ではそれも解決しているし。 という基礎知識を覚えた上で、ショップのウエアを見て回るとまた興味深いと思います。
お礼
うーむ、上着にも色々とあるんですねえ;; どんな素材が使われてるのかなー、とか見ながら服を見て回るのも、たのしそうですね^^ なんとか自分にあったものを見つけられそうです。 ありがとうございました!
お礼
色々教えてくださりありがとうございます! 「ストームジャケット」であってます。 「シンプルな3レイヤー地の保温性はゼロのもの」というのは、裏が灰(とか白)色っぽい、雨合羽(?)風のタイプの物のことでしょうか? てっきりみんな中綿みたいなものが入ってるんだ思っていました。 皆さんあったかそうなのは重ね着してるからだったんですねー^^;