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相手のパンチを顔面にもらいつつも、ハイキックで相手をKOできた件につきまして
ピーター・アーツがサム・グレコのパンチを顔面に もらいつつも、アーツがハイキックを出してグレコをKO した。 その当時の格闘技通信という雑誌の評価では、 この試合でのアーツについて「パンチをもらいつつも ハイキックを出すという底無しのタフネスを見せつけた」 と書いてありましたが、相手のパンチをもらいながらも ハイキックを当てるということはタフではないと できないことなのでしょうか? 愚問を承知でお尋ねしますが、皆様からのご意見をお待ちして おります。
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こんにちは。 K-1は詳しくないのですが、アメリカやヨーロッパのボクシングをよく見ている者です。自分では中学高校で柔道をしていました。 YUOTUBEの動画、拝見しました。 この場合は、タフネスというよりもNO2の方が指摘されている通り、アーツの方の技術が上回った試合だと思います。 ・グレコのパンチは顔面に当たっていますが、正面から当たっています。ボクシングの場合でもそうですが、一流選手は正面からのパンチで一発でKOされることはありません。正面からの衝撃を受けても脳の振動は首の筋肉で吸収できるからです。鼻柱に打撃を貰うとキツイですが、一流選手はそれに耐えられます。従って、アーツはこのパンチで致命的な衝撃を受けていません。ストレートやジャブが何度もヒットし続けるとダメージが蓄積して動きが鈍くなり、KOされ易くなりますが、まだその段階には入っていません。 ・アーツがキックの始動に入る時点で、グレコのパンチはまだヒットしていません。つまり、アーツは相打ち覚悟で踏み込んでキック攻撃を仕掛けているということになります。いわゆるカウンター狙いです。グレコも右ストレートを繰り出して踏み込んでいる為、アーツのキックが当たった時の衝撃は、避けながらキックを受けたときの衝撃の倍になります。 ・アーツはグレコの右ストレートが当たった瞬間にも、軸足である左足がぶれておらず、右足は正確な軌道を保ったままグレコにヒットしています。ここが凄いところだと思います。K-1はあまり見ませんが、アーツという選手はハイキックの一発KOが多い選手だと記憶しています。相手のストレートを受けても、衝撃に耐えてカウンターでハイキックを命中させることに自信を持っているという事でしょう。ここが凄いところですね。 ・相手の脳を揺らす攻撃方法は3種類あります。一つは直接的に脳を揺らすコメカミへのパンチ。フックが有効です。次は顎を揺らして、頭蓋骨の付け根を支点としてテコの原理で脳を揺らす方法。下からのアッパーカットや、顎先を横から狙うフックが有効です。最後が、後頭部に打撃を加える方法です。後頭部は頭蓋骨が薄い為、ボクシングではこの攻撃法は禁止されており、行うと反則負けになります。 ・これらの攻撃を受けた相手は、脳が揺れた事により立っていることが出来なくなります。ボクシングでもK-1でも10秒間相手を立っていられなくすれば勝ちですから、完全に相手を叩きのめすよりも、脳を揺らす方が効率的な攻撃方法(勝ち方)であるといえます。その代わり、高い技術が必要となります。 ・首の筋肉を鍛えて脳への衝撃を和らげる事は可能ですが、それもガード体制を取っている場合の話です。カウンターで打撃を貰った場合には、筋肉の動きが相手への攻撃を連動して行うように指令を受けています。首の筋肉が衝撃に対応できるのはヒットするほんの瞬間前か、あるいは全く対応できません。これがカウンター攻撃の怖いところです。 ・フックやアッパーなどの手による攻撃よりも、脚による攻撃(キック)をヒットさせた方が衝撃が強いのは言うまでもありません。しかも、アーツのハイキックはコメカミから後頭部にかかってヒットしています。そして、グレコはストレートを放った後であり、踏み込んでいてしかもガード体制を取っていません。このキックのヒットにより完全に脳が揺さぶられました。 以上の要因が重なって、アーツのKOが生まれたと思います。 繰り返しますが、相打ち覚悟のカウンターで、ストレートを喰らっても軸足がぶれずにキックを正確にヒットできる、この技術と度胸(根性というか判断力というか)が凄いと思います。 長文で申し訳ありません。
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- gadovoa
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度々回答させてもらってます。私の考えがあってるかどうは別として意見を言わせてもらいます。 >相手のパンチをもらいながらも ハイキックを当てるということはタフではないと できないことなのでしょうか? 通常であれば先にパンチをもらったら体勢が不安定になりキックは打てないのです。またパンチが届く距離でキックを放つことは危険です。それは上半身のガードが甘くなるので。 相手をKOする場合、パンチであれば全体重が前に乗っかります。だからカウンターは危険なんです。(ご存知だと思うけど) しかし蹴りを放つときは体重が軸足に乗ってこそいますが前のめりにはなりません。 ここではアーツの左ジョブが先にグレコにかすっていて、その時点でグレコの右ストレートは威力が半減しています。(グレコの体重は前に乗っていますがKOできる威力ではなかった) そしてアーツはパンチをもらい軽くのけ反ってはいますが、蹴りは軸足に体重が乗っているので多少後ろに体重が移動してもフックキックは威力を失いません。グレコは左手が下がってがら空きなので決まってもしかたないでしょう。 また何よりもアーツは殴り合いになってもコンビネーションで蹴りを打つ態勢に移行してました。 アーツは見て分かるように3連コンビネーションをもっています。これは一つの必殺技といって良いでしょう。セフォーのブーメランフックみたいなものです。ちなみにホーストは4連コンビネーションを持っています。 タフかどうかと言われたら私は経験の差だと思います。 グレコは完全に飲み込まれていますね。 参考までに
- buru130
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私の経験上、脳震盪を起こしても体が動くことはあると思います。空手等の経験はないものの、アメフトをしていた時代、脳震盪を起こしたものの、そのまま試合を続行したことがあります。後で聞いたのですが、私はその後のことはまた区記憶からありませんでした。 同じだとは言えないもの、アーツがタフだということはあるものの、繰り返し練習して体がとっさに動いたのもあると思います。気持ちが強いからできたというとらえ方もできますね。
- Us-Timoo
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格闘技の分野はうといので解説はできませんが 医学的な面でいうなら顔に打撃をうけると 衝撃で脳が揺さぶられ脳震盪を起こすことが多いのです。 だから、ボクシングなんかで、 パンチ一発でKOされてしまうことが あるのはそのせいだそうです。 多分、彼もパンチを食らって 半分くらいは頭が朦朧としかけて いたかもしれないのにハイキックを 繰り出したのが凄いことなのでは? と考えられます。
お礼
皆様ご回答ありがとうございました