この質問に答えられるのは多分宮崎さんだけで、しかも彼はきっと答えてくれないだろうと思いますが。千尋関係は、「ゆりいか」などでも特集されて裏話や謎解きがたくさんでていますね。わたしも当時はまって読んだ口ですので、コメントをさせてもらいますが。
No3の回答者の方がおしゃっている「一人の少女が働くことや愛することを通じて成長していく姿をテーマにしてる」は、宮崎アニメの重要テーマであると思います。わたしは、ハイジからはじまって、結構みてますが、以下の4つのテーマが交錯してでてくると分析しています。
「少女の(なぜか少年ではなく)自立」
「空や飛行機に対するあこがれ、あるいは、描写」
「自然破壊や環境汚染」
「神話や伝説の世界につながる摩訶不思議なもの、宗教」
千と千尋はそれの集大成だと当時思いましたし、いまだに越えていない。
千尋は自立以前に「まったく自立すら意識していない」だめ少女だったところ、しかも、両親が「普通の人あるいはそれ以下」という点が以前の宮崎アニメと一線を画しています。
引越しのスケジュールやお金を優先する両親。千尋がトンネルの前で悪い霊の邪気を感じ取っているのに、「平気平気」と進む。このあたりで「平凡な大人」が目先の利益(おもしろそうな娯楽施設、うまそうな食べ物)にとらわれて本質を失う、しかも大事な娘の気持ちを見失う、という宮崎アニメにとっては新しい見せ方が出ていておもしろい。
魔女に取り付かれる以前に、お父さんはお金とか現実の世界にとりつかれていたのでしょう。(あくまでわたしなりの批判ですが)
お礼
確かに美味しそうに貪り食べていましたよね。 じゃあそこは美味しかっただけで取り憑かれていたわけではないんですね。