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韓国ドラマ「朱蒙」の武術
韓国ドラマ「朱蒙」に出てくる武術は、なんという種類なのでしょうか。 ドラマでは「自分の身を守るため」といって武術を習い始めているので、護身術のようなものかと思うのですが、そのうちだんだんと攻撃的になってくるし、剣も使っているし、今ひとつ分かりません。 分かる方がいたら教えてください。
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中国でも日本でも古来、武術は弓が最も古く、ついで棒、槍、刀剣、そして徒手の拳法、体術の順となっています。 朝鮮半島でも弓術が盛んでした。ですが、元々朝鮮には文武両道の思想は無く、文が重んじられ武が極端に軽んじられていました。これは文を重んじる儒教や、そして中国の試験による役人登用制度、科挙の影響が強かったからだと思われます。ですから、朝鮮の歴史書には、日本の武術でいうところの○○流に相当する流派名の記述がまったくありません。テッキョンというテコンドーのもととなった武術があったとされていますが、その確たる記述、資料も無く、立証が難しいところです。今日のこされているテッキョンはたしかに武術的な動きがありますが、一部の祭りなどで行われている伝統芸能、音楽に合わせて行う踊りで、しかもその動きは明らかに中国武術の影響が認められます。 テコンドーの創始者は日本の松涛館という流派の空手を学んでおり、基本の動き、型にも非常に共通点が見受けられます。戦後、空手、唐手として韓国で普及されていましたが、その名称ではまずいということで1955年にテコンドーに名称を変えられました。ですからそもそも朝鮮半島に固有の徒手拳法があったかは非常に疑問が残るところです。唯一認められるのは韓国相撲シルムだけで、これも日本の相撲と同じく伝統芸能の面が強く、戦闘用ではありませんでした。 NO,1の方が述べていられるように、ドラマの中の武術の動きは殺陣師が考えたものであり、しかも中国武術の映画の影響が見て取れると思います。
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- kentsukasa
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ドラマの中で使われている武術に関しては殺陣師の人が考えたものだと思うので、その人がやっている武術に影響されてはいるでしょうが、撮影用のオリジナルのものではないでしょうか。 歴史的にこの時代の人が使っていた武術という話ですと、おそらく名前が残っているようなものではないと思います。作品の背景となる時代は中国で少林拳ができたとされているころよりも、さらに500年ほども以前となります。戦争も軍隊もあった以上は戦い方として武術は存在していたとは思いますが、現在まで名前や型が残っているようなものではないと思います。
お礼
なるほど、そういうことは考えつかなかったので、参考になりました。 実在の人物と聞いたので、そういう武術があるものとばかり思っていました。 ありがとうございました。
お礼
武術のことばかり気にしていましたが、それぞれの影響や歴史的、文化的な背景が分かると、とても興味深いです。とても参考になりました。 文章中にあるテッキョンは、動画などを見て、一番似ていると思っていたのですが、「武術」というには少し違ったのですね。 ありがとうございました。