第1に、未だ部族社会のままで所謂「国」という形のまとまりが脆弱/未発達なことがあります。例えれば日本の飛鳥時代(あるいは室町末期の戦国時代?)、中国の春秋戦国時代、現在のアフガニスタン見たいな状態ということ。
第2に、部族社会を超えるまとまりが形成される前に西洋諸国の植民地とされ(アフリカの植民地化はコロンブス以前にポルトガルにより始められている)、資源・経済的富を奪取されたのみでなく、奴隷として人材たり得る人々が奪われ、さらに植民地統治のために部族対立を利用/助長されたこと。(奴隷貿易は15世紀にポルトガルにより始められ、やがて英仏等が大規模に展開した)。
第3に、英仏等の宗主国は植民地の社会資本整備や文化・教育対策等、アジアの植民地ではソコソコ行なっていたことをアフリカではまったく行なわなかったこと(ただ略奪・搾取するのみ)。これは、アジア諸国では古くから部族社会を超えた「国」が確立されていたことに加え、その植民地化が産業革命後の18世紀末~19世紀にかけて、近代工業の資源・原材料供給地、製品の販路確保策として行なわれたためである。(アフリカは資源供給地ではあっても製品の販路たり得なかった。)
第4に、20世紀後半になり相次ぎ独立したとはいえ、いかんせん部族を超える国としてのまとまりが完全に欠如しているため、植民地時代に宗主国の手先となっていた連中が独立後に宗主国になり代わってあたかも「宗主」として甘い汁を吸っていること。これは偏に旧宗主国がきちんと植民地経営をしてこなかった結果であり、そもそも「国」としてのまとまりのない所を、機械的に地図上に直線を引き「○○国」として、「ハイさようなら」としたことによるものである。
それにしても、これだけ(植民地にとって)悪いことをしてきた旧宗主国がその責任を追求されず(=追及されないように策を講じ)、その尻を金持ち日本が拭え(「応分の負担をせよ」)といわれているとは…。日本の外交力・戦略の欠如をいかんせん。
お礼
やはり植民地時代の影響が強いのですね。丁寧な回答有難う御座いました。