ジャイロXで毎日通勤している3輪フリークです。
ホンダには3種類のジャイロがあって・・・・
1.スシ屋、うどん屋や、最近では郵便局でも使っているのがジャイロX
荷台がフレーム側についており、荷台振動が少ないタイプ。雪国でも使える、と称するリミテッドスリップデフがウリでしたが、実際にはウマく作動してなく、最近ジャイロUPなどと同じ普通のデフになりました。
2.ジャイロキャノピー
ピザ屋の屋根付きジャイロです。通勤・通学スペシャルとしてほぼ無敵と思われますが、実際には結構雨が吹き込みます。
3.ジャイロUP
荷台がリヤのエンジンユニット(即ちバネ下)に直接ついた型。Xの最大積載量が15kgなのに対し、UPでは30kgの積載量を誇ります。が、荷台振動が多く、荷物にはツラい乗心地です。
荷台の大きさがビールのカートンサイズで、酒屋では重宝がられています。
さてこのUPですが、3輪ファンにはUP乗りが多いです。如何にも建設・土木作業車様としたXよりは、ちょっと優雅なデザイン、とゆぅ点も見逃せません。
乗心地はXもUPも似たようなモノで、原チャリスクータよりはかなり良い乗心地ですが、あくまでも原チャリの域を脱していません(キャノピーは車体が重い分、乗心地は抜群にヨイですね)。
操縦性はちょっと特殊で、ハマッたらなかなかやめられません。リーンする部分のジャイロ効果が少ない(スイング部分にはタイヤが前輪しかないから)ので倒しこみが独特で、しかもゴムばね(車体のスイング方向には、ナイトハルトラバースプリングが効いています)によって起き上がりも特殊な感覚です。
ただ後輪が2輪なのは、安定性の面では絶大です。雨天の旋回中にマンホールなど踏んで不意にパワースライドが起こっても、余裕で回復させられます(もっとトルクがあったら、さぞ面白い乗物となったでしょう)。全開走行中に空缶など踏んでもカンタンにはコケません。ピザ屋さんなど、結構攻めてコケる様ですが、ウマくコケると運転手だけが落車し、車体は復元して勝手に走って行ってピザは無事、とゆぅ事もあるそぅです。
現行ジャイロシリーズでも既に触媒コンバータを備えていますが、次期モデルとして4ストの超低燃費版が計画されているとのウワサもあります。そぅなった暁には、遂に世界最小の商業車、スーパーカブが駆逐される日が来るのかもしれません。
まさに「イタリアにはベスパがあるが、我が国にはジャイロがある」って感じですね~。ホンダの、カブに次ぐ大発明品と言えましょう。
尚、下記御参考URLは、恐らく国内最大(?)と思われる、3輪車ファンクラブ(その名も「原付三輪部」)のHPです。
ジャイロUPに興味がおありなら、掲示板にでも質問されればより詳しい情報が入手出来ると思います。
ジャイロの新車はどれも非常に高価ですが、一方どぅにもならない不人気車なので、UPやXなら中古価格が異常に安くチャンと使える程度のモノでも数万円で入手出来ます。
車重が重く動力性能はニブいですが、少ないながらもチューニングパーツも売られているので多少は何とかなります。