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「お客さま」と「お客様」の違い?
日常のなかで目にする「お客さま」という単語。多くが「お客様」ではなく「お客さま」になっているような気がします。「お客様」と「お客さま」、なにか違いがあるのでしょうか?私の思い過ごしでしょうか? ちなみに、「子供」ではなく「子ども」と表記することが多いのは、「供」には「野郎供」などに見られるように、従順関係の意味があるためと聞いたことがあります。
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共同通信社『記者ハンドブック 新聞用字用語集』第11版では、同社の記事では様(さま)を用いるのは王様・神様・観音様・殿様・仏様のように「漢字で書く習慣が強い敬称」に対してで、お客さま・奥さま・おひなさま・午前さま・皆さまなどは「なるべく平仮名書き」にされます。 また、皇后さま・皇太子さまなど皇族への敬称も平仮名です。 もともと「様(ヨウ)」という漢字は、意味として「ありさま、かたち、すがた」であり、他者への敬意、敬称という意味はありません。 日本語の「さま」には名詞として「ようす、ふう」という意味と、代名詞としての「あなた(いとおしい方の意)」があります。 様(ヨウ)の字義に沿った、前者の意味を持って様を「さま」と訓じていたのが、発音が同じ事から様に後者の意味を持って用いるようになった。つまり、様という字を敬称として用いるのは、本来の字義からすれば外れた使い方ですが、同じ発音であるから一般化したのでしょう。 ですので敬称として「さま」を用いる場合は、仮名表記の方が漢字よりもふさわしいかもしれません。 参考 『大漢語林』大修館書店 『古語辞典』三省堂
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- yuhkoh
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子どもの表記に関してですが、漢字「供(ク)」は「そなえ」「そなえる」の意味です。 日本語の「とも」は、従者の意味と、複数形を表す表記があります。「こども」の「とも(ども)」は後者の用例で、本来は複数の子、多くの子を意味する言葉、つまり「こ(子・児)+とも(複数形)」です。ですから古文では「子等」と書いて「こども」と読ませる場合もあります。 本来は複数形である「こども」が意味が転じて、現在のように少児や息子、娘を意味するようになります。 ですから主人に仕える者、そなわる者の意味で、「供(ク)」を「とも」と訓じたことから、その響きが同じであることで複数形も供と表記するようになったのでしょう。 そこで子供という表記が慣用化したまでであり、「こども」の意味、「供」の字義に沿えば、「子ども」の表記の方がふさわしいという判断がされるのでしょう。
お礼
yuhkohさん、またまた丁寧な回答をありがとうございます。 「様」と「さま」の違いと同様に、「供」と「とも」ももともと意味が違う単語だったとは驚きです。 いかにパソコンの表記に慣れてしまっているか思い知らされました。 どうもありがとうございました。
- SAYKA
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対象年齢による差 じゃない? http://www001.upp.so-net.ne.jp/NYAO/db/kanji/index.html しかしこれで調べると客も様も小学3年なんだよね・・・ 供 は少し難しいらしい。(6年) とりあえずひらがなだと くだけた表現であるという認識が有るようだよ
お礼
SAYKAさん、回答ありがとうございます。 わざわざ表までリンクしていただきまして。 こう見ると、小学校のうちに結構漢字って習ってるんですね。 小学校の漢字テストを受けて、果たして100点を取ることが出来るか自信を持てない自分です。
思い過ごしです。 「ネズミ」と「鼠」と「ねずみ」はどうちがうの? と聞くみたいなものです。
お礼
amuruさん、回答ありがとうございます。 確かにどちらも音的には違いませんよね。
- zorro
- ベストアンサー率25% (12261/49027)
お客さま・・・・親近感があり、大切にしているという感じがあります。 気のせいでしょうか
お礼
zorroさん、回答ありがとうございます。 「~さま」って、「~様」よりはやわらかい印象があって親近感は確かにありますよね。
お礼
yuhkohさん、とても丁寧な回答をいただき、ありがとうございます。 「~様」と「~さま」は厳密にいうと意味が違う単語だったんですね。 目からうろこです。とても勉強になりました。 また参考元を示し、詳しく教えていただきありがとうございました。