反芻動物のアリシン摂取
獣医師や畜産関係者等の、反芻動物(牛、羊、山羊等)の飼育に詳しい方に御教え願います。
映画「仔鹿物語」を見ていた処、病気になった仔鹿を助けるために、ギョウジャニンニクを食べさせるシーンがありました。
しかし、ギョウジャニンニクには抗菌作用の強いアリシンが、ニンニクよりも多く含まれていると言われています。
そして、鹿の様な反芻動物は、胃内部に棲息している微生物の働きによって、摂取した植物質中のセルロースを分解して、生じた低級脂肪酸等を栄養として吸収していると思います。
この様な消化機構を備えている鹿を始めとする反芻動物が、ギョウジャニンニクの様な強い抗菌成分を含んでいる飼料を食べたりすれば、胃内の細菌等が死滅して、セルロースを消化出来なくなり、消化不良、栄養不足、体力低下、等々を招いてしまい、返って身体を壊してしまう様な気がするのですが、実際の処はどうなのでしょうか?
おそらく鹿そのものの生理に関して詳しい方は少ないと思いますので、同じ反芻動物である、牛、羊、山羊等に関する知識からの類推による御回答でも結構ですから、御教え頂ければ幸いです。
又、犬や猫の様なネコ目の動物にとっては、アリシンは溶血性貧血を起こす毒である事は存じておりますが、反芻動物の多くに対しても、赤血球を破壊する強い毒性を示すのでしょうか?