Q/アンチウィルスソフトのバージョンは高いほうがいいですか?
A/基本的には高い方が最新のマルウェア(ウィルス、スパイウェア、その他悪意のあるプログラム全般)への対応精度が向上しますが、その反面旧型のマルウェアへの対応精度が下がることがあります。即ち、常に新しいリスクに対応するという意味では最新版が好ましいです。
Q/定義ファイルを更新しているだけでは駄目ですか?
A/例えば、3年前のウィルス対策ソフトの多くはその筋では大きな話題となったrootkitに対応していない物が多いです。たとえ定義ファイル(DAT)を更新しても検出エンジン(S-DAT)がそれに対応していなければ、それより後に登場した新しいリスクや脆弱性を捉えることはできませんから当然の結果となります。
まあ、rootkitに至っては、検出し可能な限りを(全てではない)を除去できる有用な対策ソフトが、カスペルスキーIS(高価)やAVG IS(フリー版ではなく有償版の方が精度が高いがフリー版のアンチウィルスでも某社より高い精度、誤認逮捕が希にあります)、Fセキュア(重い)などに限られますが・・・。
即ち対策ソフトのバージョンの善し悪しもありますが、そもそもその対策ソフトが最新であろうがなかろうが、メーカーによる差異で元来それだけの能力があるかないか、対策ソフト相応の動きをできているかが最も大事で、それが弱い物はバージョンそのものが低いと対策そのものが期待できないケースもあります。
一番大事なのは、メーカーによる差異です。これを毎年チェックしてより良いものを選ぶか、価格相応の物を選ぶことが大事です。精度が高いものは1~2年程度でそのS-DATに対するDAT自体の更新を終了し、更新期限のあるものに関しては、無料で最新S-DATへバージョンアップができるようになっています。