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友禅加工とは?
着物について質問です。 友禅と、友禅加工は、なにが違うのでしょうか。
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一般の方の間に明確な区分けの意識はないと思いますが、 友禅とは染めの総称です。本友禅と言われる手描き友禅等のほかに型染め友禅もあります。 また絞り染めやろうけつ染めなども友禅に含まれます。 友禅加工とあえて言った場合はいわゆる本友禅やそれに準じた染め加工をしたものを指します。 しかしその種類は様々で昔ながらの職人技を必要とする最高級品から廉価品までいろいろあります。 友禅染めの種類 http://www.ne.jp/asahi/kyoto/gohuku-nikaidou/yuzennohinsitu1.htm また、型染めは廉価品なのか?と言えばそんな事はなく、これも高度な型彫りの技術や染めの技術が必要ないわゆる京友禅の一種です。 しかし本友禅と区別する意味で「友禅」と「型染め」などと言ったりしますから、一般的には型染めは友禅ではないという認識が広いのかも知れません。 (言い方の差だけですが) http://kimonoya.web.infoseek.co.jp/katasomeyuuzenn.htm 型染めも色数か増えればそのぶんだけの型紙が必要であり染めの行程も増すわけで、手のかかり方にさほどの差があるわけではありません。 しかし型を使うゆえに同じものを量産できるメリットがあります。 (とは言ってもプリントの比ではなく少数に変わりありません) また、型染めには手描きでは出ないような独特の味わいがあります。 そして型染めの中には沖縄の紅型に代表されるような日本各地の特色ある型染めがあり、それを友禅とはあまり呼ばないことから、京都の型染めのみを型友禅などと表現することが多いと言えそうです。 つまり「友禅」と「友禅加工」の明確な定義はなく単に呼び方、言い方の差であると認識しても良いでしょう。 ただし「友禅加工」と言った場合は型染めや絞りやろうけつ染めではなく、手描き友禅もしくはそれに準ずる染め技法を言う、と思っていいのではないでしょうか。