乳腺に固いところがあるのは普通ですよ。ちょっと簡単に解説しますね。
乳房というのはおおざっぱに言って次のような3種類の組織からできています。
1) お乳を作る沢山の小さい袋とお乳を流す管
2)1) を支える組織
3)1) 2) を取り巻く脂肪
1)は例えると「木」の様な格好をしています。葉っぱがお乳を作る袋で、枝がお乳を流す管と想像してください。木の根っこが乳首につながります。これが乳首を中心に放射状に10本くらいあるのが普通です。
そしてその周りには、葉っぱや管を支える線維からなる組織が取り巻いています。お肉を切る時に固いすじがあることがありますでしょう。あのような物質が沢山集まった感じです。
この1) 2) を合わせて乳腺組織と呼びます。
従って乳腺組織自体は固いものとして存在します。若い方は良く発達しています。これがいわゆる「張り」のある乳房で、下着をとっても垂れ下がるようなことがないのはこのためです(体脂肪率がきわめて高い人は垂れ下がりますが)。
一方、子供を数人産んだり年齢を重ねるにつれ、乳腺はだんだんとしぼんでいきます。高齢の方の乳房は大部分が脂肪組織に置き換わっています。なのでおばあちゃんの乳房は垂れていることが多いんですね。
ところで、乳腺は女性ホルモンに敏感な組織ですので、月経周期に合わせて、しこりや張りが出たり、痛みを訴える方もいらっしゃいます。これは大抵の場合は「乳腺症」という良性の疾患です。それとは別に、いつも同じ大きさのしこりが(痛みもなく)ある場合には要注意となります。
なお余談ですが、白人や黒人に比べて日本人は乳腺組織の割合が少ないとも言われています(感覚的に大きさが違いますでしょう?)。白人や黒人では痩せていても乳房が大きい方がいますが、乳腺組織そのものの発達がよいからです。また日本人の乳房の大きさは、実は体脂肪率にある程度比例する、とも言われています。巨@=肥満ということですね。
以上、参考になりましたでしょうか。
お礼
あ、それです!固いのが両方にあります!そうです、結構大きいです。2cmくらい?あー、よかった。ありがとうございます。