パキラは、幹から芽吹いてそれが枝になり伸びて行きますが、その枝は基本的には一本性です。
その一本の枝にたくさんの葉柄、つまり葉が生える按配です。
そして成長点(芽)は更に上へ伸びて行こうとする。
成長点を摘んだり剪定しても、その脇から新たな成長点が生じ、また一本の枝のように伸びて行こうとする。
これは明らかに分枝とは違う、なにか「俺はあくまでも一本道を歩むのだ。」というような強い意志さえ感じます。
枝数を増やすには、再度幹から芽吹いてそれが新たな枝となる事を願うしかないのではないか、とも思われますが、あの強い上昇志向のまえでは何とも空しい。生育旺盛ならば、あらたに芽吹かなければならないほどパキラは困ってはいないからです。
それと成長点育成に使われるエネルギー量が圧倒的に大きい。
しからば丸坊主にしてはどうか?とも思われますが、そこまでの勇気はなかなか・・。(成功した実例もあるようですが、保証はできません。なお今の時期、休眠期には絶対やらない事。)
結局のところ、2本枝が欲しいのならば購入時に幹から2本枝が出ているものを選ぶことが一番よろしい。3本枝ならば3本のものを。
余談ですが幹の太いものは実生(みしょう・タネから育てたもの。)のものです。
幹の細いものは挿し木で増やしたものです。
実生のものは手間ひまがかかっている分だけ幾分高価ですが、芽吹きの数では多いとは思われます。