こんにちは。
<板になった木材の天地(地面に生えていた状態)を見分け方法>
まず、小口を見て、「木表」と「木裏」を特定します。
木表=木の中心から見て、外側
木裏=木の中心側
特定方法は、木は元々丸かった。年輪もそれに伴って丸いはず。それを製材してある(これで分からなければ、この先は読む必要はありません)。
*(専門的になりますが、通常木材を使う場合、木表を表面に使います。そうしないと、年輪の目が起き上がってきて、場合に拠っては触った時怪我をします。
木表は、年輪が剥がれて浮き上がってくる事は絶対にありません。廊下の縁甲板等は特に気をつけなければなりません。木裏を表にして使うと、その浮き上がった年輪で、靴下や足の指に怪我をする場合もあります。)
木表を上にして置きます。板の模様は、通常「たけのこ目」と呼ばれる木目だと思います。先端の方(尖っているわけではありません)が木の末(上)で、広い方が木の元(下)です。
木表を上にした状態で、手鉋で削ってみます。逆目にならない方向があります。その時、鉋をかけた方向が「木の上から下に向かって鉋をかけた」となります。
木の節の場合は逆で、大体に於いて枝は、木の中心から斜め上方に向かって出ているので、木表の方を削った時「節がピカピカ」になる方向が、「下から上に向かって削った」となります。
普通、節の逆目はプロでも綺麗に削れませんから。鉋の刃がこぼれるだけです(そうなりたくないので、板目に対して逆目でも、節を通過する鉋掛の場合、木の元から上に向かって削ります)。
ANO3さんへのお礼の文中、
<(節が)その逆はありえますか>
あります。
特に「檜」は、枝が上から下に向かって生えています(ちょっと大げさですが)。必ずしも斜め上方に枝が伸びているわけではありません。
檜の場合、この部分を目視で判断するのは100%確実ではありません。しかし檜の場合は、普通に見て上か下かは、判断できます。
柾目の場合は、年輪の幅が狭い方が上です。或いは、年輪の数が多い方が上です。或いは皮肌の白い部分が付いている方が上です。
板のコバに節が出ていれば、削ってみて、後は(上の説明と)同じです。
それでも分からなければ、誰が見てもわかりません(後で誰にも文句をつけられないと言う意味です)。
お礼
とても丁寧にご回答いただきありがとうございます。 非常に良く理解できました。 年輪の目の起き上がりや鉋のかけ方についても大変勉強になりました。 どうもありがとうございました。