「マイノリティリポート」は面白かったですか？

質問

今年最初の質問です。

先日「マイノリティリポート」を観て来ましたが、私にしてはいまいち面白くありませんでした。最近のスピルバーグ作品はどうも面白くありません。（A．I．然り）

映像の描写が良く分からず（画面も何だか白っぽいし）、シナリオの構成も分かり辛いしで、映画その物に入り込めませんでした。

この映画をご覧になられた方の感想やご意見を是非お聞かせ下さい。

（スピルバーグ作品本来の面白さを味わうには「インディー・ジョーンズ４」まで待たなくてはいけないのかな？）

回答No.6

MONKEYMONKEY · ベストアンサー

この映画は「そこそこ」では駄目なんじゃないかと思うんですよね。この「罪と罰」という人類史を揺るがす永遠のテーマを扱うにあたり、期待されるのは「２００１年」や「ブレードランナー」のレベルであり、決してＳＦ版「逃亡者」ではない。だいたい逃亡劇はＳＦにするとサスペンス性がよくわからなくなる。現代なら逃亡者が選択しうる交通手段などの設定が観客に明確だが、ＳＦだとこの人は空を飛べるのか消える事ができるのかとか可能性が映画の中で説明されない限り限定されない。
それに今やオスカーもブロックバスターも要求される事のない（既に経験済みなので）スピルバーグは好きな映画を好きに作れたわけで、それでこの結果はなんなんだといいたい。やはり力量ないのかなと。
ブレードランナーを期待してこの映画を見た感想は、ゴッドファーザーを期待してアンタッチャブルを見た時と似てました。
そういうわけでディックによる最高の材料を与えられながらこの出来は「もったいないなあ」という感想です。

そこまで大そうな期待は措いといたとしても、あらゆる設定がありきたりだと思いました。上司がどうのこうのってのももうええっちゅーねんという感じだし、あと、デザインもなんかありきたりだと思いました。警察の飛ぶやつとかボバ・フェットの宇宙船と似てたなあ。

お礼

レス頂き感謝です。

確かに仰る意味、良く分かります。私なりに少し期待し過ぎていた部分があったのかもしれませんが、スピルバーグ作品の中では下位にランクされる作品だと思います。（あくまでも私個人のランク付けで）
一体、観客に何を見せたかったのかと言うのが全く理解出来ない作品でした。シナリオもチープと言うか…。
映像の斬新さを見せたかったのでしょうか？　見終わった後の満足感と言うのも皆無で、「え？　もうこれで終わり」って感じでしたね。

いずれDVDなどが発売されるでしょうが、その時に再度見つめなおしてこの映画の内容をじっくり見てみようと思っています。何か見付かるかもしれませんね。個人的にはストレートに感情移入出来る作品が好きです。（ゲームで言うならFFよりDQって感じで！）

どうも今回は有難うございました。

回答No.8

noname#3049

元来・スピルバーグ製作の映画は、娯楽に徹しているのが基本です。
彼は人間本来のもつ、「深み」～深層心理を描く事は今では苦手＝不可能、
と思います。

彼のデビュウ作『激突！』は余りにも鮮烈で・人間の心理状態の変化を顕わす
素晴らしい作品だったんですが、
もう彼はあのような映画を撮ることはないでしょう。

『A.I』はご存知の通り、もとはＳ・キューブリックがあたためていた企画です。
彼が生きていれば、あのようなストーリーにはならなかったのは
一目瞭然ですよね。
『シンドラーのリスト』も、見るに耐えない「アメリカ的偽善映画」でした。

『マイノリティ・リポート』の原作を読めばお解りかと思いますが、
Ｆ・Ｋ・ディックの持つ・独特の「冷えた空気感」があります。
（『ブレード・ランナー』では、それが良く顕わされていました）

映画ではそのような「空気感」はほぼ無視され・
それはyama585さんが仰る→（画面も何だか白っぽいし）に、
すり替えられていました。
オキマリのハッピー・エンドも白けます。

以下、嫌味な表現ですいませんが、
トム・クルーズ×スピルバーグ、の映画ですから、
『金にモノを言わせて作った彼らの趣味的・娯楽映画』
と割り切って観れば、それなりに納得は出来ますね。

◎仰るように、『インディー・ジョーンズ』『スター・ウォーズ』の
シリーズが、いわゆる「スピルバーグ」の映画だと思います。

◎余談：トム・クルーズは、演技が下手なように思われがちですが
キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』では
クールに忠実な演技をしていて、好感が持てます。
『レインマン』での演技も良かったと思います。

お礼

スピルバーグ像について、詳しく解説して頂き有難うございます。

残念ながら原作は読んでいないのですが、ブレード・ランナーの原作者と同じなんですね。（これは知りませんでした。）確かにブレード・ランナーは楽しめた作品です。

＞彼は人間本来のもつ、「深み」～深層心理を描く事は今では苦手＝不可能、
と思います。 ⇒私も同感です。スピルバーグ作品に期待したいのはエンタテインメントに徹して、考えながら観なくても、映像を観ているだけで直ぐ映画に入り込めるような作品を期待してしまいます。（A.I.もキューブリックが完成させていたら、もっと違う作品になっていたでしょうね。残念です。ただ、A.I.は途中までは楽しめたんですが…。後半の展開から急にダレて来ました。）

＞トム・クルーズ×スピルバーグ、の映画ですから、
『金にモノを言わせて作った彼らの趣味的・娯楽映画』
と割り切って観れば、それなりに納得は出来ますね。⇒そうかもしれませんね。私は別にトム・クルーズのファンではありませんが、スピルバーグのファンとして今回のこの作品に期待していましたが、少し期待し過ぎだったのかもしれませんね。DVD等でもう一度、じっくり観て見たいと思います。

＞『インディー・ジョーンズ』『スター・ウォーズ』の
シリーズが、いわゆる「スピルバーグ」の映画だと思います。⇒これまた同感です。スピルバーグ本来の映画の真髄はこれらの作品にこそ生かされていると思います。そう言う意味でも、『インディー・ジョーンズ４』に自ずと期待してしまいます。

＞トム・クルーズは、演技が下手なように思われがちですが
キューブリック監督の遺作『アイズ・ワイド・シャット』では
クールに忠実な演技をしていて、好感が持てます。
『レインマン』での演技も良かったと思います。 ⇒トム・クルーズの演技力に関しては私には良く分かりませんが、少なくとも下手ではないでように思います。『アイズ・ワイド・シャット』は私も観ましたが、中々の演技力のように思いました。

と、色々御託を並べてしまいましたが、私なりの感想としては、「面白くなかった」作品になってしまいました。ただ、先にも書いたように、DVD等でもう一度じっくり観てみようとは思っています。新たな面白味が見えてくるかもしれませんね。

今回はどうも有難うございました。

補足

anbertailさんの補足欄をお借りして、回答して頂いた皆さんに改めて御礼申し上げます。
もう回答も出尽くした感じですので、そろそろ締切らせて頂こうと思います。そこでポイントについて、回答者全員に差し上げたい所ですが、規約上そう言う事も出来ませんので私の独断と偏見で選ばせて頂きました。今回、ポイントを差し上げられなかった皆さんには本当に申し訳ございませんが、ご理解下さいますよう、お願い致します。
皆様、本当に有難うございました。

回答No.7

Row

私は楽しめました。
パズルのピースがはまって行き、だんだんと形を見せてくるような展開は、
好きなタイプなのです。

ただ、肝心の殺人を予期するシステムが、３人の超能力者による、
プレコグニションだったと知ったときは、ちょっと落胆しました。

１人ではなく、３人としたところは悪くないのですが、
私は因果律とかの計算方法が確立されて云々といった、
"怪しいSF的理屈"によるいわゆるタイムテレビで予期すると予想していたので、驚きました。

このシステムでは、"後継者"を探さなければ十数年後には使えなくなってしまうはずですから。

まあ、彼らもストーリーに絡んでくるわけですし、
彼らを使ったシステムだからこそのトリックめいたものも
ありますから、目をつぶらざるを得ないところなのでしょうね。

予知したビジョンを映像化して、その断片的な、いわゆる"未来の記憶"をピックアップして推理するシーンは、
とても面白いと感じました。

街の中いたるところに、網膜センサーがあって、監視したり、
全てのカベが液晶画面になっているのは鬱陶しいと思いますが（笑）

お礼

レス頂き有難うございます。

＞私は楽しめました。
パズルのピースがはまって行き、だんだんと形を見せてくるような展開は、
好きなタイプなのです。⇒そうですか！　こう言う風な作風がお好きなんですね。映画の感じ方は人それぞれですので、楽しめた人がいらっしゃるのも当然だと思います。私ももう一度、DVD等でじっくり腰を据えて見てみようと思います。違う面白味を感じるかもしれません。

先の回答者のお礼欄にも書かせて頂いていますが、前日の深酒が祟ったのか、それとも場内が異常な暑さのせいなのか、コンディションが最悪の状態での観賞となり、途中でウトウトしてしまいました。（そう言う体調時に映画を観るなって言われそうですね。）ですので、一部始終を100%観てはいないのですが、途中でウトウトすると言う事は、私としては感情移入できていない証拠のように思います。睡眠不足時でも映画にのめりこんでいると眠くはなりませんものね。

お礼が長くなりましたが、今回は回答頂き有難うございました。これからも色んな映画を楽しみたいと思っています。

回答No.5

fuchikoma

私の感想は「おとぎ話だな」です。あーだこーだと物語りを引き伸ばして、おとぎ話で大団円。最近のスピルバーグの個人評です。

　シナリオについては、よくあるパターンだなという印象を受けました。「未来の犯罪を予測する」だけだと「ほ～」と思うのですけど。その設定が生かせなかったように思います。

　私が個人的にツッコミを入れたのは、「犯罪者になった時点で犯罪予防局内のトム・クルーズの網膜認証はクローズすべきだろ。」

　スピルバーグの真価はやはり映像ですね。

お礼

書込み有難うございます。

私が感じた部分と同じご意見ですね。まさに同感です。

＞あーだこーだと物語りを引き伸ばして、おとぎ話で大団円。最近のスピルバーグの個人評です。⇒そうなんですよ！　つじつま合わせ的に物語を引き伸ばし、却ってそれがマイナスに働いてるような感じです。それでもつじつまの合わない所があるのは何故かと疑ってしまいたくなりますね。冗長に長くしないで欲しいと思いますね。本編148分（だったかな？）と言う若干長めの作品ですが、途中でダレて来ました。

＞「未来の犯罪を予測する」だけだと「ほ～」と思うのですけど。その設定が生かせなかったように思います。⇒シナリオのつじつま合わせのしわ寄せでしょうね。設定ミスの感が否めません。私も同感です。

＞私が個人的にツッコミを入れたのは、「犯罪者になった時点で犯罪予防局内のトム・クルーズの網膜認証はクローズすべきだろ。」⇒オオ！　私も思わず突っ込みを入れた場面ですね。何なんだこれは！　と思いました。

スピルバーグ作品だと言う事で、少し期待しすぎたのでしょうか？　もっと派手派手なアクションシーン満載の映像につい期待してしまいます。インディ４が待ち遠しいです。

どうも有難うございました。

回答No.4

kyoko-fanfun

映画サークルＦＡＮＦＵＮの変酋長を務めている者です。
私もスピルバーグ監督映画はほとんど１００％観てます。
が、この作品はまだ観に行ってないというか、元々観る気はないんです。
最近、ＣＧバリバリの映画には富に食指が働かなくなったもので・・・。
それはともかく、会員からの投稿を抜粋してみましょう。

Ｙさん　　○「トム・クルーズのかっこいいこと！久々２時間あまりタップリ楽しめる作品でした」

Ｆさん　　○「かなり推敲されたＳＦサスペンスだった。スピルバーグに限らず、
　　　　　　　映画に描かれる近未来は暗いなぁ。ラストの犯人あばきシーンはなかなか見応えあり。

Ｓさん　　△「赤い玉が出たら・白い玉が出たらなんて福引じゃあるまいし、
　　　　　　　なんて思ったら最初から話に乗れなかった」

Ｔさん　　◎「最近トム・クルーズが演じた役の中で最も共感できる人物。
　　　　　　　２時間半の長さを感じさせず、最後まで楽しめる娯楽作品というだけではなく、
　　　　　　　プライバシーの問題・先制攻撃の問題・少数の犠牲のもとでの多数派の幸福とか考えされられた。
　　　　　　　そして何より親が子を思う気持ちがそくそくと胸を打つ。
　　　　　　　特に印象に残ったのは、予知能力者が亡き子の「未来」を語り、両親が聞き入るシーン」

Ｉさん　　◎「面白かった。みんなに勧めたい。科学的につじつまが合うのかと訳判らなくなるところもあるけど、
　　　　　　　難しいことは目をつぶって、全体的にとても満足しました。
　　　　　　　近未来にありがちな無機質な感じが程よくて、どこかアナログな雰囲気も持ってる。
　　　　　　　人間の心情などをうまく加味してるからだと思う。
　　　　　　　それと、細かい仕掛けが多い映画で、観てて全然飽きなかった。
　　　　　　　ただ、思わず唸っちゃうような、何か心にググッ！と来る終わり方だともっといいのに」

・・・てなところで、概してマイナス方向の投稿は今のところ届いてません。
そんな訳で、全然観る気のなかった私も「そんじゃ観てみっか？」という気持ちに少しなってます。

お礼

映画サークルの方から回答を頂き嬉しく思います。
会員の方はそれぞれ楽しめたようで、概ね好評のようですね。感じ方は人それだし、個人的にも異なると思います。それに反論したり、自分の感じ方を押し付けるようなつもりもありません。

映画が始まってから、場内が異常な暑さ（暖房の効きすぎ）で、その上、前日の深酒が祟ったのか、ウトウトしている状況の中で観たものですので、よけい映画に入り込めなかったのかもしれませんね。DVDが発売されたら、もう一度、じっくり観てみようと思っています。新たな発見があるかもしれませんね。

今回は色んなサークル会員の方のご意見をお聞かせ頂き、有難うございました。

回答No.3

yuu-ta

今日マイノリティーを観てきました。
あまり映画に詳しくないのですが・・・私的にはとても面白かったです。
空想の中の近未来都市生活をバーチャルで体験しているようでワクワクし
途中からは自分のなかで謎解きをしてみたりとハラハラドキドキでした。

〇〇の作品はやっぱり・・・って批評する方が時々いらっしゃるようですが、
私はなんだかもったいないなぁ～って気がします。

『映画』として観れば、あの人のはこうだ！って決めつけないで物語や
役者さんの表情や演技を楽しめるのではないでしょうか？

楽しみ方は、人それぞれなのであくまで私の持論ですがね・・・。

お礼

深夜にも関わらず回答頂き有難うございます。

こう言うご意見お待ちしていました。と言うか、面白かったと言う方の感想をお聞きしてみたかったからです。中には私とは違う見方をされて面白いと感じている人もいるはずと思っていたからです。

＞〇〇の作品はやっぱり・・・って批評する方が時々いらっしゃるようですが、
私はなんだかもったいないなぁ～って気がします。⇒仰るとおりです。確かに個人的に好きな監督作品と言う事で、劇場に足を運んで観る映画を決めている部分が私の中にあるようです。（スピルバーグ作品は殆ど全て劇場で観ています。）「A.I.」が思っていたほど面白くなくて、今回の マイノリティーに大きな期待をかけ過ぎたのかもしれませんが、個人的にはシナリオがいまいちだったように思います。先の方も書かれていますが、映像表現等には斬新さがあり、観るべきものはありましたが、全体を通して分かり辛い内容だったように思います。

今回の質問はあくまでも私的な感想と言う事で書かせて頂きました。別に映画そのものを批判するつもりはありません。
＞楽しみ方は、人それぞれなのであくまで私の持論ですがね・・・。 ⇒そうですね。楽しみ方は人それぞれです。私もそう思います。これからも色んな映画を楽しみたいものです。

回答頂き有難うございました。

回答No.2

kirjolohi

トータル・フィアーズを観た時に、予告編でマイノリティ・リポートを見て
面白そうだと期待して観に行ったのですが、完全に期待外れでした。

近未来の世界がなんとなく今までの映画のように画一的な感じがしたし、
犯罪予知ではビンゴのボールのような仕掛けとか、とにかくありふれていて、
予告編というのは、白を黒に変えてしまうようなすごいものだと
痛感した映画でした。（笑）

私的には、予告編に騙され、観て損をした気分になった映画です。（笑）

お礼

回答頂き嬉しく思います。

私も予告編でマイノリティリポートを観て、非常に興味をひかれ、スピルバーグ作品と言う事も手伝い、期待して観に行きましたが、見終わったあと「あれは一体なんだったんだ？？？」と言う感じで、全く感情移入出来ない作品でした。予告を見たのはくしくも「A.I.」を観に行った時で、同じ監督作品が続けて面白くなくて、がっかりしてしまいました。（「A.I.」も面白くなかった。）

やはりスピルバーグ監督作品としてはハラハラドキドキ感が満喫できる作品を期待してしまいます。そう言う意味では現在製作中の「インディ4」に期待しているのですが…。

予告マジックと言うか、予告だけではやはり映画本来の面白さは分からないと言うことでしょうか？（その為、本編を観させるようにしているのでしょうが…。）

＞ 私的には、予告編に騙され、観て損をした気分になった映画です。（笑） ⇒私も同感です。私と同じように感じられた方が他にもいらっしゃると言う事で、安心しました。

どうも有難うございました。

回答No.1

meikosan

スピルバーグ作品とは知らずに観ました。
それで、「ちょっとＢ級っぽいけど、すごく面白かった」という感想です。
ＳＦの世界のハマってお定まりの近未来社会の映像化を楽しんだ、という感じです。
マウスじゃなくて、手袋はめて体全体でＰＣ操作をすると、
透明なスクリーンに画面が次々現れるとか、垂直に交差する道路を走る車とか、着想もすばらしく、それ以上に映像的に洗練されてたと思います。
その辺で、やはりスピルバーグだなと、妙な感心をしています。
（観た後にＴＶＣＭでスピルバーグ作品と知りました）

期待しないで観たから良かった、というのはあまり褒め言葉ではないかもしれませんけどね^^

お礼

今年最初の回答有難うございます。

＞スピルバーグ作品とは知らずに観ました。⇒そうなんですか！　スピルバーグ作品とは知らずにご覧になられたようですね。その為、スピルバーグの作品だ！と言う先入観なしで観られた感想が回答に書かれている内容なんですね。確かに仰るように映像表現と言う点では斬新さがあり、興味もありましたが、内容（シナリオ）に関してはいかがだったでしょうか？　理解出来ました？　私にはどうも理解しづらい内容で、途中でダレて来ました。面白かったのはカーチェイスの場面だけだったような…。トム・クルーズの魅力もいまいち影を潜めていたように思います。私も監督作品と知らずに観ていたら、もっと楽しめたのかもしれませんね。少し期待しすぎたのでしょうか？　今後、DVDが発売されたら再度見直してみようと思っています。

どうも有難うございました。