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最近のFMチューナーの音質について
新たにFMチューナー(実売2万~3万)を購入しようと思っています。ネットで見ていると、最近のチューナーは開発に力が入っておらず、音質に関しては、80年代~90年代のもの(4~5万クラス)の方が優れていたと言う表現を見ましたが、本当でしょうか。ご意見をお聞かせ下さい。
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- JT190
- ベストアンサー率47% (453/960)
音質はさておき(音質は主観なので、たとえ同じ音でも聴いた人次第で違ってしまう)、スペックで見る限りは「80~90年代の物(4~5万クラス)の方が圧勝」です。 現行機(ごく一部の例外を除き、3万円台の廉価機しか存在しない)と当時の中~高級機(4~5万円台)を比較すると、SN比で10~20dB、チャンネルセパレーションで20~30dB、歪率で10~30倍位、「現行機の方が劣って」います。 (実際にスペックを見比べれば、事実であることが分かるはずです) しかし最近、当時のチューナーを数台、自分で測定・再調整してみたところ・・・例えばセパレーションは調整がずれていて20dB以上悪化しており、また同調周波数も0.02~0.04MHz程度ずれていて歪率が悪化(デジタルチューナーは0.1MHz単位でしか受信周波数を調整出来ないので、同調点が微妙にずれて音が歪む)しているので、「中古で買ってきたままの状態」では実力を全く発揮出来ません。 (たとえ「動作確認済」「動作保証有」となっていても、「調整済」でなければダメです) したがって、音質(というかスペック)優先であれば、当時の高性能チューナーを安く買ってきて、メーカーに再調整してもらうのが良いでしょう。多少中身がくたびれているとはいえ、元々の歪率やSN比が10倍以上も違うのですから、現行機では全く太刀打ちできません。 > ネットで見ていると(中略)と言う表現を見ましたが、本当でしょうか。 ネット上には情報が氾濫していますが、「製品情報や実測結果等に基づく事実」と「単なる主観に基づく意見」(「全くのデマ・間違い」も含む)が入り混じっています。 これらを混同するとろくなことになりませんから、情報の取捨選択は大事ですよ。 製品情報や実測結果等に基づく事実 ・FMチューナーの技術自体は80年代には既に完成しており、それ以来進化もしていないが退歩もしていない。 ・しかし最近はチューナー開発に力が入っていなくて、機器のラインナップも少ない(中級機以上が殆ど存在しない)ので、現行機よりも80~90年代の中~高級機の方が性能は遥かに上である。 ・FMの受信方式に変化はなく、技術的にも進化していないので、性能的に優れている80~90年代のオーデイオ最盛期の名機を「整備して」使ったほうが、良い音(=歪の少ない、SN比の優れた音)でFM放送を楽しめる。 ・中古チューナーは特性が大きく劣化していることが多いので、未調整で使うことはお勧め出来ない。 ・但し現在は、FM局側の送り出しの時点で音質が相当劣化している(NHK-FMのみ比較的まともだが、民放局は殆ど期待できない)ので、そもそも優れたFMチューナーの実力が発揮されることは少ない。 単なる主観に基づく意見 ・スペックに関して、現行機が80~90年代のチューナーに劣っているはずがない。 ・80~90年代のチューナーの方が見た目が豪華だったから音が良い「気がしただけ」で、現行機と性能上の違いはない。 ・チューナーは進化も退歩もしていないが、他の機器の進歩が革新的だったため、相対的に「昔のチューナーのほうが上だった」と錯覚しているだけである。
- motley
- ベストアンサー率29% (245/819)
80~90年代のFMチューナーは 20年近く経過して確実に劣化しているはずです。拙宅にもKENWOOD KT-1010F(定価59800)がありますが、AVアンプ内蔵のチューナー(タバコ箱程度のユニット)に鮮度やスピード感で負けてます。もやもやしたスケール感で勝ち、といったところ。 それよりも問題はFM局側の送り出しで、BGMやカーオーディオに最適化したイコライジング・コンプで、到底HiFiではありません。優れたFMチューナーの実力が発揮されることはないでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。貴重なご意見、ありがとうございました。
- imperiaude
- ベストアンサー率40% (52/128)
音質については昔のものの方が良いような気がしますね。オークションで良く調整されたものを購入してみてはいかがでしょうか。5000円以内で買うとすれば、バリコン式ならトリオのKT-900、KT-990、KT-1000、パイオニアのF-500、サンスイのTU-D607あたりはお勧めできます。これらの機種は受信周波数からのずれを押さえる仕組みがあるので安定した受信が可能です。シンセサイザ式ではサンスイTU-S707X、パイオニアF-120あたりかな。ジャンク屋さんのは調整がずれている可能性が大きいのでお勧めできません。
お礼
詳しくご回答いただき、誠にありがとうございます。ネットで見てみたいと思います。
- makosei
- ベストアンサー率21% (193/898)
開発に力が入っていないのは事実だと思います。 70年代からのオーディオを見ていると、 LPレコードはCDへ カセットテープはMDなどへ 交代していったのに比べ チューナーはせいぜいダイヤル式からプリセット式に変わったぐらいのものでしょうか。 チューナーそのものは変化はなくとも、他の機械の進歩が革新的だったために相対的に昔のチューナーのほうが上だったと感じられる向きがあるのも事実でしょう。見た目にも今のチューナーはコンポーネント全体からしても「おまけ」になり下がっています。昔のダイアル式のほうが風格がありました。くわえて今の多局時代とは違い、NHK-FMを受信するためだけのFM専用チューナーがあり、すごく高級なイメージがありました。そんなところからも「昔のチューナーのほうがよかった」と感じられるのではないでしょうか。 アナログ式の電波を拾うというやや古典的な方式も限界にきていると感じます。チューナーそのものよりもアンテナをどううまく接続できるかのほうが重要な気がします。
お礼
回答ありがとうございます。アンテナの件、同感です。きれいに電波を受信できれば、FMと言えども、結構いい音で聴けると思っています。
- DAV
- ベストアンサー率37% (746/2009)
FMチューナー単体でしたら、中古でお探しになる方がいいでしょう。 ただ、あまり古いとダイヤル式で、使っているうちに温度が上がって受信周波数が狂ってきたりしますので、同調はデジタルシンセの方がいいと思います。FM電波の方式や再生周波数もは変わっておりませんので基本的にはオーデイオ最盛期の名器を探された方がお徳用です。
お礼
ご回答ありがとうございます。古い物にもよい物があるようで迷ってしまいます。
- yamame17gou
- ベストアンサー率39% (701/1764)
2Chオーディオの現況下、機器の品揃えも少ない。 狙い目はハードオフ、かつての上級機種が数千円でジャンク扱い。 KENWOOD、KT-990を4000円で入手できました。 大型コンポ、特にチューナは不人気、ジャンクコーナーを回って見て下さい。
お礼
ご回答、ありがとうございます。勉強になります。
- cortotbach
- ベストアンサー率44% (8/18)
No.1で回答したものです。 大変お恥ずかしいですが、勘違いしておりました。 FM放送ですよね。No.1の回答でモデム+DACというディジタル処理が入っていましたが、FMをそのままアナログで処理すれば良いため、内部で敢えてディジタル化する必要があるか一概には言えません(SPDI/F出力などを付けない限りおそらくありません)。この点をお詫びして訂正致します。 結果としてはアナログ処理にしろ、フィルタ諸々随分技術的には枯れている分野ですので新しい機種で音質が劣っているとはあまり考えられないと思います。
お礼
早速の、専門的なご回答、ありがとうございます。勉強になります。
- cortotbach
- ベストアンサー率44% (8/18)
私も2,3年前に久々にラジオでも聞こうかと思いFM/AMのチューナーを探しました。昔はセパレートコンポでもチューナー部はしっかりと重厚で見た目もかっこよかったですよね。 電波の変調などは研究分野で極めて高度で且つ、高周波に向かっており、その辺の変復調技術はどんどん進んでおりますが、何せFM放送(超短波の周波数変調)は技術的にはほぼ完成しており、簡単なもので、完全に1チップの素子で十分な変復調が可能です。変復調後のD/Aコンバータも安価で(1個数百円)程度で十分なS/N比を出せる時代ですし、そもそもFM放送が15kHz程度までしか音声が含まれていないことからも、現代では技術的な追及点がないのが現状です。 おそらくチューナーを分解してみれば、超短波の受信機、FMモデムIC,DACのICに少し周辺回路程度の悲しいほど小さい基板が入っているのではないかと予測されます。 音質に関しては我々技術者の定量的な測定・評価では80年代に劣っているとはとても思えません。一方でオーディオ業界によくある、見た目が豪華だと音が良い気がする的なプラセボ効果は否定いたしません(笑) 私個人としては、安くて何か華奢ですけど、十分な音質で聞こえると思っております。
お礼
貴重なご意見、ありがとうございました。