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映画「初恋」三億円事件とは? あおいちゃんの涙に隠された秘密とは?
- 映画「初恋」は、宮崎あおいと小出恵介が共演した作品です。物語は、小出恵介が書いた「少女に恋をした」という本に感銘を受けた宮崎あおいが涙し、その後DVDデッキが調子を崩してしまいます。
- 質問の中には、映画の内容に関する疑問があります。小出恵介の死因や三億円強奪事件の目的、父の部下との会話の意図などが分かりたいとのことです。
- また、あおいちゃんが小出恵介の待つ所に戻ってきた際に見かけた車の中のおじいさんや、小出恵介の姿を消す理由、カップルや他のメンバーの行動の背景、乱闘シーンの詳細などについても教えて欲しいという要望があります。
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私の主観でよろしければ…。 (1)小出恵介がやっていた役の人物は、明確な「死んだ」という描写は無かった気がするのですがいかがでしょうか。手紙がだんだんと届かなくなって、今ではどうしているのかも分からない、というような描写だったと思います。たしかラストで、「B」のメンバーがその後どうなったかが顔写真とともに入るのですが、小出恵介は「行方不明」という紹介になっていました。 (2)これは後に述べる(7)とも関係しますが、おっしゃる通り、権力への憎しみからくるものなのだと思います。特に、この時代は「まったく今の政府は…」などとぼやく程度のものではなく、大学生を中心とする一部の若者たちが本気で自分たちの手で社会を変えてやろうと動き回っていた時代なので…。また、小出恵介のやっていた役は、父親が警察官だか政治家だかという設定でしたよね?そういうことも影響していると思われます。ラストに近いあたりに「父親への挑戦」だかというようなことを口にしている場面が出てきたと思います。 (3)要するには、その場面が(2)の答えとなるものではないでしょうか。世間への自白というよりは、父への復讐としての告白という側面の方が強いと思います。 (4)藤村俊二がやっていた役ですね。あれは多分、あのじいちゃんが何らかの形で事件に協力していたのではないでしょうか。(3)で上げられた後日のシーンで部下の人が「~さん(じいちゃんの名前)がお亡くなりになりました」とあえて小出恵介に言っているシーンがあります。おそらくは権力に殺されたと考えるのが適当ではないでしょうか。もしくは自殺か…。モチが詰まったとか、電球換えるのにハシゴから落ちたといったような死に方ではないように思います。 (5)これは…正直私にもよくわかりません。物語をより悲劇的にするためと言ってしまえばそれまでですが…。終わりに述べる原作についてを参考にしてください。 (6)まぁ、いつまでもバカなことはやっていられないということなのでしょう。原作には確か「B」に通うメンバーのうちの一人がそんなことを言っていた気がします。社会に反抗はしても、やはりそれなりの年になれば社会に飲み込まれていくという示唆ではないでしょうか。 (7)学生運動です。詳細は、参考サイトをご覧ください。三億円事件自体、学生運動を壊滅させるための警察によるでっちあげだったという珍説まであるくらいです。 (8)続きのシーンについて。終わりの方は拍子抜けというか、私もあまりよく覚えていないのですが、小出恵介は結局帰ってこないで終わります。宮崎あおいは、どこかに就職したのか、スーツを着て新宿を歩くシーンがあります。また、先ほど述べたように、顔写真が出ながらBのメンバーがその後どうなっているのかがでるのですが、覚えているのは以下の通りです。ネタばれです。 ・岸(小出恵介)→出国するも、その後行方不明。 ・ユカ(小嶺麗奈)→広島にて家業の酒屋をつぐ。店は繁盛。 ・タケシ(柄本佑)→芥川賞をとるが、肺ガンのため死去。 ・ヤス(松浦裕也)→北海道放浪中に車にはねられ死去。 ところどころ間違いがあるかもしれません。 なお、DVDプレーヤーがなおったら、ぜひ最後のエンディングテーマを聴いてみてください。元ちとせの「青のレクイエム」という曲なのですが、この曲の切なさはこの映画によくあっています。 また、お時間あれば原作も読んでみてください。原作も面白いです。映画よりも、もう少し丁寧に描かれています。
お礼
誰かが病院で死んでいるシーンなかったですっけ? あおいちゃんたちが駆けつけるんですが…人違いかも… とにかくありがとうございました!!! 学生運動とか知らなかったので、勉強になりました。