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高音質CD
SACDではなく、従来のCDと同じフォーマットで、高音質CDとして、「XRCD」「HQCD」「K2HD」等がありますが、どれが一番「高音質」なのでしょうか。 ご存知の方がいらっしゃったら、ご教授頂ければ幸いです。
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詳しい話は知りませんが... XRCDというのは、マスタリング~プレスの工程における音質管理を厳密に行ったCDのことで、マスタリングにおいてはK2技術を用いる、とあります。 http://www.xrcd.com/tech/index.html K2HDというのは、マスタリングの工程における高音質化技術、とあります。 http://www.jvcmusic.co.jp/k2hd/ 要するに、この2つはマスタリング段階での音質管理です。ということは、「XRCDで使われているK2」と「K2HDで使われているK2」とが違うとすれば、レコーディングが同じでもマスタリングが違うし、仮に同じでもプレス原盤は別になるので、比較のしようがない、比較すること自体が無意味、ということになります。 (しかも、XRCDには1950年ころの歴史的録音をリマスタリングしたものが相当数あって、それだとマスターテープの音質自体が悪いので、1990年代のフツーのデジタル録音のCDの方が、全体として高音質です。) HQCDというのは、「円盤」の材質にこだわったという話なので、これはプレーヤーのトレーサビリティを上げて高音質化する、といった類いのものでしょう。とすれば、記録された音声データが高音質かどうかは、レコーディングやマスタリングの善し悪しによるので、上の2つとは議論のレベルが違います。 これと同じく、材質を良くしたCDとしてSHM-CDなるものがありますが(これにもJVCが咬んでいるようですが)、「同じマスタリングの」「ただのXRCD」と「SHM-CDかつXRCD」で、「かつプレス原盤が同じ」という条件で比較したものは、私は知りません。 「XRCD」と「HQCD」との比較だと、こういう具合に、比較できる条件がかなり限られてきます。 しかも、この「比較できるための条件」が満たされているときは、記録されたデジタルデータ自体は完全に一致しているので、「高音質」になるかどうかは、「CDプレーヤーがどれだけヘボいか(トレーサビリティが低いか)」という話になるので、「CDとして高音質か」という問いには答えられない、というのが答えになるでしょう。
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- m1n9w8m4
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前の回答にあえて付け足すこともないのですが、マスタリング工程の高音質対応と製造工程の高音質対策は分けて考えていないといけないと思います。 マスタリング工程の対応としては、質問にある”K2HD”のような技術的な側面もさるところながら、実際はマスタリングエンジニアの技術、センスの問題の方が大きいのが実際だと思います。(リマスターすると音がよくなると言っているものの多くはこれ) 製造工程、材質という点では”SHM-CD”が最近の注目ですね。 http://event.media.yahoo.co.jp/nikkeibp/20080528-00000000-nkbp-bus_all.html?p=1 製造はビクターですが、現在のところ主にユニバーサルから発売されています。 リマスターでない従来CDと同じマスタを使用したディスクが多いにもかかわらず、従来CDとの音の違いはかなり大きいものがあります。はっきりいって、CDとSACDより違いははっきりわかります。(個人的にはすべての面でよくなっているとまでは思いませんが) 下記のようなサンプルCDもあるので、よろしければ一度聴き比べすることをお勧めします、 http://www.amazon.co.jp/%E3%81%93%E3%82%8C%E3%81%8CSHM-CD%E3%81%A0-%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E3%81%A7%E8%81%B4%E3%81%8D%E6%AF%94%E3%81%B9%E3%82%8B%E4%BD%93%E9%A8%93%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC-%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%84/dp/B001BEELGI/ref=pd_bxgy_m_text_b
お礼
高音質CDには必ずビクター社が関係している様子で、彼らの情熱とテクノロジーには感心させられます。 SACDに飛びつく前に、あるいはSACDでは未発表のタイトルについても、まだまだ可能性が残されていることが分かり、今後に期待しようと思います。 とても興味深い情報、ありがとうございました。
お礼
今まで持っていた1950年代の古いJAZZを録音したノーマルCDと、新規購入した新しいXRCDを比較したところ、同じマスターテープのはずなのに音場感や音質が驚く程改善されていました。(CDトランスポートはEsoteric X0、DACはdcs) そこで今回、何が違うのか質問を出してみました。 当時の白熱した演奏が、より鮮明な音質で再生できるのは素晴らしいことだと思います。詳細な解説、ありがとうございました。