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債権について
最近、証券外務員2種の資格勉強をしているのですが、1点だけ理解できない点があります。ご存知の方おりましたら、ご教授下さい。 金利が上昇すると再建の金利も上昇するが、債券価格が下落する。逆もしかり。 と、書かれているのですが、何故、金利が上昇すると再建の金利も上昇し、債券価格は下落するのでしょうか? 宜しくお願い致します。
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ある人が「5%金利の債券に1000万円投資した」とします。 5%の年利ですから、1000万円払って年に50万円貰える訳です。 その後、金利が6%に上がりました。他の人は「5%金利の債券」には見向きもせず「6%金利の債券」を買います。 なぜなら、そっちの金利の高い方を買えば「1000万円払って年に60万円貰える」のですから。 誰も「5%金利の債券」は買いません。 「5%金利の債券」を買うのは「それを1000万円分買って、年に60万円以上を貰える時」です。 5%金利の債券で60万円を貰うには、1200万円分を買わないとなりません。 従って「6%の新商品が出ちゃったら、5%の商品1200万円分を1000万円以下で買えるようになったら、それも買う」のです。 言い換えれば「1200万円分を1000万円以下に値下げしないと売れない」って言う事です。 「1200万円分を1000万円以下に値下げ」って事は「1000万円分を833万3333円以下に値下げ」って事です。 つまり「5%金利の商品を持っている時に、6%金利の商品が出てしまうと、1000万円分の価値が833万3333円に下がる」って事なのです。 逆は説明不要ですね。
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- apap123
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細かい部分は省略して、考え方のみ説明します。 商品を10年残存の米国債(1万ドル)、年利4%のクーポン付きとします。(以下「A債券」と省略。) (ケース1) 10年の長期市場金利が4%の場合、A債券の価格は当然1万ドルです。 (ケース2)10年の長期金利が3%に低下した場合(金利が下がった場合)、A債券を保有していると1年1%金利が余計にもうかりますので、10年で10%余計にもうかります。したがって、A債券の価格は約11000ドルになります(長期金利が下がった→債券価格が上がった。)。外債の販売欄だと単価110と表示されます。 (ケース3) 逆に10年の長期金利が5%に上昇した場合、A債券を保有していると1年1%金利を損しますので、10年で10%損します。したがって、A債券の価格は約9000ドルになります(長期金利が上がった→債券価格が下がった。)。外債の販売欄だと90と表示されます。 本当は複利等の計算をしないといけないので、さらに面倒ですが、考え方は以上のとおりです。クーポンが付いていない割引債(ゼロクーポン債)でも、考え方は同じです。 ご関心があれば、「債券取引の知識」 (日経文庫)を読めばさらに理解が深まると思います。