>通常の眼の検査では見つけることが困難なこともあるタイプでした
>風邪の疑いで脳まで調べるのか
(そしてもし調べずに放置していたら大変なことになったかもしれない)
これは全ておっしゃるとおりです。
健康保険診療と医療は違う、そう言い切ってしまう理由です。ですが健康保険診療を行っている医師もそれは十分に知っています(というか健康保険は知らなくても医療は知っている医師のほうが多い(笑))だから、確実な医療を行おうと隙間を探しては診療にあたっている。「保険病名」というものであったり、その他諸々のテクニックでもあります。
世間では「不正請求の温床」とマスコミはじめ叩かれながらも自信をもって行っているのは「正しい医療を行って患者の利益になることをやっている」という医師としての(健康保険指定医としてではない)自負があるからです。おそらく今回の眼科の先生もそういう思いです。
ただ私が引っかかったのは『将来何かの時に傷が付きそうで』というのがこうした医者側からするとなんて身勝手なと思えたことなんです。心配だし医学的にも根拠のある内容だから検査をする、ここまでは良いんです。だったら後のやりくりは任せなさいよ。そういうことです。私は医学的なこと健康保険のこと全く知らないもの・・というのであれば最初から診療内容を口には出せないはずだし。将来にかかわる内容を無断でやったりはしません。
しかも件の先生は保険病名に気後れがあったのか患者さんに説明までしている・・いい先生なんですよ(私ならココは私の領分だからと言う理由で説明なんてしない)
よく健康保険の仕組みは難しすぎる、教えない医者が悪い・・という患者がいますが、そんなのは甘えか八つ当たりでしかありません。医師(健康保険指定医)も健康保険の仕組みに従っているだけ(全てに従ってるかは疑問だが)なんです。患者も健康保険に加入し契約している契約者なんだから自分で約束事(約款)を知っておかねばなりません。普通の保険には約款というものがあります。自動車事故の修理を考えたとき、約款を知らないからといって文句を板金工場に言うかどうか、約款内容を板金のオヤジに教えろと文句をいうかどうか考えれば明らかなことなんです。
>緑内障の検査を国が定期的に義務ずけてくれることを望みます
お気持はよくわかります。
現行の健康保険診療は安く国民全員が上の下の医療をまんべんなく受けるシステムとして成り立っています。このレベル世界的には最高峰です(患者負担から考えても)。ですが上の上ではありません。当然、漏れもあります。それを良しとするか良しとしないか、レベルを上げれば当然押し出される予算はあります。あるいは予算を増やすかですが、これを望むには政治を変えるしかありません。今ある政党でこれを実現しうるのは共産党だけかもしれませんが、かの政党が第一党になったら国は滅びるかもしれません。未来はわからないけれど少なくとも今の制度は国民が選んだ政治家が作ったものだから制度としてある以上従わなければなりません。あるいは、自腹で何でもしてもらえるくらい金持ちになるか。そしてあるいは、本当に必要な場合だけを医師に嗅ぎ分けてもらって、今のように制度の抜け道を探してもらう。最後が非常に現実的な選択なんです。そういった現実的な選択を選ぶ場合、患者の側ももっと賢くなるように勉強をしなければならないと思います。
制度はどんなものなのか、現状はどういう問題を孕んでいるのか。医者や医療機関になんでも任せっぱなしでは^^; 身を守るためにね。
お礼
私の様な存在に最後まで、かつ真剣にお付き合い下さり本当にありがとうございました。 この度は、あなた様のおかげで当初に知りたかったこと以上のことを得ることが出来ました。 特にこの文面では理路整然と「なるほど、その通りだなぁ」とうなずくばかりで個人的にもあなた様の聡明さに惹かれるばかりでした。 ネットの世界で、かつ一時的ではあってもあなた様から助言や問題提起してもらったことによって記憶に残る体験をさせて頂きました。。本当にありがとうございました^^