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バイアスピリンとワーファリン
不整脈(心房細動)を長く患っている父の薬に関する質問です。 血液がドロドロにならないようにバイアスピリンを服用しています。1年ほど前に主治医が代わり、そのときに「ワーファリンに変えますか?」と言われたようなのですが、いままでの薬でとくに不満はなかったので、「いままでのままでいいでです」と答えたとのこと。 先日、改めて薬の話になり、「以前、ワーファリンは飲みたくないと主張したから変えなかった」「一般的にはワーファリンを使う」とかなり強く言われました。(今回はほかの検査のために一時的に薬をやめる話で相談したので、今後の薬については結論が出ていません) 素人なので判断はできないのですが、ワーファリンは飲み合わせ(ビタミンKなど)の注意が必要だと聞いています。 それと検索したところ、これは脳梗塞の再発防止について書かれたもので「脳卒中評議会ガイドライン」となっていますが、「心原性脳塞栓症のうち明らかな塞栓源が認められるタイプには,抗凝固薬の使用を、それ以外については、すべて抗血小板薬(特にアスピリンが第一選択)の使用を推奨している。この点、抗凝固薬と抗血小板薬を使い分けるポイントとなるわけである。」(平成14年2月28日号 Medical Tribune P24~25)とありました。 ネット情報で、雑誌に当たったわけではありませんし、情報としてはもっと新しいものがあるのかもしれません。 前置きが長くなりすみません。 明らかな塞栓源が認められるタイプとありますが、脳梗塞を起こしていない場合であっても、心原性の場合はワーファリンが有効でしょうか。 そうであれば今後変えてもらうようにお願いしようと思うので、現在の動向など判断材料をいただければと思います。 よろしくお願いします。
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脳神経外科医師です。 「非弁膜症性心房細動患者での脳卒中の一次予防に関しては5 つの大きな臨床試験をまとめたデータ解析の結果があり,年間の脳卒中発症率はコントロール群4.5 %に対してワーファリン内服群1.4 %であり,相対的危険率低下は68 %(50-79)である。また,その際の重篤な出血性合併症はコントロール群とアスピリン群が両方とも年間発症率1.0 %に対してワルファリン群では1.3 %と比較的安全に使用できることも示されている.」 ※一次予防:脳梗塞を起こしていない人に対する予防 <<以上は以下の論文より>> "Risk factors for stroke and efficacy of antithrombotic therapy in atrial fibrillation. Analysis of pooled data from five randomized controlled trials. " Arch Intern Med 154 :1449-1457, 1994 アスピリンにも一次予防効果はありますが、その効果はワーファリンよりも劣ると言われています。上記は1994年の論文ですが、現在でも非弁膜症性心房細動患者の脳梗塞一次予防はワーファリンがfirst choiceと思います。 ワーファリンを内服すると食事に制限が必要(納豆など)ですので、実際に内服するかどうかは主治医の先生とよく話し合ってください。
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- aachan1219
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ワーファリンも、アスピリンも、いわゆる血液をさらさらにするお薬ですが、この使い分けはとても重要です。 この使い分けを間違えますと、効果がなく出血の副作用ばかり出てしまうこともありえます。 さて、心房細動からの脳塞栓予防ですが、ワーファリンが有効です。これまで使用されていたガイドラインでは条件によってはアスピリンでも良いとされていた部分は、改訂版ではワーファリンに修正されることになります。
- USB99
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循環器的には、最近はリスク評価します。心不全、高血圧、年齢(>75歳)、糖尿病、脳梗塞の既往がリスクであり、脳梗塞の既往以外は1点、脳梗塞の既往があると2点として評価します。普通は、1点以上はワーファリンを飲むことをお勧めすることになります。なお、薬でコントロールがよくても糖尿病や高血圧はリスクとして考慮します。
お礼
父は1点です。そういう判断基準があると、わかりやすいですね。 ありがとうございます。
お礼
一次予防等の説明を含め、わかりやすくて助かります。 やはりワーファリンのほうがよさそうですね。 食事制限はよく相談してみます。 ありがとうございました。