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法王率いるチベット亡命政府は民主的なんですか?
現在中国共産党に虐殺侵略抑圧されているチベット。 ダライラマ14世法王はインドに亡命しチベット亡命政府をたてています。 現在、行政、立法、司法、(軍を作れば軍も)そして宗教、すべてのトップはダライラマ14世法王です。これは形式的ではなく全て彼の実質的承認が必要なシステムです。宗教のトップである彼が同時に政治的にも完全に掌握しています。これは民主的といえるんでしょうか? 次に、所謂チベット憲法というのが彼の承認のもと亡命政府によって作られています。(当サイトを見ました。)それには現在ない大統領や首相というポストが記されています。この大統領とダライラマ法王とはどういう関係になるのでしょうか?そして法王は憲法に基づくとどういう位置に立つのでしょうか?現在の三権の掌握から退き宗教的トップのみということになるんでしょうか?それとも大統領を兼務(予定)、あるいは大統領の上に位置するというのでしょうか? 正直いって、現在のシステムとかけ離れているこの憲法はパフォーマンス、茶番と思えます。 仮定の話なんですが、将来、仮にチベットが独立あるいは完全自治されたあと、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と言えるのでしょうか?現法王がチベット仏教かつ三権を非民主的に実質的に掌握しているのを見ていると、(現共産党の支配下よりましだろうとは思いますが)まずカイより始めよ、という気がします。どなたか教えてください。
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- ikegonomor
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なにか混同されているようですが、現在の亡命政府の構成と、将来のチベットの自治ないし独立(現在は自治のみ主張してますが)してのチベットの政体は別のものです。 > どうしていまだに「大統領」が空席なんでしょうか? チベットの自治ないし独立が回復していないからに決まってるでしょう。 > そして2001年に民主的選挙(どのようなものか分からないが)が行なわれたそうですね。 ごく単純に、全世界で亡命政府が把握している限りのすべての亡命チベット人成人が一人一票で投票したものです。 > しかし、彼は、他人はもちろん自分もみとめるほど、政治的介入を現にしています。つまり、少なくとも行政、立法の首長の位置にあると客観的にみえます。 外交しかやってませんけど…。亡命政府の実際の実務はダライ・ラマが直接指導する体制にはすでになってませんが…。 > 法学的なことをいえば、憲法では共和制を明記しています。そして実際はその憲法に従っていないということ、 だってチベットが独立ないし自治を回復後の憲法ですから、回復してもいない主権を体制的に移譲できるわけもありませんし、亡命政府には実際問題として現在は中国領になってるチベットに住むチベット人は投票できませんし。 > そして彼の政治的介入をみると、「絶対君主制」だといえます。 実態も主権もない亡命政府に「絶対君主」なんてあり得ません(笑)。支配統治機構自体を持ってないんですから。 > それとも私のはミスリーディングなんですか? たぶん根本的なところで、「亡命政権」とはどういうものなのかを完全に誤解されてるだけだと思います。
- ikegonomor
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> 現在、行政、立法、司法、(軍を作れば軍も)そして宗教、すべてのトップはダライラマ14世法王です すでに1963年に憲法草案が発表されて以来、いわゆる普通の立憲君主制の形態を持つ政府に制度上の以降を一貫して進めてますよ。行政はカシャクが担いますし立法は議会、司法もその二つから独立してますし、2001年には亡命チベット人による選挙が行われ、亡命政府の実権はほとんどダライ・ラマ法王から離れてますけど? >これは形式的ではなく全て彼の実質的承認が必要なシステムです 現在の日本国憲法とほぼ同じような、形式的な承認のシステムですよ。まあ日本の「象徴」に対して位置づけは「元首」ですが。 > それには現在ない大統領や首相というポストが記されています。 現在すでに首席大臣というポストがあり、亡命チベット人による直接普通選挙で選出されています。 > 現在の三権の掌握から退き宗教的トップのみということになるんでしょうか? 宗教的なトップすら引退したいと言ってますし、転生制度すら個人的には見直したい、自分が最後でいいんじゃない、とときどき言ってますけど。それを言うと怒る人も多いのでたまにしか言いませんが。 > 現法王がチベット仏教かつ三権を非民主的に実質的に掌握しているのを見ていると、 …してませんけど…。たとえばダライ・ラマには現在、亡命政府の予算執行権もありません(予算執行権は完全にカシャクの権限であり、議会を通すことが必要)し、誰かを処罰する権限もありません。まあそもそも実態のある主権があるわけでない政府の司法権なんて当然ながら名目だけに過ぎませんが。現在のところ亡命政府の持ってる権限は予算の決定とその執行権くらいなもので、国土もなんにもありませんから。ないものについて憶測しても始まらないでしょう。 > 「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」 憲法にそう書いてある以上、その憲法が独立なり自治獲得で実態を持てば、憲法違反で当然訴えることができるようになりますし、普通に司法判断が下されることになるでしょうね。 政教分離原則と信教の自由については、元が宗教国家だった国のことですから前者については若干微妙な問題は残るでしょうが、普通に西欧型民主主義の国のどこを見ても前者は歴史的伝統の維持との兼ね合いで曖昧なところがありますし(たとえばフランス共和国では歴史的なカトリック教会はすべて史跡として国有財産。アメリカ合衆国では大統領の就任や裁判の証言の際の宣誓に聖書を用いる、などなど)、まあフツーになるんじゃないでしょうかね。 あとの問題は出身民族で、なにしろ 600万チベット人に対して漢民族移民が700万超えてますから…。
お礼
ありがとうございます。 あなたが発言されているのはまさに私の真の望みです。 が、私のあなたの主観的望みを言っても仕方がありません。 彼らの客観的言動を考察したいのです。 憲法によると、残念ながら、立憲君主制を目指してはいないことになります。 大統領制が明記されています。そして 行政は大統領と内閣、立法は大統領と国民議会に属すとされます。 反対に憲法には「元首」「法王」という記述はみあたりません。 現在、その憲法には不明記である元首・法王が三権の上に位置します。 そして2001年に民主的選挙(どのようなものか分からないが)が行なわれたそうですね。どうしていまだに「大統領」が空席なんでしょうか?そして「大統領」と「法王」との兼ね合いはどうするんでしょうか?そして2001年に行なわれた「民主的」な選挙で選ばれた人たちの任期はどうなんですか?まさかみんな終身なんですか? そして、当政府のサイトをみると、三権全ての上に法王が元首として位置づけられています。 もちろん、形式的に最後にハンコを押す程度の承認ならいいでしょう。 しかし、彼は、他人はもちろん自分もみとめるほど、政治的介入を現にしています。つまり、少なくとも行政、立法の首長の位置にあると客観的にみえます。(もちろん宗教はいわずもがな)これは、どうでしょうか?彼らが言う欧米的民主制といえるでしょうか? 法学的なことをいえば、憲法では共和制を明記しています。そして実際はその憲法に従っていないということ、そして彼の政治的介入をみると、「絶対君主制」だといえます。 これは揚げ足とりではありません。私はよくわからないんですよ! なぜなんでしょうか?どうして立憲君主制じゃないんでしょうか? どうして彼らの言ってることと行動が不一致なんですか?くわせものなんですか? それとも私のはミスリーディングなんですか?
チベット亡命政府は、かなり欺瞞に満ちていると思います。 一応民主的な体裁を取ってはいますが、一人の人間が全てに対して権限を持つ政府が民主的であるはずがありません。 彼はアメリカとは密接な関係を保って来た人物で、純粋な宗教指導者として語られることには疑問があります。 今は空の大統領というポストも、何か計画的な意図を感じます。 彼は、将来チベットが自由を手にした時はただちに亡命政府を解散すると明言していますが、その真偽のほどは分かりません。 また、一般に流布されている、ダライ・ラマの主張、「独立は求めていない、高度な自治を求めている」に疑問を持たざるを得ない[亡命チベット人憲章]があります。 http://www.tibethouse.jp/cta/future_tibet_intro.html これを読んでダライ・ラマが独立を望んでいないと思う人がいるでしょうか? 民主化などと言いながら傀儡政権を作ってあちこちに楔を打ち込む、どこぞの国の犠牲になるのは、いつも罪の無い民衆であることは、過去の歴史が語っています。
お礼
ありがとうございます。 そうです。 私が彼の言動と、当亡命政府のサイトを見て感じることは、 そういう疑念をもちざるを得ません。 現在の政府システムとその政府のとなえる憲法の政府システムの齟齬は首をかしげます。 そして最近の彼の「独立は求めてない。自治を求めている」というのにも疑問を持っています。 中国共産党とチベット亡命政府は狐と狸なのか、違うのか それが実際知りたいところなのです。 真実が知りたい。
- flavas2
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ご質問については 亡命チベット人憲章の序説から移行期間中の暫定措置、 結びまでにいろいろ書いていますよ。 http://www.tibethouse.jp/cta/charter.html 1963年に憲法草案が公布され民主化され チベットは複数政党制の議会制民主主義国家となるだろう。この議会制民主主義制度に基づき正当に選出されたチベット市民が国家元首となり、国家に対して責を負うことになる。既に繰り返し述べたように、チベットはチベット人のものである。とりわけ現在チベットに居住しているチベット人のものである。 大多数のチベット人が望んでいる民主主義的なチベット政府の下では旧来の制度で保証されていた政治的地位は一切引き受けない決心をしている。これには理由が無いわけではない。チベット人一般が私に大きな信頼と希望を寄せ、私もまた政治的にも宗教的にもチベット人のために献身する決意を抱いていることはよく知られている。将来、政府の中ではいかなる地位を占めないとしても、やはり私は一種の公人であり、既存の政治制度によっては解決できない特別に困難な問題の解決に寄与することができるだろう。 憲章は、国際連合の世界人権宣言を遵守することを宣言し、すべてのチベット人に対して、法のもとでの平等と、性別、宗教、人種、言語、出自による差別なき人権と自由とを保証するものである。 とっくに亡命チベット政府では民主化に向けて動いているようですよ。 将来、政府の中ではではいかなる地位を占めないって、書いているじゃないか。公人としては問題の解決に寄与すると。 移行期間中の暫定大統領にも、それまで私に属していたすべての政治上の権力・責任を付与するとね。 そもそもデモとかダライラマの他国訪問と言うのも 国際世論を動かすための政治的なパフォーマンスですからね。 そのおかげでダライラマと中国政府は対話に向かう方向に進んでいるのですから。 パフォーマンスがなければ 東トルキスタンのように反政府主義者は処刑されてますよ。 つまり中国共産党の言う分裂主義者はね処刑。 「政治犯」として50万人もの東トルキスタン人を処刑 http://grandbee.iza.ne.jp/blog/entry/80189 Peace and liberty for East Turkistan. http://saveeastturk.org/jp/ ご参考までに。
お礼
>チベット人一般が私に大きな信頼と希望を寄せ、私もまた政治的にも>宗教的にもチベット人のために献身する決意を抱いていることはよく>知られている。将来、政府の中ではいかなる地位を占めないとして >も、やはり私は一種の公人であり つまり、ダライラマ法王は宗教だけではなく「政治的」にも介入していくということを言っていますね。さらに「将来政府の中では地位を占めないとしても」というのは「現在は政府の中で地位を占めている」ということですね。そして、「将来は地位を占めるか、占めないか、断定しないが公人ではあり続ける」ということですね。少なくともあなたのいうように「将来占めない」と断言は全くしていません。 あなたが言っていることはすべて口先だけという感がぬぐえません。 民主、民主、民主と言ってるだけ。あるいは、民主に向けて進んでいる、というだけの感じです。 実質がみえてきません。 ありがとうございました。
- oska
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>法王率いるチベット亡命政府は民主的なんですか? 現在、世界中で「民主主義の定義」が異なります。 イギリスでは、未だ爵位制度が残っていて階級差別が存在します。 アメリカでも原住民・移民とWASPで差別が存在します。 近くのマレーシアでも、原住民(マレー人)優遇政策で差別があります。 リヒテンシュタイン・モナコ・インド等の国々でも同様ですね。 しかし、これらの国を非民主国家と呼ぶ人はいません。 最低限の、宗教・信条・教育・就職・移動・報道の自由が保証されているからです。 チベットは「奴隷制度から解放する」という名目で1950年代に中国共産党軍が侵略し自治区として併合しました。 その結果、最低限の自由が無くなってます。 (パンチェン・ラマは、輪廻転生の生まれ変わりと認定された4歳前後で政治的理由で共産党軍に捕まり、世界最年少の政治犯と西側諸国では見なしてます。今も、生死不明です。共産党が指名したパンチェン・ラマは生存中) 見方は異なりますが、(チベットは)バチカン市国と同様な対応になるでしようね。 バチカンでも、教皇(法王)が全権限を持ちます。 しかし、評議委員会など協議機関が機能しているので独裁国家とは言いません。 チベットでも同様でしよう。 民主主義を一言で言うと「異なった意見を尊重する」事です。 異なった思想を持ち行動する集団が「テロ集団」と認定され投獄される国と、異なった思想を持っても自由に意見を述べる事が出来る国・地域とは別物です。
お礼
ありがとうございます。 そうですね。バチカンのようなもの(くわしくは知りませんが)を 目指すほうがいいと思います。 しかし、当憲法には「大統領」を決めると記されて実際、空席で決める様子も見られなかったり、憲法では法王の位置づけを記していなかったりと、賛同しがたいないようなものとなっています。 そういう意味でパフォーマンスに見えてしまいます。 進む方向が違っているという感じで、違和感があるのです。
>これは民主的といえるんでしょうか? いいえ。 >法王は憲法に基づくとどういう位置に立つのでしょうか?・・・・ 詳しくは知りませんが、いわゆる、民主化のプロセスを踏んで、 政教分離を実現する方向に向かいたい。または、向かうとみせかける 意図は感じられます。 >現在のシステムとかけ離れているこの憲法はパフォーマンス、茶番と思えます。 独立自体がいまのところ、ありえません。 民主党の二大政党以上に茶番でもやむをえないかと。 >仮にチベットが独立あるいは完全自治されたあと、「人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と言えるのでしょうか? 言えません。だからと言って、それを侵略の口実にしていいわけではないし、 貧困で遅れている以前の国としては、理想は高く、思想信条的にも 優れているということだけは言えると思います。 チベットに行けば分かりますが、あの国を欧米や日本の感覚で 見るには、まるっきり無理があります。 今なら金と機会さえあれば行けるので、是非行ってみてください。
お礼
ありがとうございます。 私もそのような感じを抱いておりました。 我々の感覚とは違うものがあると思います。 ただし、当亡命政府は欧米、日本的な「政府のシステム」をとなえていたり、民主、民主といいすぎのような気がします。 そこに違和感があるのです。
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お礼
ANO5では 立憲君主制への移行を進めているといいながら、 ANO6では 将来のチベット独立ないし自治は憲法にのっとった大統領制?? 矛盾されていますよ。どう整合性があるんですか? では政府のトップはだれですか?四大臣の四頭政治ですか??だれもそんなことは思ってもないでしょう。ダライラマ法王が彼らの上です。違いますか?それが大統領を置けない理由でしょうよ。 亡命政府が形だけのものであろうと、作ったポストは当てはめることくらいできるでしょう。民主党でもオウム教でもガキの学級会でもポストを作ったらそれにあてはめていきます。少人数、あるいは実態のないもののほうがむしろ容易。大統領というポストを作っておきながら、数十年空席って、、ガキの学級会じゃないんですから。それ相当の正当理由があるからこそ空席なんでしょう。それは法王の存在であり、憲法と矛盾した存在であり、詭弁であるからです。誤解ですかね? 少なくとも将来大統領制をチベット亡命政府が目指してる憲法なんて茶番のなんでもない。立憲君主制なら充分分かりますが。 今実態も主権もないんだからと笑われますが、では、「ごっこ」なんでしょうか、あるいは、なにか分からないが、政府自ら民主的に選挙を行なったという声高の民主、民主というのはやはり詭弁なんですかね? 現在、実態も主権もなくても目指していくほうこうや指針はあるはずです。それが憲法として自らまとめたものです。でしょ?それが大統領制であるならそれに少しでも向かおうとすべきです。まったくその様子はない。立憲君主制を志している感じのほうがむしろする。そして、現在、立憲的でもない、民主的でもなければ「大統領制を目標に置くといいつつ立憲君主制に移行している絶対君主制」の体制だということですね。実態がなければなおさらむしろ容易なはずなのに、いまだに絶対君主制的様相を呈しています。非実態的であろうとなかろうと、これは関係ありません。制度理念ですから。 誤解してます? ありがとうございます。