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犬の総胆汁酸値と考えられる症例について
3歳のチワワを飼っています。 以前、尿が赤っぽくなり、尿検査をしたところビリルビンが検出されました。その後、療養食を処方され3ヶ月ほど経過したところで、血液検査をした結果、総胆汁酸の数値が41.4μmol/Lと、基準値(0~5μmol/L)を大幅に超えました。今回はビリルビン、GOT、GPT、ALP、GGTなど肝胆の数値はすべて正常でした。セカンドオピニオンをとろうと考えていますが、平行して情報収集したいと思い、アドバイスいただけたらと考えています。 考えられる原因、今後の症状の出方、注意すべき症状などについてご教授いただけたら幸いです。
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- arry_k
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獣医師です。 胆汁酸の測定は 1.採血前12時間の絶食 2.採血 3.食事 4.食後2時間での採血 という手順で行われましたでしょうか? 1回の採血のみ場合、やや信頼性に欠けるデータとなります。 通常は上記の2と4での数値を使って評価します。 胆汁酸は簡単に言えば「肝臓の機能」を評価します。 それに対してビリルビン、GOT、GPT、ALP、GGTなどは「肝臓(及び胆管、胆のう)の傷害の程度」を 評価します。 ですので、傷害がなくても機能が低下していれば胆汁酸は高い値を示す事となります。 考えられる病気の例としては生まれつき肝臓が小さな「小肝症」や血管系の奇形である「門脈シャント」、 「末期の肝硬変」などが挙げられます。 小肝症や門脈シャントは超音波診断装置やレントゲン(造影も含む)、最近ではCTなどで診断します。 肝臓の繊維化などがあるのかどうかなどは生検といって肝臓の細胞を少量採取したものを 病理診断によって判断します。 今後の診断、処置がどのようなものになるのかは担当医との話し合いの中で決定されるべきですが、 いずれにせよ総胆汁酸値41.4μmol/Lはかなり高い数値ですので何らかの異常(検査手技も含む)がある 可能性が高いものと思われます。 (ちなみに胆汁酸は安定性の高い物質ですので、採血の失敗や検体の不適切な取り扱いによる 誤値は出にくいと思います) 参考になれば幸いです。
お礼
大変詳しい説明をしていただき、ありがとうございました。 検査は、フィラリアの薬を出してもらうにあたり、血液検査をしてもらうついでに採血してもらいました。食後の数値ははかってもらっていませんでした。 いずれにしても41.4が高い数字であるということですので、まず超音波診断をしてもらい、かかりつけのお医者さんと今後のことを相談したいとおもいます。 なお、本人(犬)は今のところ食欲も抜群、うんちも正常、いたって元気です。