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玉突き事故の前後の損傷について
先日、玉突き事故に巻き込まれました。 ある保険会社に 「玉突き追突のようなサンドイッチの状態となったとき、追突を 受けた車両の後部損傷より、前部損傷のほうが大きいという ことは、物理的に考えられない」 と言われましたが、本当に物理的にありえないものであるかを 疑問に思っています。 どなたか物理か自動車事故に詳しい方教えていただけないでしょうか?
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「損傷の大小」を問題にするということであれば、全然ありえなくないです。損傷の大小はその部分の強度に大きく影響されますから、要は後部より前部の構造が相当に弱ければそうなります。 なお、前後が全く同じ強度を持つように車が作られていた場合、確かに前部が後部以上に損傷することはありません。なぜなら、玉突き事故であるからには、(1)後ろから追突され (2)押されて前の車に衝突 という順序で損傷が起こります。 (1)の段階のエネルギーから車の後部がつぶれる事で一定のエネルギーが消費され、さらに前方の車に追突するまでの移動に一定のエネルギーが消費されます。つまり自車が追突されたエネルギーに比べて、前の車に追突する際のエネルギーは減殺されていますから、強度が同じと仮定すれば車体の損傷も前より後ろが大きくなります。 以上より、前部の構造が後部に比べて、衝突エネルギーの差を逆転する程度に弱く作ってある車であれば、前部の損傷が後部と比べて大きくても全然不思議ではないということになります。 最近の車は前方衝突安全を確保するために、ボンネット等前部はあえて弱く作ってあると思いますが、保険会社の担当者にその認識が薄いのではないでしょうか。
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- hallis
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当該車両の前部と後部の剛性が同一ならば、最初に損傷を受ける車両後部で追突してきた車両の運動エネルギーを受け止めて損傷し、受け止めきれなかった(消失していない運動エネルギー)分を使って前進し、車両前部が前に停車中の車両の後部へ衝突する事によって残った衝突エネルギーを当該車両は残った分の運動エネルギーを消失するでしょう。 よって、追突車両の運動エネルギーを最初に受け止める車両後部の方が物理的に前部よりも大きな衝撃を受けて損傷するでしょう。 但し一時期流行ったカンガルーバー(アニマルガード)を付けたトヨタ車(カローラバンのワゴン版)がオカマ掘られて前部の損傷が大きく見えたため、観察するに剛性の低いクルマに頑丈なバーを付けたためか、どうも前方車両に追突した際、押されて倒れてきたバーでフロント廻りを余計に破損させた例を見たことがあります。 物理的には最初にぶつけられた時よりも次ぎにぶつかる時の方が運動エネルギーは減少していますから、前部の損傷は少なくなるはずですね。
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ご回答ありがとうございます。 エネルギーの伝導に着目する場合は、前部が後部より 損傷が大きいであろうと、理解はできます。 また、おっしゃるとおり、車の形状等も含めての確認 も必要であると思います。