プリンタの修理屋です。
必要があって導入するのであればオーバースペックなどと言うことはないでしょう。
大昔(30~40年前)はラインプリンタとかタイプライタしかなかったのですが、その後ドットインパクト式のプリンタが出てきました。
その後、感熱(熱転写)プリンタなども出てきましたが、一番衝撃を与えたのは1984年に発売したキヤノンのLBP-8と1985年のBJ-80です。
国産のインクジェットプリンタとレーザープリンタの歴史はここから始まったといってもいいでしょう。
当時は紙に印刷するということだけで、レーザーは大量印刷向け、インクジェットは少量印刷しかできないけど、本体の価格が安かったというメリットがありました。
現在でも基本的には変わらないのですが、機能、性能などで別物といえるほどの差があります。
まず、写真などの画質ですがこれは圧倒的にインクジェットの方が上です。
逆に印刷コストはレーザーのほうが有利です。
印字速度は機種によりけりですが、タンデム型のカラーレーザーであればインクジェットよりも早いと考えていいでしょう。(あくまでもカラーでの話ですけど)
機械自体のコストパフォーマンスはインクジェットのほうが圧倒的に上なのですが、これにも理由(ウラ)があります。
インクジェットは10,000ページ~20,000ページ程度の使用を前提に作られています。一応修理すれば使用することは可能です。
レーザーは一番耐久の低いモデルでも5万ページくらいで考えられていて、10万ページくらいは普通に使います。
(A3の売れ筋モデルでは30~50万ページ位を想定しています)
また、レーザーは長期間使わなくても故障を起こすことは少ないのも有利な点ですね。
年に1回年賀状だけと言うのでしたら、レーザーのほうが有利ですね。
消費電力の指摘がありましたが、それほど心配することはないでしょう。
A4カラーで600W~900W程度、さすがにA3になると1300Wくらいですが、ヘアドライヤで1200Wオーバーは当たり前の時代ですので、全体としての容量オーバーは心配ですけど、専用コンセントの必要性は低いです。