本当に急病の場合もあります。
私は、漫画家さんのアシスタントの仕事をしていますが
徹夜が続いたり、不健康になりやすい仕事なので
(漫画家が悪い場合もあるし、編集部の要求が無茶な場合もあります)
実際に過労や寝不足で倒れてしまうこともあります。
実際に急病になった(倒れたりした)漫画家さんたちは
「急病=間に合わなかったときの嘘」という世間の認識のせいで
本当に具合が悪くても信じてもらえない事が多いそうですが。
〆切直前の瀬戸際になると、風邪で発熱しただけでも
ペンは遅くなってしまいますし、何も大病だけが急病では無いので、
そのあたりを勘違いせずに見れば良いのではないでしょうか?
例えば2日3日、風邪をひいて高熱を出してしまったとき、
どうしても2日3日徹夜をして漫画を描き続けなければいけないとします。
「ただの風邪なんだから我慢しろ」と言う読者の方も多いと思いますが、
自分が風邪をひいて辛いときの事を思い出して、その状態で
3日間起き続けていることを想像して下さい。倒れる可能性はありませんか?
例え風邪でも予測できなかった病気にかかればそれは急病です。
(普通の人間は自分が風邪をひくのが何月何日かなんて知りませんよね。)
休載であるにも関わらず、目次に漫画の名前が載ってしまっているのは、
印刷の都合上だと思います。漫画は1冊をいっぺんに印刷するのではなく、
決まったページ数ずつ、纏まっている部分から印刷していきます。
何十万部と目次や表紙を印刷した後に、休載が決まってしまっても
既に印刷してしまったページは印刷し直す事は出来ないので
(そんなことしていたら木曜日の発売に間に合いません)
やむを得ずの判断だと思います。編集部側も心苦しい思いをしているし、
読者さんを騙したいわけではないはずです。これは信じて欲しいです。
それから、漫画家ではなく、いつも居るアシスタントが急病になってしまったり
(居ないと背景などは絶対に間に合いません)
アシスタントの間で風邪などの感染する病気が蔓延したり、
そういう場合に、漫画家の名前で「急病」と広告を出す場合もあります。
「アシスタントが急病」と書いても説得力が無いので。
又、身内や友人の不幸などで、描ける精神状態ではなくなってしまったり
漫画家も人間なので様々な事情で休載する可能性は有ると思いますよ。
そうは言っても事情を正直に書きすぎると混乱を招く可能性も高いので、
告知の文章は分かりやすくて無難な文章を選ぶと思います。
お礼
>「原稿描けない病」 確かにいますね(^^;) でもこれが成立すると「朝起きられない病」「納期間に合わない病」 「営業中めんどくさくなる病」と、なんでもアリになりますよね。 ありがとうございました。