No.1の方のリンク先にも書いてありますが、Yahoo!オークションでは、
盗品
* サンプル版やデモ版として貸与されている音楽CD/DVD、ゲームソフト、コンピュータソフトなども含まれます。
として、出品が禁止されています。
見本(サンプル)盤は、メーカーが、市販する前に宣伝(プロモーション)目的で、放送局などの音楽関係者に無償で貸与しているものです。
ちゃんと、見本盤の表示の中に「使用後は返却すること」、「他者への譲渡・売買はしないこと」が明記されています。
つまり、「音楽関係者からちゃんと譲渡された」こと自体が禁止事項なのです。
ただし、全国の音楽関係者に膨大な量の見本盤を渡しており、メーカーも、実際には回収はしていないと思います。
違反申告をすれば、オークション削除の対象になります。
なかには、このことを熟知しているのか、「見本盤」と書かずに「見○本○盤」等と記載して、検索にヒットしないようにしていたり、単に「非売品」と書いている出品者もいます。
たしかに「非売品」ですが、これは一般的な「入手困難で希少価値がある」という意味ではなく、「売ってはいけない」という意味です。
それでも、見本盤がたくさん出品されているのは、入札者に禁止品だとの認識が薄いことと、出品数が多過ぎてYahoo!のパトロールも手が回らないからではないでしょうか?
また、譲渡・売買禁止は、法律上の禁止行為ではなく、メーカーと音楽関係者との"口約束"みたいなものなので、実際に刑事・民事での処罰や賠償を課せられる例は聞いたことがありません。
見本盤を商品として流通させることは、そのCDをつくったアーティスト、メーカー、販売店の商売を妨害し、本来あるべき収入がなくなり、音楽業界全体を弱体化させることになるので、やめるべきです。
ネット・オークションのなかった昔は、一般の消費者が見本盤の存在自体を知らず、関係者にも譲渡・転売をするものはごく少数でした。
このまま見本盤の流通が続くと、メーカーも見本盤のありかたを変えることになるかもしれません。