緑(旧ルパン)
音楽:当時としてはナウかった(死語)。もっとも今でも光彩を放っているが。
人物:大人。各話のゲストキャラクターに魅力がある。
ストーリー:原作とは異なる展開で、主に前期と後期で絵の雰囲気が変わる(これは制作の事情が絡んでいる)。
評価:アニメのルパンのファンだったら、最も重要視するシリーズ。ガンダムにおけるファーストガンダムのようなもの。
備考:「風魔一族の陰謀」は実はこのシリーズのサイドストーリーに当たる。
赤ルパン(新ルパン)
音楽:良くも悪くも、大野雄二の曲。当初はパクリ風の音楽が多かった。そういう曲を聞いて、ジャズ・フュージョンのファンはほくそえんだでしょう。
人物:モンキールパンの確立。峰不二子のイメージ統一。五右衛門の性格変更。などなど、言ってしまえばルパンファミリーの誕生。
ストーリー:旧ルパンと違ってシリーズの統一感がなく、各話担当の脚本家によって出来不出来が左右される。
評価:内容を低年齢層に向けたため、視聴する年齢層が広がり、ルパンの人気を決定づけたシリーズ。それゆえ、ルパンのファンよりもこの作品のファンの数の方が多い。
備考:「ルパンVSマモー」は予定では時間的に旧ルパンと新ルパンの間に挟まるストーリーだった。しかし、作品内で「銭形平次」と表記したことから、新ルパンの「銭形幸一」とつながらなくなってしまった。
桃(パート3)
音楽:新ルパンはコロムビアが音楽を管理していたが、この作品ではvapが担当することになり、新ルパンの音源が使用できず、新たにイメージを作ろうとしたが、失敗。(テレビスペシャルなど、これ以降、新録で新ルパンの継承をすることになる。)
人物:キャラクターデザインをコミックの絵柄寄りに振った。モンキーパンチの絵そのものだったらまだ良かったのだろうが、ちょっとばかりそれとは違ってしまい、このイメージの変化がそれまでのファンを敬遠させる要因となった。
ストーリー:コミックから拾ってきた話が多い。
備考:「バビロンの黄金伝説」はサントラがコロムビアから発売されることになり、新ルパンのテーマが収録された。
オマケ
「カリオストロの城」
アニメファンからの評価は高い。(私もカリオストジプシーをしたクチだ。)しかし、ルパンのファンからは別にルパンを主人公にしなくてもいい話(つまりルパンらしさが足りない)なので、劇場用映画としては(「デッド・オア・アライブ」を除けば)「ルパンVSマモー」よりも評価が低くなる。
お礼
どうもありがとう。 詳しい解説です。