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ブランドとは何だと思いますか?
いつもお世話になっております。 とあるファッションブランド(立ち上げ8年目)のショップで働いております。 最近同僚や上司との会議の中で話題に上ることが多いのですが「ブランドとはどういった進め方をすればよいのか」といったことを話します。 正直他の社員の言っていることが正直理解できません。 まず僕の働いているブランドは最終的には「プラダ」や「ルイヴィトン」のようなメガブランドを目指しているということ。(かなり大きな目標ですが) 他の社員が言うには「ブランドを確立していく為にはターゲットなどいらない」「こちらの考えたテイストに客がついてくる」「ルイヴィトンやプラダもターゲットなんて考えて商品を作っていない」と。 耳を疑いましたが彼らの目は本気でした。 もし、もし万が一私の考えが間違っていて、現在メガブランドといわれるブランドに上記のような考えがあるようなら、自分の勉強不足であり彼らの話にも耳を傾けてみようかと思うのですが… いや…やはり間違っていると思います。 各ブランドにはちゃんとしたターゲットがあるはずです。 実際のブランドでどのようなターゲットや営業戦略で進めているのか等 もお教えいただきますと幸いです。 ご回答いただく上でご質問があれば可能な限りお答えいたしますのでどうぞよろしくお願いいたします。
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過去にそのメガブランドの社員だった者です。 色々語っちゃうと本当に長くなるし何日もかかりそうです(^_^;)。 『ブランド』って一言で言ってもとても奥が深いんですよね。 そこには創設者の思いや長きにわたる歴史、軌跡、または契約デザイナーによるコレクションに対する情熱と生み出すファッションへの究極のこだわり、などなど。ブランドの奥にはマニアックな芸術の世界が広がりますから、売れるとか売れないとかじゃないんですよね。 『非現実的な世界』が最もなメインなんですよ。コレクションを目にして私たちはデザイナーに惚れこんだり憧れたり、ファッションの芸術に感動したりしますよね。まさかあんな服は日常には着れませんが、あれは美術品と呼んだ方が良いのでしょうか。デザインや色や素材や季節や思いや、さまざまなものが入り混じった芸術の集大成です。それに魅了された時、自分もその世界にほんの少しでも仲間入りできたらって思えたらなんだかワクワクしませんか?そこで身近に手に入るグッズが手頃(手が届くと言えば届く値段)であれば嬉しいですよね。だから、非現実的な夢の世界と現実的な(実際に手に触れる事のできる)物体の世界と、二つを合わせ持つのがブランドの特徴なんですよ。バッグ一つにしても、そこには大きな付加価値があります。一つのバッグの奥には重厚な歴史やら創設者の思想やら、コレクションのようなアーティスティックな世界やらが広がっています。私たちはその付加価値ごと買うんですよね。そして精神的に満足して、ちょっとの優越感も☆ ブランドの原点をたどると、だいたいは実用的なところからの始まりが多いですよね。旅行鞄であったり馬具であったり馬の防寒着とか、または鍵だったり、当時の生活に密着した物などが多いです。最初はカッコイイとか売れるとかそんなんじゃなくて『便利になる』が最優先でしたから、人に対しての助けになり救いになるという真心は何よりも価値があったのではないでしょうか。そういうところに人々は心を打たれて信頼が生まれたのだと思います。 相手の思う気持ちに純粋に応えていく、研究を重ねる向上心と情熱が、今大きく成長したブランドの創設者に共通するところだと思います。昔は今のように物がそろった便利な時代ではないですから。人の苦労というのは生活のささいな部分でも現代人にはわからないほどのものです。だからなおさら今の時代から何かを築き上げるのは難しいのかなぁとも思えます。物が便利にあふれすぎていて、日頃から感動のない時代ですものね。 ただ、物体の世界に関して言えば『ターゲット』はあります。例えば20代の女性に良いのではないか?という新商品や、30代の男性に向いているのではないか?という財布など。そこは現実世界ですから、実用的に喜ばれる物のニーズに応えるというわけですよね。 すでに確立されているブランドだからなのかもわからないですが、「これは絶対売れる!」という気持ちで作ってはいないと思います。「こういう物を発表したらきっとみんな喜んでくれる!」という発想でしょうか。それは(会社の)中に入ってみて気が付いた部分でした。 ちなみに、歴史やコレクションを知らない人も現実的な物体を買いますが、その人たちだってぼんやりとその付加価値の大きさをわかっているはずです。 これから大きくなるには、やはり人を感動させて人の助けになり感謝されて、たくさんの月日を重ねてうんと良い年を取っていくという事に尽きるのではないでしょうか。大きなブランドの戦略(?)を聞いてもあまり意味のないことなのかな?とも思います。 偉そうに言える立場ではありませんが、まだそれらを語る段階ではないかな??と思いました。かなりの長文失礼しました。
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- tiltilmitil
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ファッションには興味はないですが、「ブランド」というのは「信用」であると思います。「ここの製品なら、多少値段が高くてもしっかりしたものであり安心して使える」というもの。 必ずしも消費者に媚びる必要はないですが、まず使ってもらわない事には信用もつくりようがありませんし、使って期待はずれだとしたら信用は生まれません。
お礼
間違いありませんね。 私は今のブランドに入り、実際に店頭に立ってみて感じたのは「デザイン」「値段」「接客」全てがブランド力だと感じました。 その中でも実際に消費者(お客様)に接する店員の対応がとても重要な信頼関係の架け橋になっているのだと。 もちろん商品に不良を出さない等、他のかたちでの信頼関係を築く事も重要ですが… 最近船場吉兆等の問題がありますが、確かに信頼・信用は大切ですね。 貴重なご意見誠にありがとうございました。
ブランドについてはある程度本でしか読んだりするのと他多少情報に接しますが、マーケティングの中にあったり、広告とともにセットだったり、かなり奥深いですね。ファッションブランドだけでも数多くあり、昔からの企業も多く、やはり最近大きくなった企業とは少し違うのかもしれません。ブランドって無形固定資産です。貸借対照表などにはでてきません。それで普通の企業は結構使い方に苦労してます。というのも製品の性質などはわかってもなかなか難しい物だと思います。車ですが、レクサスとかにしても多分今までのトヨタと違うものをうちだそうというものですから、BMWとよくにたものをつくりました。終わりでは全然だめなのだろうと思います。日本発で最近大きくなった会社を調べてみるとおもしろいかもしれません。多分ここ数十年で欧州のものと同じものをつくって同じ仕組みでしても全然同じ結果にならないと思います。
お礼
>日本発で最近大きくなった会社を調べてみるとおもしろいかもしれません。 やはり自分も勉強不足ですね。 おっしゃっているような事は簡単な事ですが、私の求めている答えがとてもわかりやすいかたちで見えてくると思います。 とても良いアドバイスをありがとうございました。
アパレルに居ります。かなり大きな目標の方たちのようですが、今のように、多様なものの溢れる時代に、勝ち抜けるには、それ相応の営業戦略が必要でないでしょうか。マーケティングに精通されている方も居なければ、顧客戦略もない、なんだか高い位置目線の言葉の数々。。。 消費者を買う気にさせるものは、何でしょう。サービスですか。接客のよさですか。 今の消費者はそこまで、馬鹿にされ買う気になるでしょうか。 緻密に計算された、販売戦略に勝るものはないと思います。 ターゲットがないのなら、価格の設定も不可能ではないですか。 唖然として言葉になりません。
お礼
ご回答誠にありがとうございます。 販売戦略の下に「デザイン」「接客方法」「価格設定」がきて初めてブランド全体のコンセプトがまとまってくるはずなのに、なぜこの同僚達はそこに気づかないのか不思議です。 そりゃうちのブランドが成長しない訳です。 貴重なご意見誠にありがとうございました。
- execrable
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まず、「ブランドを確立していくうえで、顧客にどう売るかを考えなくても良い」というのは、経営学の常識から逸脱している、という印象を強く持ちます。 経営学の神様と言われるドラッカーは、企業経営の目的は、よく言われるような利潤の追求ではなく、顧客の創造にこそある、と言っています。それは、一般企業のみならず、役所やボランティア団体やNPOなどにも言えることだそうです。 だから、顧客を無視してブランドの確立を目指す会社は、あって悪いとは言いませんが、かなり非常識な存在だと言えると思います。 普通はまず、「自分たちが持っていて他者には追随できない強みはこれだ」(a)というのがあり、次に「では、それをどう市場で売るべきか」(b)を考え、マーケティングや市場開拓や営業をして、顧客を創造していくことになると思います。 ご質問の内容から察するに、御社には、(a)がまだないから、それを作る。(b)は無視する、みたいに聞こえます。 たぶん、頑固な職人かたぎの会社なのかもしれませんね。料理屋でも、よっぽど味が良ければ(a)、店主が頑固で変わり者でも客は来るでしょうが、まだ何の料理も作ったことがないのに、そんな頑固なおやじの店に、誰が来るか、という感じがします。
お礼
ごめんなさい、回答欄を間違えてお礼を補足の欄に記入してしまいました。 ご回答ありがとうございました。
補足
貴重なご意見誠にありがとうございます。 私は経営学を学んだ事がある訳では無いのですが、普通に仕事をしていれば誰もが気づき、理解する事である「ターゲット」と言うもののあり方を無視する事はやはりおかしいですね。 とても参考になりました、ありがとうございます!
お礼
そうですね、僕も「芸術」と「デザイン」と言うものの違いについて考えたことがあります。 もちろん「答え」…というより「正解」はまだ見つかっておりませんが、自分なりの考えとしては 芸術家…利益を追求しない、自分の考えを主張する事が第一の職業 デザイナー…利益を得るために、自分の考えの中でもの作りをする職業 うちの社員の方々は、どうも「芸術家」にでもなったと勘違いしているような気がします… 経験者であるcandy1115様に実際にお会いして色々とお話を伺いたいくらいです。 私のためにお時間を割いてしっかりとしたアドバイスありがとうございました。 もちろん他の皆様も、貴重なご意見やアドバイス誠にありがとうございました! 参考にさせていただきたいと思っております。