アマチュアのクラリネット吹きです。
クラリネットがメインなら、やはりクラリネット協奏曲もしくはクラリネットアンサンブルが良いでしょう。オーケストラの一部としてのクラリネットの音色も捨て難いものがありますが、ソロで出てくることは少なく、他の楽器と混じりあって音色を豊かにする役割が多いので、クラシック音楽に通じていないとどの音がクラリネットの音か聞き分けるのは難しいでしょう。
モーツァルトの作品は非常に有名ですし、生誕250年ブームの名残でいまだに特集コーナーのあるCDショップも多いので、探しやすいでしょう。あまりに有名な曲なので多くの録音がありますが、表現・音質・技術のバランスをとると、
・カール・ライスター/ベルリンフィル(Deutche Grammophon (DG) )
・エルンスト・オッテンザマー/ウィーンフィル(Philips (PH) )
・ザビーネ・マイヤー/ベルリンフィル(EMI)
あたりが良いでしょう。表現や技術を学ぶという意味では古い録音(たとえばウラッハ)にも大きな意義がありますが、初めて聴くものとしては音質に不満が残るでしょう。
なお、モーツァルトは、クラリネット五重奏曲なども遺しています。これも非常に有名なので、協奏曲の方が気に入れば、こちらも聴いてみて下さい。
他に、同世代の作曲家の作品がたくさんあります(協奏曲・四重奏曲・五重奏曲など)。
・カール・マリア・フォン・ヴェーバー(ウェーバーと書くことも)
・ハインリヒ・ベールマン
・ルイス・シュポーア
・ベルンハルト・ヘンリク・クルーセル
モーツァルト以前の作曲家の作品として、以下のようなものがあります。
・ヨハン・メルヒオール・モルター
・ゲオルグ・ハインリヒ・バコーフェン
・フランツ・アントン・ホフマイスター
少し時代を下ると、以下のような作曲家の作品があります。
・フェリクス・メンデルスゾーン
・ヨハネス・ブラームス
・ロベルト・シューマン
・マックス・ブルッフ
・カール・ニールセン(初心者には少し聞きにくいか?)
クラリネット奏者としては、上に挙げたライスター、オッテンザマー、マイヤーの他、以下のような人がいます(ウィキペディアで「クラリネット」の項目を見ると、下の方にもっと多くの名前が挙がっていますので、参考にして下さい)。
・シア・キング
・ルドミラ・ペテルコヴァ
・ディーター・クレッカー
・マイケル・コリンズ
・トッド・レヴィ
・カリ・クリーク
・パスカル・モラゲス
・ジャネット・ヒルトン
他に、以下のような作品が有名です(室内楽・交響曲など)。
・オリヴィエ・メシアン「世の終わりのための四重奏曲 第3曲」(現代曲なので聴きにくいかも)
・リヒャルト・シュトラウス「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」