いびきは、睡眠中に上気道(喉)が狭くなり、空気が通るとき喉が振動して音が鳴るものです。
このようにいびきは喉が振動している状態ですが、喉がさらに狭くなると、息を吸うときに気道の壁が吸い寄せられて閉じてしまい、息が吸えない状態になることがあります。これを無呼吸(閉塞型無呼吸)といいます。それが頻繁に起こり、様々な症状が引き起こされるのが 睡眠時無呼吸症候群です。息はかろうじて吸えているが、不十分である低呼吸も無呼吸と同様の症状を起こすといわれています。こういった状態は非常に危険ですので、早めに専門医に相談したほうがいいと思います。
こういった無呼吸症候群に対する治療として下記の方法があります。
1.鼻CPAP療法
CPAP(シーパップ)とよばれる鼻マスクを通して陽圧空気を持続的に送る装置を使用する方法。鼻マスクから空気が送りこまれ、喉の内側から膨らませて咽頭を広げます。この方法は大きな装置が必要になります。
2.マウスピース
ボクシングで使うマウスピースのようなものを口の中に入れ、下顎を前方に数mm突き出してかみ合わすよう にするものです。これにより咽頭部が広がり、息の通りがよくなります。いびきも軽くなります。上下の歯に装置を装着するので違和感はありますが、小型なため携帯に便利です。
3.外科的療法
手術で喉の軟口蓋という粘膜を切り取り咽頭を広げる方法で、最近ではレーザーによる方法が開発され簡単な局所麻酔と10分程度の軟口蓋を広げるレーザー治療によって、長年のいびきの問 題をいとも簡単に解決することが可能となりました。もちろん出血なども無く短時間に治療を終えることが可能ですので、入院の必要なく、治療当日より柔らかいものなら飲食も可能です。
あなたの場合メールの内容だけから判断すると無呼吸症候群の可能性が高いですが、いびきや無呼吸症候群の診断は簡単にはできません。ちゃんと診断するには、1日の睡眠中の睡眠の深さ(脳波計で測定します)、睡眠時呼吸の程度(呼吸回数や血液中の酸素の濃度などを測定します)を測定しコンピューターで分析します。これを何回か行い診断します。その状態により治療法を決めます。通常は健康保険外診療です。このような治療は大学病院等の専門外来(特殊診療科)(”いびき外来”などの名称がつけられていることもあります)で行なわれていますが、日本にはまだ数カ所しかありません。いいかげんな治療をしているところもありますので大学病院での治療が無難だと思います。
お礼
たくさん書いていただいてよく分かりました。 やはり大きな病院へ行ってみたほうが良さそうなので 一度おもむいてみようと思いました。 ありがとうございました。