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院内感染による死亡における示談金額

77歳の父がMRSA院内感染によって死亡しました。 ≪背景≫ ・急性大動脈解離を発症し某大学病院で人工血管への置換手術を受ける。技術的には成功し、翌日から会話,食事開始。 ・術後約10日で脳梗塞を併発するも軽く、リハビリも開始。 ・更に10日後、本人が胸部の痛みを訴え高熱を発する。その後昏睡状態へ状況悪化。 ・血液検査でMRSAが見つかり、バンコマイシン投与開始。しかし状況が改善されず検査をすると、肋骨内側に大量の膿が発見されたため再度開胸手術。 ・更に検査を進めると心臓弁に菌塊があることが判明。再度人工血管の置換手術と弁からの菌塊除去手術を行う。人工透析も開始。 ・しかしながら最終的には入院後約1ヶ月で敗血症により死去。 ≪病院の見解≫ ・当方からの依頼により、病院側にミスがなかったのかレポートを作成してもらう。その結果は下記の通り。 (1)同じDNAのMRSAが別の患者からも同タイミングで検出されていたため、院内感染であることは疑う余地がなく、手術の際に菌を植え付けてしまった可能性が高いことを認める。 (2)しかしながら院内感染は、今の医学では100%防ぐことは不可能であり、致し方ないもの。 (3)また、手術後の病院の対応には医学的にミスはなかった。 (4)但し、院内感染を起こしてしまったことに対する道義的な責任として、お見舞金(お悔やみ代)として『150万円』を支払う。 (5)病院がとっていた院内感染防止策は他の病院と比べて十分なものであったと考えるが、実際にはICUに出入りする病院関係者が全く入退室時に手洗い等を行っていなかったことは認め、今後改善する旨を約束(当方からの指摘に対する回答)。 (6)150万円の支払いに際しては、示談書を交わしてもらう。内容としては「150万円受取後は病院,全職員に対して訴訟等を行わない」というもの。 ≪皆様にお聞きしたいこと(私の考え)≫ ・150万円の金額の妥当性を検証したい。病院としては飽くまでも善意のお見舞金支払いで解決しようとしているが、本当にこの決着は妥当なのでしょうか?今回の150万円という金額は、病院とその顧問弁護士が相談して決めた金額らしく、保険等による支払いではないそうです。 ・体力と時間を考えると裁判は何とか回避し決着させたいと考えています。 ・医療トラブルの示談金に客観的な算出基準はあるのでしょうか? 是非何かご意見を頂戴いたしたく、宜しくお願いいたします。

みんなの回答

  • morino-kon
  • ベストアンサー率46% (4176/8936)
回答No.6

#5です。 私の父の事例は、術後、創部の痛みをうったえて、通院する父に痛み止めの処方をしただけで、なんの検査もしなかった。わかったのは、創部が破裂して手遅れになってから。しかも、数日後に菌が特定されるまで、まだ適切な処置がなされなかったというもの。 素人目にも過失が疑われるものでした。 こんなに単純そうなものですら、医学的根拠を並べることは大変なことでした。相手は、これは、ただしい治療で、おかしいというのは、何も知らない素人のいうことだと主張し続けました。 相手に過失があると、証明しなければならないのは、患者側ですから、大変な作業です。 最終的結果は、申し上げたいのですが、事件が特定される可能性があるために、残念ですが、ここでは公表できません。 結果的にたとえ困難なことであっても、貴方様が闘うつもりであれば、どうぞご健闘をお祈りします。 六百万円位は、無駄になっても仕方がない覚悟があること。 何年もかかる覚悟が必要であること。 マスコミに出しても良いが、あいてに 「マスコミに・・・」 とかなんとか、口に出したりしない。 やるときは、騒がす、静かに、必要なことだけをしっかり最後までやること。 騒ぐだけ騒いで、中途半端に終わるのが、最悪です。 一生ぐずぐず、「あの時は・・・・」と言って過ごすのは、よくありません。はっきり闘うか、そうでなければ、いやなことは忘れ、すっぱりとあきらめて、お父様の御冥福をお祈り下さい。

oisan777
質問者

お礼

ご丁寧なメール、大変参考になりました。 私の父のケースは回答者様のケースのように素人目に見ても明らかなミスがあるとは言えないものです。傷内部の痛みは訴え続けていましたが、それが術後の通常の痛みなのかは結局手遅れになるまでわからず、また定期的な血液検査では菌も直前まで検出されていませんでした。また発覚後は菌の確定前にMRSAを疑いバンコマイシン投与を開始しています。願わくば、どうしてもう1日でも早く対応をしてくれなかったのかと思いますが、病院も全て付っきりで万策を講じることは出来なかったでしょうから、諦めるしかないのでしょうね。これ以上テクニカルなことを指摘しようとすれば、本当に裁判で争うしか術はなさそうです。 色々な思いはありますが、もう一度家族と話をしてみて今後の対応を考えてみたいと思います。 ご指導ありがとうございました。

  • morino-kon
  • ベストアンサー率46% (4176/8936)
回答No.5

私の父は、74歳で、腰の手術後、MRSAに感染、その後、敗血症等により、死亡しました。 菌は心臓にまで達しており、心臓も化膿していました。 感染の発見も手遅れでしたし、その後の処置も適切ではありませんでした。 訴訟を起こし、裁判では相手医師に過失があると認められました。 勝訴しましたが、一審で認められたのは、わずか5百万円。 かかった弁護士費用だけで、3百万円だというのに、ですよ。 その後、控訴してからは違う結果となりましたけど、ここでは省略します。 医師側は、最後まで過ちを認めようとせず、 相手側弁護士も、勝つためとはいえ、 「素人じゃないですか。何がわかるというのですか。」 と、大変失礼な態度でした。 全く、誤ることはありませんでした。 最高裁まで、相手に控訴されましたが、棄却されました。 長い時間と、いやな思い、費用をかけて戦っても、こんなもんです。 たとえ勝訴しても、金額的に納得のいくものかどうかを代わりません。 また、よく、 「金額じゃない、誤ってほしい」 という方もいらっしゃいますが、訴訟での結果は、金額です。 で、もし、裁判になると、医師・医療機関は損害賠償保険に加入していますから、保険会社の紹介による有能な弁護士がつくことでしょう。 戦うのは、大変なことです。 質問者様の場合、私の父よりは、過失をみとめにくい状況ですね。 あとの対応の過ちは、責められますが、感染自体は防ぎようもないケースが多いからです。まあ、そこのところも、争いたい気持ちはわかります。 で、質問者様の場合、病院側は過ちを認めています。 裁判で戦うのは、大変なことですが、勝ち目はあまりありません。 「こんな金額で納得できない。」というお気持ちは、よーくわかりますが、これを受け取って、終わりにした方が良い金額ではないかと思います。 納得できない金額かもしれませんが、 「相手も誤ってるよ。やすらかに眠ってください。」 と、お父様にご報告くださいませ。

oisan777
質問者

お礼

貴重なご意見、誠にありがとうございました。実際に同様のケースで戦われた方の意見でしたので大変参考になりました。 やはり納得するしかないのでしょうね。残念で仕方ありません。 術後の対応についても、私としては納得いかない点もあるので説明を求めましたが、所詮素人の考えなので自分だけで戦うことは出来ません。するとやはり「術後の対応」「病院の院内感染防止対策とその運用状況」を裁判で争うしかないのでしょうね。 因みに差し支えがなければで結構なのですが、回答者様のケースでは一体「病院の術後の対応のどの点に瑕疵・不手際があり」、「最終的には幾らぐらいの金額が支払われた」のでしょうか? 参考までに教えていただければ幸甚です。 いずれにせよ、大変参考になりました。ありがとうございました。

回答No.4

身内の方が亡くなって納得できないのはよくわかりますが、自賠責のような保険とは話しが変わってきます。 だから最近テレビで話題になった妊婦の件はじめ、無過失保証制度を作ろうなんて動きにもなっているわけです。 自賠責も保険で支払われるのであって加害者に過失がない場合加害者は1銭も払いませんよね。なのでそれをもとに病院に金を出せというのはどうかと思います。 金が欲しいなら民事訴訟してください。(病院側に過失があると考えるなら) MRSAという菌はどこにでもいます。失礼ながらあなたの手にも絶対います。またお父様と同じDNAの菌が他の患者から見つかったといいますが、もともとお父様が持っていた菌である可能性もあるわけです。 人間自体細菌と共存しているのですから細菌感染というのはどれだけ注意しても必ず防げるものではありません。また手術等の侵襲処置にはそのリスクが必ずあるのです。 そこを追求すれば手術はおろか医療自体が成り立ちません。 感染対策が十分なものである以上病院に過失はありませんし、損害賠償云々の話しにもなりません。でも150万出すと言っている。 かなり良心的な対応であろうと考えます。

oisan777
質問者

お礼

再度のご回答ありがとうございます。 やはり「明確な医療ミスがあった」「院内感染対応に不備があった」などを裁判を通して立証しない限り損害賠償は難しいのですね。 やはりかかる時間と労力を考えると裁判は難しいです。母親も高齢でそこまでの対立を望んでいる訳ではないので...。 当初は病院側に非がないのになぜお金を払ってくれるのかが不思議でした。なんとなく裁判に持ち込まれるが不利なので、何とか150万円で示談にしてしまおうと考えているのだと思っていました。しかし皆さんのご回答で、なんとなく「致し方ないのかなあ」と感じてきました。 次回、他の親族と会う機会にもう一度みんなで話し合ってみます。 ありがとうございました。

  • jum---
  • ベストアンサー率42% (55/130)
回答No.3

医療の結果が、望まない結果になって残念なことですね。 お金がほしいのか、再発防止を期待するのかで違うとおもいます。 さらなる交渉をせずにいくらかお金がほしいのであれば、相手の提案を受け入れるしかないと思います。 金額を争いたいのであれば、裁判になると思います。 http://www.mikiya.gr.jp/infection.html 上記サイトに参考資料があります。 裁判するのには、お金もかかりますし、相手の責任が認められなければかなりの額の持ち出しになる可能性もあります。 もしかすると、訴えられた病院の先生はやる気をなくし、医療崩壊に拍車をかけることができるかもしれませんが、それはあなたには関係のないことです。 再発防止を期待するのであれば、見舞金をもらわずに 150万円でその病院の院内感染防止策を改善してもらうことが一番いいと思います。 保険金ではない見舞金を払えば病院のどこかにしわ寄せがいくでしょうから。

oisan777
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 退院することを夢見て老体に鞭打ちリハビリを行っていた姿を思いだすと、なんともやりきれない思いがあります。技術的には大成功であった手術だけに、残念でなりません。 病院はそれなりに誠意を持って対応してくれているように思えますが、「院内感染自体は仕方ないんだ!」と言う大前提に立っての対応に違和感を覚えます。仮に術後の対応には問題なかったとして、菌を植えつけてしまったことに対する責任は病院にはないのでしょうか?院内感染発生自体は防ぎようがないものとして諦めるべきなのでしょうか?(色々なホームページ等を見ると、明らかな感染ルート等が証明できないと勝訴は難しい,と言う風に書かれていますが...。) お金にこだわるかと言われると、そうかもしれません。なぜなら、お金でしか父の遺恨を晴らす物差しがないですから。何か病院側の責任を金額で客観的に決める術はないのでしょうか? 例えば交通事故の自賠責保険は、明確に算定基準が決まっていますよね。裁判ではない形で、当方,病院が納得する示談金額が決められる術があれば是非教えていただきたいです(例えば自賠責保険では、轢かれた人が方が100%悪いケースでも、過失相殺率は50%で、保険金額の50%は受け取れるそうです。これに当てはめると、仮に父が轢かれた側で100%責任があるとしても、過失相殺後で1500万円程度もらえる計算になります。乱暴な当てはめ方かもしれませんが、やはり150万円では少ない気がしてならないんです。) 誰かが客観的に150万は妥当なんだ,と言う根拠を示してくれればと思います。

回答No.2

妥当というか院内感染は100%防げないのは事実ですし、通常考えられる感染対策を行っていたのであれば病院側に非はありません。 病院としては事を荒立てたくないのでお金で解決しようとしているのでしょうから十分すぎる金額でしょう。 個人的には徹底的に争っていただきたいですが。

oisan777
質問者

お礼

ご回答頂きありがとうございます。 確かに病院側は事を荒立てたくないのでしょうね。だからこそお金をあっさり払ってくれるんでしょうから。 でもそうだと思うとますます150万円では少ないような気がします。飽くまでもお金を吊り上げたいわけではないのですが、後々「150万円とは、なんて安い金額で示談に応じてしまったんだ...」と公開しないために、客観的に根拠があれば納得できるのになあ,と考える次第です。

  • USB99
  • ベストアンサー率53% (2222/4131)
回答No.1

>実際にはICUに出入りする病院関係者が全く入退室時に手洗い等を行っていなかったことは認め、 院内感染対策が浸透していなかったのでしょうか? 妥当な院内感染対策であったかが争点になるかと思いますが、それを証明するには外部の専門家の評価が必要になります。ある大学で心臓手術後にMRSA縦隔炎がおこり死亡された時は再発防止として外部専門家による院内感染対策の再評価が行われたと聞いています(今のところ確認できないですが、賀来先生を呼んだとか)。二度と同様の症例がでないように、外部専門家による院内感染対策の評価を要求されてみてはいかがでしょうか?その結果次第だと思いますが..

oisan777
質問者

お礼

ご回答頂きありがとうございます。 病院側の説明では「院内感染対策プログラムはキッチリ作ってある」と言っています。ただ「ICUの個室に出入りする医者、看護婦が全く手洗いをしていなかったこと」は、当病院の安全管理室長との面談時に認めていただいています。 外部専門家に安全対策が万全だったのか調査させるアイデアは貴重なご意見です。先方と話してみます。 ありがとうございました。