圧縮というものに、中途半端な理解をされているようです。
先の回答者の方もお書きですが、「古いファイルの圧縮」の場合、「可逆圧縮」と
言った圧縮方法が取られます。
これは、展開時に完全に元のデータに復元できる方式です。
一方、「非可逆圧縮」と呼ばれる圧縮方式があり、これは展開しても元のデータには
戻らない方式で、映像、音声、画像ファイルがこの方式を取っています。
たとえば、音声ファイルを例にとって言いますと、人間の耳は、比較的に高周波域の
成分に対する感度が良くありませんので、高周波域のデータを多少削っても、実際に
聞こえる音は余り違いが感じられないという特性を持っています。この、人間の
耳の特性を利用して、元データから高周波域のデータを削って(捨てて)しまう
ことによって音声圧縮、すなわちファイルサイズの削減を図っています。ここで削減
されたデータは、捨てられてしまっているので展開しても戻りません。
映像、画像の場合も似たような原理で捨てても影響が少ないデータを削減することに
よってデータ圧縮しています。これが非可逆圧縮です。
さて、「古いファイルの圧縮」の場合、圧縮対象にはプログラムの実行ファイルも
含まれます。こうしたファイルの場合、データの一部たりとも捨ててしまっては、
展開後に実行できなくなります。つまり、「古いファイルの圧縮」に非可逆圧縮方式は
使用できないのです。
ですので、「古いファイルの圧縮」で映像、音声、画像など、いかなるファイルを
圧縮しても完全に元に戻ります。
> 一般的に圧縮と解凍を繰り返すと画質が劣化する
上に書いたように、非可逆圧縮を繰り返した場合は劣化します。
繰り返すたびにどんどん情報が捨てられ続ける訳ですから。
ただし、可逆圧縮の場合は、データの保全性が確保されていますので、この話には
当てはまりません。
引用した文面から、この論理を一般論として(可逆と非可逆を分けて理解していない
という意味で)とらえている様ですので、中途半端に理解されていると判断します。
お礼
<「ディスクのクリーンアップ」の「古いファイルの圧縮」の場合は可逆圧縮の圧縮方法が取られる> <画質が劣化するのは非可逆圧縮の場合だけである> の2点を分かりやすくご説明下さり、やっと私にも理解できました。