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歌舞伎で帯を前で結ぶのは
歌舞伎初心者です。歌舞伎を見ていると時々、帯を体の前で結んでいる女性が登場します。ある時は、白い着物に朱色の帯を結び、髪は結わずにだらりと長く垂らした女性でした。またある時は、おいらんのような格好の女性だったり、芸者さんのような格好の女性だったりということもありました。帯は後ろで結ぶものという固定観念があったので、とても驚きました。これらはどういう意味なのか教えていただけますでしょうか。また、歌舞伎以外でもあることなのでしょうか。
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質問者が選んだベストアンサー
「抱(かか)え帯」と言って、遊女などの風俗の一つです。 帯を前で結ぶと、手先の仕事がしにくいですよね。 つまり、家事とか炊事とかに従事しなくて良い(またはできない、してはならない)階級や立場の女性が行なった風習と思われます。 また、男からすれば、帯の結び目が前にあったほうが解きやすい。 日常的に、男に帯を解かれる女、ということも言えます。 武家の奥方でも、前にお太鼓を作っている場合があります。 これも、家事労働に従事しなくて良いご身分、ということに繋がると思います。 同じ武家でも、腰元などの女(使用人)は、背中できりっと「立て矢結び」にしてあります。 装束だけでも、その役柄の性格を現しているのですね。
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- kyouko_yos
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回答No.2
No.1の方が答えてる内容に追加して… 世話物と呼ばれる中で、町人のお婆さん役の方が前で結んでいる場合があります。 これは、後ろ手で結ぶのが辛いから前で結んでます。 つまり、年をとってる人なんですよ~という意味を表します。
質問者
お礼
ご説明ありがとうございます。とても参考になりました。 昔のことって知らないことがいっぱいあるのですね。 でもそのひとつひとつに意味があるのですね。 良いお勉強になりました。ありがとうございました。
お礼
そうなのですか。全く知りませんでした。本当によくわかるご説明をありがとうございました。この先、歌舞伎を見るのがまた楽しくなりそうです。